【本編】L.S.A.G.S.F. その14 | 魔人の記

【本編】L.S.A.G.S.F. その14

L.S.A.G.S.F. その14

「…」

とても、長い間。
寝ていたような気がしている。

「……」

口を開いてみた。
だが、声は出ない。

いや、もしかしたら声を出せていないだけなのかもしれない。
そんなことを思い、もう一度声を出そうとする。

だが、声は出ない。
少なくとも、自分には聞こえない。

静かな場所にいる、というのがわかる。
何も見えず真っ暗で、それ以外はわからない。

何も聞こえないのだから、静かな場所にいるに違いない…
そう思い込んでいるだけなのかもしれない。

「…あ…」

思い込んでいる、というのを感じた後で、また声を出してみた。
すると今度は、自分の声が聞こえる。

「あ? あー…」

「…どうやら、お目覚めみてーだな」

真っ暗な中に、誰かの声が聞こえてきた。
それは自分と同じ声だが、口調が違う。

やがて声だけでなく、姿も見えてきた。
それも、自分と同じ姿だが表情などが違う。

彼は、征司は…
それを認識した直後、自然とその名を呼んでいた。

「ヴァージャ…」

「ああそうだ、俺だぜ」

「オレは、一体…何をしてたんだ…?」

「…」

征司の言葉に、ヴァージャは少なからず驚いた顔を見せた。
だがそれをすぐに消し、穏やかな口調でこう返す。

「お前は勝ったんだ」

「勝った? 何に…?」

「お前は、お前の敵を倒したんだよ。普通のヤツじゃ絶対に越えることのねぇ、正気と狂気の境界線を越えて、な」

「オレの敵…?」

征司はなぜか、ヴァージャの言っていることがわからない。
そのこともヴァージャを驚かせたが、彼はそれに言及しようとはしなかった。

「わかんねーんなら、今はいい…それより、お前がヤツを倒してからずっと、お前は意識を失くしてたんだ」

「…なんで?」

「そりゃ俺にはわからねぇ。お前の体のことだしな」

「…」

「…まあ多分、戦うってことで極度に体が緊張したりしたんだろ。明け方前と朝の2連戦だったし、精神的にもかなりキてたしな」

「…あ、そうだ…!」

征司はふと、何かを思い出した。
それは少し前に見た、映画のような何か。

「ヴァージャ、オレ…誰かの人生を見たんだ」

「なに?」

「誰かの…誰だろう…わからない、けど、誰かが体をボロボロにするまでがんばって、なのにみんなから責められて…オレに助けてくれって言ったんだ」

「…セェジ、それは…」

「だけどオレはそれを見てるだけだった。ただじっと見てた…うっ?」

征司はここで、胸が痛くなるのを感じる。
それをかばうように少し体を丸めた。

「な、なんだ…?」

「セェジ、今はそれを忘れるべきじゃねーのかな。今のお前には…」

「なんでだ? なんで忘れるべきなんだ? う、ぐ…お前は何か知ってるのか…?」

「いや、お前が何を見たのかはわからねぇ」

ヴァージャはそう言って首を横に振る。
そしてこう続けた。

「俺が知ってるのは、お前が意識を失くした後のことだ…俺まで眠っちまったら『椎葉高生のお前』になっちまうからな、ヤバい状況だったがギリギリ耐えたぜ」

「あ…そうか、お前まで意識を失くしたら、オレの体…」

「そういうことだ。今、お前が見たものについては考えねぇ方が良さそうだし、俺の話を優先させてもらうぜ。いいな?」

「え? あ…うん…」

征司は、意味がわからないながらもうなずいてみせた。
それと同時に、胸の痛みが少し治まる。

「…?」

そのことでまた目を白黒させる征司に、ヴァージャは苦々しい顔をした。
だがそれを征司に見せないようにして、彼は自分の話を続ける。

「…お前は今、寝てる状態だが…俺と話ができるってことは、ほとんど起きてるってことだ。いわゆる『起きかけの状態』ってことだな」

「そうなのか。じゃあ、早く起きないと…」

「待て、セェジ。今そのまま起きても混乱するだけだぞ」

「…え?」

「起きる前に、お前はこれから俺が言うことを知っておいた方がいい…それは何かというと、俺たちがどこに運ばれたか、だ」

「どこに…運ばれた?」

「ああ。お前がどこで意識を失くし、何が起こってここにいるのか…だよ」

「なんだよヴァージャ、もったいぶってないで早く教えろよ。お前だって、もったいぶられるのはキライだろ?」

「ああ、その通りだ…じゃあ、早速教えてやる」

そう言って、ヴァージャは指をスナップした。
彼のすぐ隣に白く縁取られた窓のようなものが現れ、その中にある景色が浮かび上がる。

それは博潮高校の職員室前。
征司がルサグスフを倒した現場だった。

