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2016-06-27 12:00:02

【本編】episode1 初仕事の朝

テーマ:ボクのご主人さま:本編
episode1 初仕事の朝


「あはははっ! あははははっ!」

うららかな陽気の下、一組の家族連れが動物園に来ている。
子どもは満面の笑みで、両親の手をその小さな両手につないでいる。

「ね、ね! つぎはぞうさん! ぞうさんみよ!」

「はっはっは、そうだね、次はぞうさんを見に行こうね」

子どもの言葉に父親は優しい笑顔でこたえ、その後であたりを見回す。
そして左前方を指差した。

「ぞうさんはあっちだな」

「あっち?」

子どもは父親が指し示した方角を見る。
だがその方向には、象ではなく別の動物がいる。

「…んー?」

子どもはそれが何かわからず、首を右にかしげた。
そこへ、母親が声をかけてやる。

「ほら、どうしたの? ぞうさん大好きだったでしょう」

「うん、ぞうさんだいすき…でも…あれ?」

「ぞうさんは体が大きいものね? 体が大きくて、ぱおーん、ってね?」

「うん、ぞうさんおおきくてぱおーんだけど…」

子どもの言葉は途切れる。
そして今度は左に首をかしげた。

その不思議そうな視線の先には、やはり象はいない。
だが両親がそちらへ歩いていくので、子どももついていかざるを得ない。

「…なんか…へん…」

子どもの表情が、不思議なものから不安なものへと変化する。
その瞳が見ているものは、やはり象などではなかった。

「ほら、ついたぞー」

「そうね、ついたわね」

「えっ、あっ…」

家族連れは、その『動物』の前に到着する。
それは巨大な止まり木に立つ、1羽の鳥だった。

「…ひっ…」

だが鳥は普通の鳥ではない。
子どもはそれに気づいて、顔を青くして震え始める。

「こ、これ…なに…?」

青い顔で、子どもは父親に尋ねる。
すると父親は、優しい笑顔のままでこう答えた。

「なに、ってこれはぞうさんだろ? これはぞうさんだよ」

「ち、ちがうよ…これ、ぞうさんじゃない」

「なにを言ってるんだい? これはぞうさんさ。ほら、あんなに鼻が長い」

「あれは…はなじゃないよ、くちばしだよ」

「ほら、あんなに大きい」

「お、おおきすぎるよ…」

「ほら、あんなに…」

子どもは何かを言いかける。
すると、前方の巨大な鳥がいる方から何か聞こえてきた。

”カッカッカッ”

「…ひぃ!」

固いもので、固いものを小突くような音。
突然の音に、子どもは身を縮こまらせる。

「……?」

体をこわばらせたまま、目だけで鳥の方を見る。
すると、鳥と目が合った。

「うっ…」

そして子どもは、鳥の何が異常なのかをまともに見ることとなる。
それは…

”…だらだらやっているからいつまでも終わらないのです”

「…え?」

”そう、そこはもっと腰を入れて”

「こ、こし…?」

巨大な鳥には、人間の顔があった。
しかも老人の顔であり、子どもに向かって何かを言っている。

だが、何について言っているのか、子どもにはさっぱりわからなかった。

”まったくダメです。なっていません”

「ダメ?」

”そんなことでは夜が明けてしまいますよ”

「なに…? なにをいってるの?」

子どもは鳥に尋ねてみる。

”いいですか、マナーというものには、ひとつひとつ意味が込められているのです”

「まなー…? なんのはなし?」

子どもの問いかけと、鳥の返答は噛み合っていない。
どうやら会話は成立しないようだ。

それを子どもも理解したのか、今度は父親に尋ねてみる。

「ねえおとうさん、あのとりはなんなの? なんのはなしをしてるの?」

「ああー、ぞうさん大きいねえ? 大きいねえぞうさーん」

「お、おとうさん?」

明らかに象ではない鳥を見て、なぜか子どものようにはしゃぎ始める父親。
子どもが戸惑っていると、今度は母親もはしゃぎ始めた。

「ぞうさん大きいわ~、そうよね、ぞうさんだものね~」

「お、おかあさん…? どうしちゃったの?」

「あーらお鼻が長いわねえ、そうよね、ぞうさんだものね~」

「おかあさん…」

”カッカッカッカッ”

