よくある営業向け講演の中で昔から使いふるされた
ものがある。
① 自社製品・サービスに自信のない人は売れない
② 売れない人はすぐに値引きや付帯サービスを口にする
③ 売れない人は顧客の要望を断ることを知らない
④ 売れる人はキャッシュフロー(利益創出の仕組み)を知っている
⑤ 声の小さい人に売れる営業はいない
15年ほど前、新卒時にR社主催のものやいろいろな講演
でよく耳した言葉。
今でもこの言葉は生きている。
①は至極当然として、②以降は今も同じようなことを思うし
実感する。
最近は景気も少しずつ上向きになり、企業の体力も多少は
ついてきている。中小企業にしても「ベンチャー企業」という
サブタイトルのもと「元気企業」を標榜すべく努力している。
でも一方で最近の新卒の中には昔よりも「組織に期待」を
する人が多くなったように思う。
昔も一流大を出て一流企業に就社する学生の多くは、その
企業の後ろ盾に「期待」していた人が多かった。
今ではこの現象が中小企業に多くなったように思う。
小さい組織で自分を成長させてくれる企業。
少数精鋭の中で自分に刺激を与えたい。
このような言葉を聴く。
上段にしても下段にしてもいずれも「相手」や「組織」に期待
をしている表現。
自分が刺激を与えようとか、自分の成長で組織を引っ張ろう
とかいう表現があまりない。謙虚な意味で言っている人も
いるだろう。
しかし、人間は不思議なもので当初本心でなくても、その
言葉をいいつづけるといつしかそれが「自分」になる。
なってしまうのだ。
時に活気のある会社ではこのような若手社員の活躍が柱に
なっているのも事実。
この若手の活躍と若手の依存は表裏一体なのだ。
この表裏をコントロールするのは先輩社員や経営の役目
なのだろう。そういう意味ではこのような時流のときこそ30代
の中堅社員が今一度足元を見つめ、襟を正すことが必要
なのかもしれない。
がんばろう。30代!!