スイスのIMD(国際経営開発研究所)が発表した
2010年の世界競争力年鑑によると、総合順位トップはシンガポールだった。
ちなみに、昨年まで首位を保ってきた米国は3位に転落。
世界58か国・地域を対象とした同年鑑で、総合トップ3の3国は、
1位:シンガポール(昨年3位)、2位:香港(昨年2位)、3位:米国(昨年1位)。
気になる日本は、昨年から10ランク下げ、27位となっている。
これを見て明らかなように、今の日本に世界競争力はない。
にも関わらず、未だ日本企業は、技術のイノベーションに走っている。
Made In Japanは通じなくなっているのに、物づくりに重きが置かれている。
また、高機能な製品を市場に送り込むだけで、発想の転換ができない状態だ。
じゃあ、今の時代は何をイノベーションすることが必要なのか?
それは、消費者自体をイノベーションすることではないか。
消費者に合わせてばかりでは、消費者以上の価値を生み出して
リードしていくことは難しい。
しかし、これは何も経済に偏った話ではない。
国民をイノベーションできない政治
学生をイノベーションできない教育
これらも全て同じだ。
私達日本人は、形づくることを一生懸命続けてきた。
これは、私達の内面に宿る自信感がないからではないか。
私達が住む日本は本来、わびさび、和をもって尊しとなす文化がある。
美しい心、魂、勤勉さ、繊細な日本人のよさを活かすことができれば
日本人が自信感を取り戻し、希望ある日本を作っていくことができる
一人一人が生まれていくと思う。
これからの日本の世界競争力は、観点固定から自由になった
日本人の人間力にかかっている。