だが征司に配慮したのか、人影はない。
ただ風景だけがそこにあった。

「まず、お前は敵を倒した後で意識を失くした…」

「うん」

「この後で、事件が起こったんだ」

「事件?」

「そうだ。ものすげぇタイミングでな」

ヴァージャがそう言うと、窓に映し出されている景色が変化する。
それは、校舎の裏で何かが爆発している光景だった。

「な、なんだよこれ」

「見ての通り爆発だよ。結構でけぇ爆発だったみてーでな、大騒ぎになったんだ」

「それで…どうなったんだ?」

「もちろん警察が来た」

爆発が起きた現場に、制服の警察官や鑑識などが一斉に集まる姿が映し出される。
だがその顔は黒く塗りつぶされており、個人の識別はできない。

「でもって…」

次に映し出されたのは、刑事が職員室へやってきた光景だった。
そこには救急隊もおり、征司が担架に乗せられて運ばれていくのも見える。

「あ、オレだ…」

「そうだ、お前だよセェジ。お前と敵が戦った場所に刑事がやってきて、お前は…まあ同じ体にいるんだから俺もだが、救急隊に運ばれた。そして今この場所にいる」

「救急隊に運ばれた、ってことは…病院なのか? ここは」

「ご名答」

ヴァージャはまたも指をスナップする。
窓に個室の病室が映し出された。

視点はすぐにベッドからのものに切り替わり、医者や看護師、そして征司の両親がかわるがわるやってくるのが見えた。

「あ…」

両親の姿を見た征司は、苦い顔をする。
胸のあたりにチリチリしたものを感じて、そこに手を添えた。

やがて病室の光景は消え、それに合わせて窓も消える。
ヴァージャは穏やかな口調のまま、胸に手を当てている征司にこう告げた。

「で、だ…どうやら博潮高校の爆発事件っていうのは、そこの教師がやったということにされたらしい」

「えっ?」

「つまり、博潮の教師が犯人だったってことさ。どうやら生徒やその親連中との間に、結構なトラブルを抱えてたみてーでな…なんかもうカッとなってやっちまったんじゃねーかって話だぜ」

「そう…なのか?」

「で、お前はそれを知らせに来た、勇気ある一般人なんだと」

「は?」

「お前はあの時間、学校の外で偶然ぶらぶらしてて、その教師が爆弾を持って学校に入るところを見たんだと。で、職員室に知らせに行ったら、爆発が起きたらしいぜ」

「お、おい、ヴァージャ…何を言ってる? オレは爆弾なんて見てない…」

「で、その教師ってのは事件を起こしたことを苦に自殺したらしい。なんでか持ってたピストルで、胸を撃って死んだらし…」

「待てってヴァージャ! 言ってる意味がわかんないぞ!」

征司は声を荒げて、ヴァージャの言葉を遮る。
だがヴァージャもそれを予測していたのだろう、表情ひとつ変えずにこう言った。

「お前に意味なんかわかるわけねーよ。俺にもわからなかったんだ…最初はな」

「…どういうことだ?」

「爆弾なんてお前も俺も見てねぇ。当たり前だ、俺らの敵は爆弾魔なんかじゃなかった…博潮高校にいるっていう教師が、俺らの敵だったんだからな」

「…?」

「そしてお前はそいつを倒した。間違いなく倒したんだ…後でケータイが震えてたから、起きたら確認してみるといい。絶対にY.N.からの『討伐完了確認』のメールだろうぜ」

「ちょっと待て、ヴァージャ。それって…」

征司たちの敵は、博潮高校にいる教師だったらしい。
そしてその後に起きた爆発事件の犯人も、博潮高校の教師だったらしい。

さらに、征司が見たもの…
ひとりの教師が、生徒やその親たちに責められる映像。

全てが征司の中で合わさっていく。
そしてこう結論が出た。

「オレたちの敵が、爆発事件の犯人として捕まったってことか?」

「近いがそうじゃねぇ。俺らの敵はお前が倒した…もう生きちゃいねえんだ」

「…!」

「あと、俺らの敵は爆弾魔なんかじゃねぇっつったろ? だが爆弾魔に『された』んだ…警察が『そういうこと』にしたんだよ」

「そういうことにした、ってお前…!」

「恐らく、いや間違いなく、Y.N.側が警察を動かしたんだ。そして俺らの敵…ルサグスフの存在を闇に葬ったんだよ」

「…」

「もっと短い言葉で言えば、陰謀…ってヤツだ」

「ルサグスフ…そうだ、オレたちの敵はルサグスフで、博潮の教師だっていうのをやっと突き止めて…ああ、そうか…!」

征司の中で、さらに何かが出来上がっていく。
ぼんやりとして、バラバラになっていた欠片が融合していく。

「ルサグスフは…体がボロボロになるまで仕事に明け暮れてた。生徒たちの悩みを聞いてあげたりしてて、結構人気がある先生だったんだ。だけど、親にまで人気があるかといえばそうじゃなかった…」

