近ごろ私は、いくつかの悩み事に頭を悩ませている。
だが本日、そのうちのひとつが、あっけなく解決したので、報告したい。
先週の土曜日(5月25日)の朝、私は久しぶりに映画「ジャッカルの日」のDVDを引っ張り出して、観ていた。
このブログを以前から読んでくださっている皆さんにはご存知のことと思うが、シャープ製の地デジ対応テレビの、最初から部品の一部として取り付けてあるブルーレイ・レコーダーで再生させて観ていたのだ。
すると、途中で再生が止まってしまったのである。
実はこれまでにも時々そういうことがあったのだが、大抵はしばらく時間を置いてから改めて再生すれば、何事も無かったかのように続きを観ることができた。
だが今度は、どうやら本格的にダメになったようだ。しばらく時間を置いてから再生しても、また止まってしまうのである。
―――どうやら今度ばかりは修理が必要なようだな。
と、私は不意の出費を覚悟した。
私はこの1月にロシア映画の「こねこ」の記事を書いて以来、つい先日の「じゃりン子チエ」まで、「ドラマ・映画」の記事は書かなかった。
それは、ひとつには、ブルーレイ・レコーダーが不調だったせいでもある。
実は「こねこ」のすぐ後に、今度はあるイタリア映画のDVDを観たのだが、何故か途中で止まってしまった。
そのときは、時間を置いてから再生させたら、ちゃんと最後まで観ることができた。
だが何となく気分が白けてしまって、記事に書かなかった。
「こねこ」よりも内容が複雑で長いドラマなので、一回観ただけではとても記事に書けないので、もう何回か観たいところなのだが、また止まるのではないかと思うと、観る気になれないのだった。
5月になってから、「じゃりン子チエ」のブルーレイ・ソフトを買ったので、再生させてみたところ、何の問題も無く最後まで再生できた。
また、記事化のため何度か観直そうと再生を繰り返したが、一度も途中で止まったりはしなかった。
そこで気を良くして、また例のイタリア映画を引っ張り出して再生させたところ、またしてもほぼ同じところで止まってしまった。
もしかしてディスクに問題があるのではと、今度は一度も止まったことの無い「ジャッカルの日」を再生させてみたのだが、これまた途中で止まってしまった。
どうやらブルーレイ・ディスクは大丈夫だが、DVDだとダメなようである。
しかも、止まり方がこれまでよりも頻繁になってきている。もはや修理しかないのは明白だった。
その翌日(5月26日)は、久しぶりに佐藤真紀さんが出演するジャズのライブを見に行った。
真紀さんがヴォーカル、ピアノは最近東京から新潟へ活動拠点を移した田崎美知子さんという人で、ベースはお馴染みの長野賢一さん。
初夏のような天気の日が続いているのにちなんで、ボサノバなどを中心に聴かせてくれた。
聴きながら、ああ、今年もそんな季節になったのだなあ、と思いつつ、例のいくつかの心配事が頭を離れず、落ち着かなかった。
今週、会社からの帰り、テレビを購入したジョーシンに寄り、修理を依頼した。
うれしいことに、購入したときに、本来の一年間の補償とは別に長期補償に申し込んであったので、修理費はかからない、とのことだった。
そして今日(6月1日)の午前10時、シャープの新潟のサービスセンターの人が家に来て、さっさと修理を済ませていった。
来たのは30代の後半とおぼしき男性で、私の話を聞いただけで、もうレコーダーのどこが悪くなったのか、原因が分かったようだった。
私の見ている前でテキパキとレコーダーを取り外すと、持参したカバンの中から新品の同じレコーダーを取り出し、これまたテキパキとテレビに取り付けてしまった。
ためしに例のイタリア映画のDVDを4倍の早送りで再生させてみたが、ちゃんと最後まで再生できた。異常があれば、早送りだとすぐに止まるはずなのだ。
私はてっきりレコーダーを持ち帰ってそれを修理するのだと思っていたが、これはテレビの部品の一部なので、ただそれを新品と取り替えることで事は済むのであった。
つまりレコーダーではなく、テレビを修理したのである。
男性は、修理が済むと、風のように去っていった。来てから10分もいなかったのではないか。
いま、レコーダーは何事も無かったかのようにDVDを正常に再生している。
いったい今まで何のために悩んでいたのだろうか。
私の悩み事は他にもいくつかあるが、ひとつひとつ積極的に取り組めば、案外簡単に解決するのかもしれない。