このページを開いていただいて
ありがとうございます
あなたの今日が
素敵な一日になりますように
慢性腎臓病や腎臓病を発症する危険が高い人
糖尿病、高血圧の人に
知っててもらうと役立ちそうなこと
とか
たまに仕事の様子などを
ツラツラ書いてるブログです
今日は嚢胞腎のお話です。
嚢胞腎は初期には症状がないので、健康診断などを受けないとわかりません。
通常の健康診断だと超音波検査(エコー検査)は含まれないので尿検査や血液検査に異常がでるまでわからないことも少なくありません。
人間ドックとか、他の症状で受診した病院で腹部エコーをしたところ、嚢胞腎を指摘され腎臓内科を紹介受診するパターンはたまにあります。
そんなとき起こりやすい会話をご紹介します。
腎臓に嚢胞が多発していて、他の検査結果から多発性嚢胞腎と診断された方。
血圧が高かったり、嚢胞が大きかったりしたら服薬治療が開始になります。
でも、そうではないときは・・・・・・
『何か治療があるなら別だけど、治療の必要がないんじゃあ、仕事も忙しいし通院はしたくないです。』
ってなっちゃうんですよね
現時点で治療の必要がなくても、少なくても1年に1回は通院して、悪化していないか、薬治療を開始する必要がないか確認する必要があるんです
なぜか。
多発性嚢胞腎は進行性の病気です。
嚢胞(水たまり)が大きくなり続けることで、正常の腎臓組織を押しつぶしてしまい腎機能が低下していきます。
現在嚢胞の増大速度を緩やかにする効果があると認定されている唯一の薬がサムスカ(一般名:トルバプタン)です。
サムスカの治療を行うには
両腎容積750ml以上であることと、その増大速度が年間5%以上であることをともに満たすことが必要です。
なのでごく初期の方はサムスカの治療の対象になりません。
でもずっとそうかというと、違います。
今の時点で両腎容積が750ml未満でも、増大速度が速ければすぐに750ml以上となることがあります。
あと、高血圧や脳動脈瘤などの合併症が起こる可能性もあるので、しっかり検査をして様子を見る必要があるんです。
CKDG1~2でも、血圧が高くなくても、腎容積・血圧・腎機能・合併症のチェックのために少なくとも1年に1回の外来通院をお勧めします
最後までお読みいただいて
ありがとうございました
1か月の人気記事(1月20日更新)
1位
糖尿病や腎臓病で意識したいお寿司のごはん量
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12562357584.html
2位
IgA腎症の原因・検査・治療について
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12551782720.html
3位
塩分制限の穴埋め問題 110回目の日高病院腎臓病教室から
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12567908148.html
4位
腎臓に負担をかけにくいお正月の食事:109回目の日高病院腎臓病教室から
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12562322200.html
5位
慢性腎臓病だからこそ、いい便にこだわろう!
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12561646811.html
6位
腎臓に負担をかけにくいアルコール量
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12562361457.html
7位
腎臓病とお菓子ーナッツ・珍味類ー
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12544812963.html
8位
透析治療中のたんぱく質摂取量ってどれくらい?
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12562522192.html
9位
腎臓病食のレシピ:明治さんから
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12562522192.html
10位
生体腎移植のドナーはどれくらいの金額がかかりますか
http://ameblo.jp/jinzouhakase/entry-12565051776.html
2010年から毎月腎臓病の教室を行っています。
遠方の方から
『参加できないけど腎臓のこと知りたいです』
といわれたのがきっかけでブログ始めました
朝7時に腎臓関係のなにか
午後1時にその日の誕生花
1つでもお役に立てたらうれしいぞっと思って毎日書いています
読んでいただけたら嬉しいです
日高病院ホームページ https://hidaka02-kai.com/hidaka/
新しくなりました
日本腎臓学会ホームページ 日本透析学会ホームページ https://member.jsdt.or.jp/member/login 日本腹膜透析学会ホームページ 日本移植学会ホームページ http://www.asas.or.jp/jst/index.html 各学会のホームページは医療関係者向けも多いですが、結構面白い。
日本腎臓病協会ホームページ 腎臓netホームページ |