「…」

ヴァージャは、征司の言葉をじっと聞いている。
征司は何も考えられず、ただ出来上がった答えを口から言い漏らしていた。

心に留めておくことはできなかった。
彼の意志に関係なく、その「答え」は口からどんどんあふれてきた。

「成績が上がらないのは先生のせいだとか、ちょっと問題があると先生が悪いとか、みんながみんな先生を責めた…ルサグスフは、なんでかいつもその矢面に立ってた。もしかしたら、他の先生たちをかばっていたのかもしれない」

「なるほど…そりゃ余計にボロボロになろうってもんだな」

「ルサグスフには奥さんがいて…自分に生命保険もかけてた。自分が死んでも大金が入るし、生徒たちの話も聞いてあげなきゃいけないって思ってたから、それでもがんばって働いていた。なのに…」

「…」

「親の態度を見て、生徒たちまでもがルサグスフをバカにし始めた。困らせようとし始めた…ルサグスフは絶対に怒らなかったし、暴力もふるわなかったからみんなでいじめ始めたんだ。かばってもらった先生たちも、助けようとはしない…」

影に押しつぶされる姿。
それを思い出した征司の中に、また痛みも思い出される。

「う…」

「おいセェジ、無理すんな」

「い、言わせてくれヴァージャ。こんなこと、オレの中に置いていられない…! そんなことをしたら、それこそ痛みでおかしくなってしまうかもしれない…」

「…わかった…わかったよ。聞いてやる」

「助かるよ…うぐっ」

胸を押さえつつ、痛みに体を震わせつつ、征司は言葉を続ける。

「Y.N.からメールが来たのは、ちょうどそんな時だったんだ…みんなに押しつぶされて、苦しくてどうしようもない時だった。オレを殺せば1億が手に入るってメールを見て、ルサグスフは簡単にそうすることを決めた…」

「…」

「オレが見たルサグスフは、影たちに塗りつぶされて自分も影になってしまってた。オレを殺すのを決めて笑ってたけど、あれは…そうするしかないって、それしか残されてないって…そういう笑いだったような気がする…!」

「だが、セェジ…だからって俺らを殺そうとしていい理由にはならねぇんだぜ。牙をむかれりゃ、俺らは自分の命を守るために戦うしかねぇ。生きるってのは、そういうもんだろ」

「そうだ、その通りだよ…だけど…! あいつはオレと目が合ってすぐ…!」

この時、征司の脳裏にその瞬間がフラッシュバックした。
ルサグスフが職員室にやってきたのに気づき、机の影から飛び出した直後のことだった。

征司が自分の学校の職員室にいること、そして机の影から飛び出してきたことでルサグスフは驚いていた。
だが、なぜか彼はすぐ「自分の左側」にある何かを押したのだ。

「あいつは左側…オレから見たら右側だけど、そこにある何かを押した。職員室のドアがあるおかげで、オレにはそこに何があるのかわからなかった…」

征司がそれを知るのは、彼の「第3の手」がルサグスフの体を貫通した後だった。
職員室のドアの向こうにいたのは、ひとりの女子生徒だった。

「女の子がいたんだ。廊下に座り込んでた…つまり、ルサグスフに押されてそこに座らされたんだ」

「…」

「あの一瞬の差がなかったら、オレはどうなってただろう? それでも勝ってたかもしれないし、もしかしたらやられていたかもしれない。勝ったとしても、大ケガをしてたかもしれない」

「セェジ、それは…」

「ああ、今となっちゃわからないことさ。だけど、だけどあいつは…最後の最後まで、生徒を守ろうとしたんだ」

「…」

「オレを殺して手に入る1億だって、もしかしたら生命保険に上乗せして奥さんにあげるつもりだったのかもしれない…」

「セェジ、それはもうわからねぇことだぜ。俺らにはわからねぇことだし…わかったところでどうしようもねぇ」

「そうかもしれない。だけど…」

「だけど、なんてねえんだよ!」

ヴァージャは声を荒げ、征司の胸ぐらをつかむ。
ぐっと顔を近づけ、少し早口でこう言った。

「もともとは生徒想いで奥さん想いの優しいヤツだったかもしれねぇ! だがそれはもうどうだっていいんだよ! そのテンマツなんか俺らが気にすることじゃねーんだ!」

「オレはそうは思わない! ルサグスフは確かにオレたちの敵だったけど、それでも想いを知ることがどうだっていいとは思わないし思えない!」

「じゃあどうするんだよ! あいつの奥さんのとこ言って『この度はご愁傷さまでした』とか言うのか? 線香の一本でもあげてやるってのか?」

「それは…」

「そういうふうに考えるヒマがあるんならな、お前はこれからのことを考えなきゃならねーんだよ! 死んだヤツより、生きてる俺らの方が何倍も大変なんだからな!」

「ヴァージャ…! 必死に戦って勝って、その戦いに責任を感じることがそんなにいけないことなのか?」

「それを全部背負えるならいいぜ、お前がな。だが無理だろうが! 今の話だって、テメェひとりの胸にしまいこみ切れねぇじゃねーか! 妙なところでカッコつけるんじゃねぇ!」