「…ひぃ!」

両親の様子がおかしくなり、うろたえ始めていたところに奇妙な音。
子どもはそれを聞いて、また小さな悲鳴をあげる。

思わず巨大な鳥の方を見た。
老人の顔をしたそれは、ただじっと子どもの方を見ている。

どうやらもう話は終わったらしく、大きなくちばしが言葉を吐き出すことはない。

”カッカッカッカッ”

だがかわりに、固いもので固いものを小突くような音が、また聞こえてきていた。

「な、なに…?」

”カッカッカッカッ”

今度は一度ではなく、断続的に聞こえてくる。
しかも、その音は徐々に大きくなってきているようだ。

”カッカッカッカッ”

「う、うぅ…」

”カッカッカッカッ”

「こ、こわいよ…ねえおとうさん、おかあさん…」

「大きい~、ぞうさーん」

「あはは~、ぞうさーん」

子どもは両親に助けを求めるが、ふたりは巨大な鳥を見てはしゃいでいるばかり。
その間にも、奇妙な音は大きくなっていく。

”カッカッカッカッ”

「ひぃ…!」

”カッカッカッカッ”

「や、やめて…!」

”カッカッカッカッ”

「こわいよぅ、やめてよぉおおお!」


「はっ!?」

そこで目が覚めた。
同時に、体を勢いよく起こしていた。

「……」

全身に流れる汗。
驚いたような表情が、顔に貼り付いている。

「夢…」

思わず、口からそんな言葉が出る。
目で前方を見ても、巨大な鳥はいない。

それと同時に、左右に両親がいないことにも気づく。

「……はぁ」

息が漏れた。
それと同時に、体から力が抜けた。

その直後。

”カッカッカッカッ”

