専門性と総合性 | 子育て~夜遊び~お仕事

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ワン・ストップサービス


ビジネス用語としては、その企業で「ある目的」に対し、

すべてのサービスツールを提供できる体制をもつこと。

という説明になるだろう。


世の中のビジネスでは、専門特化したビジネスと総合的

に消費者ニーズを解消するビジネスの2つに分かれる。


専門特化ということは、スペシャリストとしてその領域に

ついては他社にはまけない質をもっている。

総合サービスとは、ゼネラリストとして幅広い分野にて

サービスを展開する。

ワン・ストップとは後者になる。


業態としては、後者のほうが市場のニーズはありそう。

しかし、総合的という言葉は便利なもので「専門性」が

ないということと紙一重でもある。



ここ数年、電車広告にて英会話教室の「Gaba」という

マンツーマン専門の広告をよく目にする。

同社は東大出のご主人と外国人の奥さんが夫婦経営

する学校。

同社の広告は最初、「うちに来るのは、他の学校をすべて

見てから最後に来てください」というコピーで広告投下を

していた。消費者からすればよっぽど自信があるんだな

という感想をもつ。

最近のコピーは「マンツーマン専門」という同社の特色

を打ち出したコピーを前面に出している。

コピーもいろいろ工夫されていて、


「彼女が英会話に通いたい、と言い出したらマンツーマン

 をすすめましょう」

(何故なら、グループ形態で他の男子に出会わないように)

とか。


「本気で英会話をマスターするならマンツーマンに」

(何故なら、グループ形態で下手な英語を聞き、自分の

 時間を消費しないために)

というような感じだ。


純粋にまず「広告料」ですごい額をつかっているな・・・

敵対広告が多いな・・・


などと感じる。

一方で、ここまで「マンツーマン」を謳う戦略にも関心する。

マンツーマン=Gabaという方程式を消費者に植え付けるには

十分だろう。

要は専門性にせよ総合サービスにせよ、「やりつづける」事

が大切。

NOVAは今回の決算で赤字転落におちいった。

教室の積極展開で自社内における生徒の取り合いがある

という。本末転倒なことだ。同社では広告を使い「値上げ」

告知をしている。ネイティブスタッフによる少数レッスン。

他に子供向けから企業向けまで。英会話においてはNOVA

が最大手としてワン・ストップを提唱している。

しかし、今回は同社が陥落したことになる。



好景気にわき、株式時価総額などにおいてはバブル期を

凌ぐといわれている。しかし、倒産件数が激減しているわけで

はない。どんな時代も格差社会はあり、負け組みは常に存在

する。

いかにして足場を固め、事業コンセプトを確立しやり続けるか。


こんな時代からこそ必要なのではないだろうか。