「く…」

ヴァージャの言葉に、征司は何も言えなくなる。
その様子を見て、ヴァージャは征司の胸ぐらから手を離した。

そして静かに言う。

「お前は自分のことに…目の前のことにもっと必死になれ。子どもなんだからよ…大人のマネをする必要なんかねーんだ」

「…お前だって…子どもだろ」

「ああそうだぜ。だからイライラするんだよ」

「なんだよ、それ…」

「とにかく、もうそろそろ起きるんだな。状況は伝えたし、その様子なら起きてすぐにうろたえるなんてこともねーだろ」

ヴァージャはそう言って征司の視界から姿を消す。
思わず手を伸ばそうとした征司だが、まぶたを開ければすむことかと思い直し、手を引いた。

その直後、一瞬だけ苦い顔をしたが、それをすぐに消す。

(腹は立つけど…言われてみればそうか。オレにはオレの事情がある…他人の事情を全部知ろうとする余裕なんてない…)

その言葉とともに思い出されるのは、両親の顔。
特に母親の顔が、鮮明に思い出される。

(…迷惑、かけちゃったな…あんな顔、させたくなかったのに)

ヴァージャが見せてくれた映像の中で、母親は泣いていた。
口を動かしていたが、何と言っているのかはわからなかった。

(ヴァージャのヤツ、わざと声を消したんだな。母さんがなんて言ってるか、オレに聞かせないように…)

迷惑をかけることを嫌っているらしい征司が、聞くに耐えない言葉を母親は口にしたのだろう。
それはもちろん心配からの言葉だっただろうが、ヴァージャはそれを征司が聞くことでその心がまた沈むのを防ごうとしたようだ。

今の征司にはそれがわかった。
だからこそ、そろそろ起きなければならないと感じている。

(オレがどういうあつかいをされてるのか…それは大体わかった。だったらなんであんな時間に博潮にいたのか、その説明はしなきゃならないだろう…ウソだらけになるけど、そこはつき通さないといけない)

征司のまぶたがゆっくりと開かれていく。
それと同時に、白い天井が彼の網膜を刺激した。

(Y.N.は…ルサグスフの、いや『彼』の奥さんに金を渡しただろうか? それほど甘くない気もするし、その程度のことは気にしないような気もする…いずれ会う時が来たら、教えてもらわないとな…)

事の顛末は確かに気になるが、今はそれを調べる時ではないと征司は判断した。
だからこそ「いずれ」という言葉を思い浮かべている。

まぶたを完全に開いた後で、彼はそっと体を起こした。
戦闘の疲れからなのか、それとも緊張のせいなのか、筋肉がこわばっているのがわかる。

首を左右に倒すと、小さな音が聞こえた。
その音に呼び出されるように、視界の中にヴァージャが姿を現す。

「よォ」

「おはよう、ヴァージャ」

「…で、これからどーすんだ?」

「そうだな…まずは母さんたちがまた来るまで、のんびりぼんやりしてるよ」

「来たら?」

「説明するさ…なんで朝っぱらから博潮にいたかを、ね。ウソだらけになるから、また考えとかないとな」

「セェジは妙なところでお人好しだからな…お前が頼むんなら、協力してやってもいいぜ」

「そうだな、ヴァージャはそういうの考えるのうまそうだ。ふふっ」

「おい、そりゃどういう意味だよ。ちょっと聞き捨てならねーな」

「まあまあ、そこは気にせずに。ナースステーションの看護師見放題で手を打ちなよ」

征司はそう言いながら、背中からにょろっと「第3の手」を出してみせる。
それを見て、ヴァージャは「しょうがねぇな」と笑ってみせた。

「白衣の天使ってのもいいもんだからなァ。時代のせいで、たまーに男も混ざってるがな…」

「ははっ、ヴァージャの女好きは相変わらずだな」

「うるせぇ。今興味持たなくて、いつ興味持つってんだよ」

「そりゃそうだ」

この言葉にヴァージャも、言った本人である征司も笑う。
病室に看護師が入ってくるまで、ふたりはこの調子でずっと談笑していた。

それは、苦しい戦いの後に訪れた休息の時。
しかしこの時が長く続かないことを、ふたりは心のどこかでうっすらと感じているのだった…


>L.S.A.G.S.F. fin.

>【まとめ1】「act0+」~「L.S.A.G.S.F.」へ続く

>act1+1へ続く