朝鮮総聯に署名を提出して大丈夫なの? | 徐裕行のブログ

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徐裕行の周辺で起きたことを
無理にでも拉致問題の解決に結びつける
うまく、落とせない時もあるけどね。

ぼくがブログを開設して二ヶ月。徐々に読者も増えて、コメントもいただけるようになった。自分の賛同者だけでなく、いろいろな考え方を持つ人たちが忌憚なく意見交換していただくことで、ぼく自身にとっも良い刺激となっている。まずは、コメントをいただいている皆さんに、率直にお礼を申し上げたい。


さて、その読者コメントで、ぼくが推める朝鮮総聯に拉致問題解決を求める署名 に協力し、朝鮮総聯に自分の住所、氏名などの個人情報を渡すのは危険ではないのかという指摘を受けた。


そこで、今回は署名について書きたいと思う。


確かに、拉致問題で日本政府と対立状態が継いており、国内情勢が不透明な北朝鮮の出先機関である朝鮮総聯に対し、たとえ人道的見地から拉致問題解決を呼びかける署名とはいえ、個人情報を渡すのは不安だという心情は理解できる。


北朝鮮政府にとって面白からぬ署名をすることで、工作員が自宅までやってきて、なにやら危険が及ぶようなことがあるのではないか、という不安に対し、「そんなことは、あり得ませんよ」といったところで気休めにもならないだろう。なにしろ、北朝鮮はかつて誰もがあり得ないと思っていた日本国民の拉致を行った国なのだから。


そういった不安は、署名収集活動を始める際に、あらかじめ予想できた。そこで、当初の設定から、署名者の住所欄は都道府県までの記名とすることにした。そうすることで、朝鮮総聯に署名を提出しても、個人特定は不可能であり、署名協力者の不安を解消できると考えたからだ。


その際、個人名と都道府県までの住所しか記載しない署名など有効なのかという指摘を受けるであろうことも予測した。すくなくとも、署名を受け取った朝鮮総聯側は、住所の詳細が記載されない署名は無効なので、この署名の訴えを北朝鮮政府に報告することはしない、と答えるであろうことも予想した。


それなら、署名を集めること自体無意味ではないか。読者はそう思うかもしれないが、ぼくはそう考えない。もうすこし詳しく説明しよう。


そもそも、署名というものは、どれだけ数を集めたとしても、法的効力がない性質のものだ。なんら拘束力のない署名の有効性を論じること自体がナンセンスといえる。また、たとえ、住所の所番地まで書き込んだとしても、それを確認する者もいなければ、それが本当であるかどうかを確認するすべもない。したがって、署名者の住所が都道府県で終わっていようがいまいが問題ではないのだ。

たとえば、われわれが街角などで見かける署名活動だが、集められた署名の行き先は、日本政府、地方自治体、官庁、役所、企業、学校、公共施設などの日本国内の組織や団体だと考えられる。(ここでは、署名を受け取った側を便宜上、受け手と呼ぶことにする)


受け手の窓口となるのは、政治家や組織の長などの有力者だ。彼らは民衆の声を無視すると、手ひどいしっぺ返しが来ることをよく知っていて、署名に法的効力がないことを知りながら、これを無視することに躊躇いを覚えるのだ。 署名の威力とは、本来そういった民衆から権力者にむけたプレッシャーでしかなのだ。


だとするならば、前述のように朝鮮総聯が、この署名の有効性がないことを理由に本国に署名の存在を通知しないといわれかねないし、そうなれば、この署名活動自体が無意味ではないか、と読者は考えるかもしれない。


しかし、ぼくはそうは考えない。というのも、北朝鮮政府の出先機関である朝鮮総聯は、ある種の諜報機関の役割も担っていると考えるからだ。ましてや、ぼくはすでに週刊誌(2月中に、さらに月刊誌2誌にインタビュー記事が出ます)などで、拉致問題の解決を求める署名活動を展開中であると公表しているし、ぼくのFacebook などでも積極的に朝鮮総聯職員、朝鮮大学や高校の職員や学生と友達になり、当ブログをFacebook上に転載したり、個別に署名の協力をお願いしたりしているので、問題意識の高い人が、「徐裕行という輩が、こんなことしてまっせ」と朝鮮総聯本部にご注進しているかもしれない。


朝鮮総聯が対北朝鮮に対することなら、どんな些細なことでも本国に報告すると仮定したら、すでにこのブログの存在や署名活動のことも北朝鮮政府は知っているかもしれない。


また、もし、北朝鮮政府が日朝交渉の再開を望んでいながらキッカケがつかめずにいる状態だとしたら、朝鮮総聯に提出された署名の存在を名分に日朝交渉の再開に応じる姿勢をみせるかもしれない。


すべてが、仮定、仮定で申し訳ないが、すくなくともこの署名活動が無意味でないと、ぼくが考える理由はこれだけあることは理解していただけると思う。


※今日から約10日間、海外に行っていますので、ブログの更新が間延びしてしまうかもしれませんが、できる限り努力をしますので、引き続きよろしくお願いします。


※皆さんにお願いします。

北朝鮮による日本人拉致事件は、国籍、思想、年齢、性別、職業などに関係なく、日本に住むすべての方に関係する問題です。ぜひとも朝鮮総連に拉致問題の解決を求める署名 にご協力ください。
上記の青色部分をクリックの上、署名をお願いします。