「…ひぃ!」

不意に聞こえた奇妙な音。
思わず悲鳴が漏れた。

だが不思議と、聞こえてきたのは前方からではない。
前方には壁しかない。

聞こえてきたのは右側…ベッドを下りて少し歩いたところにある、ドアの方からだった。

「あの音…この音だったんだ」

固いもので固いものを小突く音。
その正体を理解する。

音はドアをノックする音であり、固いものである手の骨を、固いものであるドアにぶつけることで発生していたのだ。

「…はあ…そっか、そういうことか…」

ため息をつき、ゆっくりとベッドから下りる。
頭を軽くかきながら、ドアの方へと歩いていく。

向かう先からは、もう音は聞こえてこなかった。
そこへたどり着くと、ドアを叩いていた主に声をかける。

「あの…」

「起きましたか、柊 玲央菜(ひいらぎ れおな)」

「えっ」

声をかけようとすると、老人の声が返ってきた。
その声はまさに夢の中で聞いたものであり、玲央菜と呼ばれた髪が短めの少女はハッとする。

「あ…あの声、榊(さかき)さんの声だったんだ」

「そうです、この声は私の声です。起きましたね、柊 玲央菜」

「あ、は、はい」

夢の話を思わず口にしてしまって、そしてそれに返答されてしまって、玲央菜は顔を赤くする。
だがすぐに思い直し、ドアの向こうにいる榊にこう言った。

「お仕事ですよね、すぐ支度します」

「そうしてください。天馬(てんま)さまはもう起きていらっしゃいます」

「は、はい、急ぎます」

「…天秤坂高校の制服はドアにかけておきます。それを着てくるように」

「え?」

玲央菜はまたもきょとんとした。

「あれ? 制服、って…お仕事、ですよね?」

「あなたの本分は学生でしょう。であれば、学生の仕事は学校に行くことです。では」

「あ、あの…」

玲央菜は少し大きな声を出すが、榊はもう返答しない。
足音は遠ざかっていってしまった。

「…学校、って…そういえば話したっけ…?」

彼女は首をかしげる。
だがふと振り返り、ベッドのそばにある置き時計を見た。

「ヤバい、7時すぎてる…!」

顔を青くして、彼女はドアを開ける。
そして外側にかけられていた制服をすばやく取り、また部屋へと戻った。


「お…おはよう、ございます」

「おはようございます」

リビングに出てくると、まず榊に出迎えられた。
榊は、制服姿の玲央菜をじっと見る。

その鋭い眼光は、スカートを見た時にぴたりと止まった。

「…校則よりスカートが若干短いようですが」

「え、えっと、これは…おしゃれ、というか」

「常識の範囲内ではあるのですね?」

「は、はい…ボクは、そう思いますけど」

「ならばいいでしょう。あまり堅苦しいのは、天馬さまの好みではありません」

「は、はあ」

玲央菜は背が高い方ではないが、榊よりは高い。
だが、彼の迫力に完全に飲まれてしまっている。

榊は黒と白の執事服を身にまとい、すべて後ろになでつけた白髪と細めのしかし立派なひげを持っていた。

身に着けているものすべてに手入れが行き届いており、そこに隙はまったくない。

セーラー服を身に着けた、まだ子どもと言っても差し支えない玲央菜が気圧されるのも、それは仕方のないことだった。

「では、朝食をどうぞ。少し急いだ方がいいかもしれません」

「わ、わかりました」

玲央菜はようやく榊の服装チェックから解放され、ダイニングのテーブルに近づいていった。

「お、ようやく起きてきたな」

榊がチェックをしているあたりから玲央菜を見ていた男性が、笑顔で彼女に声をかける。
彼は席についており、コーヒーだけを飲んでいた。

玲央菜は彼に向かって、頭を下げる。

「お、おはようございます」

「ああ、おはよう。制服、似合ってるじゃないか。かわいいよ」

「や、やめてください」

玲央菜は顔を赤くしながら椅子に座る。

そこへ、榊がオレンジジュースと皿に盛られたシリアル、陶器のボトルに入ったミルクを盆に乗せてやってきた。

「朝食でございます」

「あ、ありがとうございます…」

玲央菜がそう言うと、榊は音もなく食器をテーブルへ並べていく。
その所作にはムダが一切なく、美しくはあるが目立つことはないものだった。

やがて彼女の朝食を並べ終わると、榊は一礼して去っていった。

「やっぱり、すごい…」

玲央菜は思わずそう口にする。
すると、彼女の右前方に座っている男性が笑った。

「すごいだろ? 榊は本物のプロだからねぇ」

「本当にそう思います。最初はわかんなかったけど…」

「ま、お嬢ちゃんがどんなに有能でも、榊みたいになるのは無理だから…あまり気負う必要はないよ」

「どういう意味ですか、それ」

「そのまんまの意味さ。世の中にはね、才能だけでは完成しないものがある。不断の努力っていう積み重ねが…ああ、時間だいじょうぶ?」

「…え? あっ」

男性にそう言われた玲央菜は、学校へ行く時間が差し迫っているのを思い出す。
慌てて陶器のボトルの取っ手を持った。

「い、いただきます」

「あせるとこぼしちゃうよ」

「気をつけます」

玲央菜は取っ手をしっかりと持ち、シリアルの上にミルクをかけた。
その後でスプーンを持ち、朝食を食べ始める。

「ふふ…」

その様子を、男性…住良木 天馬(すめらぎ てんま)は、微笑みながら見つめていた。


朝食後、玲央菜は榊に学生カバンを手渡された。
カバンは重く、中を見ると教科書とノートが入っている。

それを確認している時に、榊から「今日の分の教科だけ入れてあります」と言われた。

「…うわ…ホントだ、今日の分ぜんぶ入ってる」

「準備いいかい? 行くよー」

玲央菜が驚いていると、天馬がキーホルダーをくるくる回しながらやってきた。
彼の言葉に、彼女はきょとんとしながらそちらに目を向ける。

「…行く?」

「ああ、行くよ。キミの学校に」

「え?」

玲央菜には意味がわからない。
なぜ天馬が自分の学校に行く必要があるのか。

そう思いながら、彼がくるくる回しているものを見ていると、ふとひとつの結論に思い至った。

「…え!?」

「気づいたかい? さあ下りよう」

「え、いや、ちょっと待ってください。まだ間に合いますって」

「だーいじょうぶだよ、学校にベタ付けなんてしないから。近くまでさ」

「え、えっと…」

玲央菜は困った顔で榊を見る。
だが榊は無情にもこう言い放つばかりだった。

「それが天馬さまのお望みなら、私が止める理由はありません」

「ええぇ…」

「ほらほら行くよー。マジで遅刻しちゃうぜ?」

「は、はい…」

味方がいないと知った玲央菜は、おとなしく天馬についていくことにした。

地上40階建てのマンション。
最上階と、すぐ下の階。

そのすべてのスペースを、天馬は自らの家としている。
彼はマンションのオーナーであり、広い面積を持つこの「屋敷」の主でもあった。

そして玲央菜は、屋敷の住人ではなかった。
…しばらく前までは。

「そうだなー、仕事は夕方くらいからかな。学校でなんかイベントがあるときは、遅くなってもいいから」

「はい」

「榊は厳しいけど、ついていく価値はあるよ。だいじょうぶ」

「自分で決めたことですから…大丈夫です」

「そう?」

一瞬だけ彼女を見て、天馬は微笑んだ。
玲央菜は、自分から視線が外れたのを感じた後で、彼の横顔を見る。

「……」

涼し気な眼差しと、どこかつかみどころのない雰囲気が漂う横顔。
それは彼女の心の中に、不思議な感情を起こさせる。

だがそれを口にはせず、またどうとらえていいのかもわからなかった。
だから彼女は唇を引き結んで、彼から目をそらす。

「…ふふ」

彼女の動きを読んでいたかのように、彼は小さく笑う。
それがなんだか腹立たしくて、彼女は少しきつく彼をにらんだ。

「なにか、おかしかったですか」

「朝からツンツンしてるねぇ。悪い夢でも見たかい?」

「悪い夢…」

夢に言及され、玲央菜の心のトゲが引っ込む。
だがそんなことは天馬に関係ないと、また彼をにらんだ。

「関係ないと思いますけど」

「関係なくはないさ。悪い夢を見れば寝た気にならない。ちゃんと寝れてなきゃ、朝からイライラもする…でもって俺にとばっちりがくる」

「ボクはただ、あなたがなんで笑ったのかが気になっただけです」

「俺が笑った理由かい? そりゃもちろん、キミがかわいいからさ」

「なっ…!?」

突然の言葉に、玲央菜の顔は真っ赤になる。
胸の鼓動はとたんに激しくなり、じわりと汗がにじんだ。

「な、なにをいきなり…! やめてください、そういうウソは!」

「ウソじゃないさ、セーラー服もよく似合ってる。キミのクラスメイトの男子がうらやましいねぇ」

「クラスの男子がどうだっていうんですか! ボクのことを女として見てるわけがない…っていうか、そういう目で見られたくない!」

「あれ? もしかして女の子が好きなタイプだったかい?」

「そういうわけじゃありません! 朝からなに言ってるんですか、もう!」

「あっはっは。いいねえ、こういうやりとりはひさしぶりだよ。ほら、ついた」

「…え?」

玲央菜がふと外を見ると、動いていた風景は止まっていた。
少し先に、背の高いビルが見えている。

「あれ、天秤坂の駅ビルだよ。ここなら学校の子たちに見られることもほとんどない」

背の高いビルは、学校の最寄り駅にある商業ビルだった。
車はその近くにある裏道に停まっている。

確かにここならば、同じ学校の生徒に車を降りるところをジロジロ見られることもない。
現に、登校時間であるにも関わらず、誰も車のそばを歩いてはいなかった。

「あ…」

「んじゃ、いってらっしゃい」

「い、行ってきます…」

盛大に話の腰を折られた上に最大限の気づかいまでしてもらって、玲央菜は勢いを失ってしまった。
彼女は素直に車を降り、学校へ向かうほかなかった。

「……」

しばらく歩き、振り返る。

「ほら、急いで。あんま時間ないよ」

天馬はまだその場から離れておらず、振り返った彼女にそう言った。

「わかってます。いってきます!」

「いってらっしゃい」

天馬の笑顔に送り出され、玲央菜は学校がある方角を向いた。
この時、彼女は少しだけ微笑んでいた。

「…あ」

それに自分で気づき、カバンを持っていない左手で自身の頬を叩く。

「なに嬉しがってんの…さっさと行こう!」

自分にそう言い聞かせ、彼女はゆるく走り始めた。

いくつか角を曲がると、同じ制服を着た生徒たちでできた集団が見えてきた。
彼女もそこへと加わり、学校へと歩いていく。

その間、彼女は背後で車が走り去る音を聞くことはなかった。

それがまた彼女を笑顔にするのだが…今度は目立たないようにかぶりを左右に振って、こみ上げてきた笑顔を消すのだった。


>episode2へ続く
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2016-06-23 12:00:02

登場人物:榊 惣十郎

テーマ:ボクのご主人さま:登場人物など
名前:榊 惣十郎(さかき そうじゅうろう)
性別:男
年齢:64

身長:低い
体重:軽い
髪型:短い
体型:細身

性格:神経質で、こうと思ったら遠慮せずに言う


天馬に仕える執事。

執事でありながら執事長でもあり、家事はすべて彼が担当している。

玲央菜が来てからは教育係を任せられ、自身が先頭にたって家事をすることは減るのだが…彼女の仕事に満足できずに自分でやり直してしまうため、実際の仕事量は増えている。

天馬が子どもの頃から仕えており、半分親のような関係でもある。

ただし自身の分はわかっており、出すぎた真似はしない。

出すぎた真似はしないが、かなり辛辣な忠告はする。

怒った時は遠慮なく、言葉づかいは丁寧だが天馬ですら叱り飛ばす。


そのいでたちは完全無欠な老執事であり老紳士。

ただ味覚は若干ぶっ壊れており、彼が好む味付けは他人が食えたものではなかったりする。
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2016-06-20 12:00:02

登場人物:住良木 天馬

テーマ:ボクのご主人さま:登場人物など
名前:住良木 天馬(すめらぎ てんま)
性別:男
年齢:32

身長:高い
体重:少し軽め
髪型:短い
体型:細身だが、よくよく見ると左腕だけ少し太い

性格:飄々とした言動で、人当たりはやわらかい


玲央菜をメイドにした張本人。
つまり「ボクのご主人さま」という言葉が示す人物となる。

まだ30代と若いながらも、40階建てマンション1棟を自身の財産として持っている。

ほとんどの部屋を他人に貸しているが、最上階とその真下の階をすべて自身の家としている。

その部分は他人に貸している部分とは異なり、内壁はほぼすべて取り払われて1戸の住宅として改造されている。

いわば天空の「屋敷」という風情である。
彼自身は自身の家を、「マンション屋敷」と呼んでいる。

中に入るためには、最上階側にある出入口に特殊なカードキーを挿す必要がある。
その真下の39階には、入口どころかドアの面影すらも存在しない。


バツイチであり、子どもはいないが元妻は生存している。
ただ近くには住んでおらず、顔を見せることはほぼない。

同居人としては執事の榊(さかき)がいるのみで、玲央菜が来るまではふたり暮らしだった。

体に何か秘密があるらしく、満月と新月の夜には39階にある秘密の部屋にこもっている。
何をしているのかは榊以外知らない。


ある夜、ひょんなことから玲央菜を助けた彼は、行き場がないらしい彼女をその場で拾うことを決めてしまう。

勝手に住み込みメイドにされてとまどう玲央菜、突然のことにあきれる榊をよそに、この物語は始まっていく…のかな? というところ。

どういう場面からスタートするのかは、また本編が始まってのお楽しみということで。


――ちなみに、お知らせに書いた「元ネタ」についてのお遊びというのは…

彼の名前「すめらぎ てんま」を縮めた「すて」と、
玲央菜の、男の子として考えられていた名前である「れお」を合わせると、

ある作品の二次創作カップリングの名前になるらしい…

「すて」じゃなくて「すてぃ」ですわよ?っていうのはさすがにご容赦ください…
日本語の普通の名前にちっちゃい「ぃ」ないから! 残念!――
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