銀三郎、剣淵へ帰る!上映会レポート(1) | 映画『じんじん』公式ブログ

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「絵本の里」北海道剣淵町を舞台に人の優しさと親子の絆を描く、
映画『じんじん』2013年春〜全国で上映。現在はオンデマンドサービス等で観ることができます。撮影記録や映画の最新情報をお届けしている公式ブログです。

現在、シネマート新宿、有楽町スバル座、MOVIX利府(宮城)、
名演小劇場(愛知)、京都シネマ、中洲大洋劇場(福岡)で
公開中の映画『じんじん』。
これから全国市町村での上映会が本格的にスタートしますが、
劇場公開のほうは徐々に終了日が決まってきています。
現在上映中の映画館で観たい方は、どうぞお早めに劇場へ!

『じんじん』上映劇場はこちら(随時更新中)

さて、読売新聞でも紹介していただきましたとおり、
8月3日、この映画が誕生した地である剣淵町
約4カ月ぶりの『じんじん』上映会が行われました。
この上映会に、大地康雄さんがゲストで登場しました!
大地さんこと立石銀三郎、
いや、銀ちゃんこと大地さん?(どっち?)が
1年ぶりに剣淵へ帰った一日をレポートします♪

今回の『じんじん』上映は、剣淵町民センターで
14:30~、18:30~ の2回にわけて行われました。

ちなみに昨年11月に同じ場所で行われた完成披露試写会
ときは、こんなかんじでしたが…



3日はこんなかんじ。


剣淵町は快晴。陽射しはしっかり夏の暑さですが、
風は爽やかそのもの!

中央にあるステージみたいなものは?


これは、今年剣淵町へ講談社から
『じんじん』の公開を記念して、
この夏寄贈されたばかりの絵本キャラバンカー。

車の中は小さな絵本図書館になっていて、
剣淵町のイベント会場などでも、どこでも
子供と大人が絵本を楽しめる空間が誕生します。
上映会の間も、階段のところに親子が腰掛けて
絵本を読んでいる光景が見られましたよ

2回あわせて約300人のお客さまが集まってくださいました。
ありがとうございます!



色とりどりのポスター…といっても
これはすべて『じんじん』のポスター。

『じんじん』は地域ごとに全部で3パターンの
ポスターがある珍しい?映画でもあります。

ヒマワリがさわやかな北海道版、
あべ弘士さんの描きおろしイラストによる全国版、
そして夜空が印象的な旭川版。
ちなみにあべ弘士さんバージョンは
シネマート新宿で、1枚500円で販売もされています。


まずは佐々木町長よりご挨拶。

「大地さんは、昨年11月23日の完成試写会以来、約9カ月ぶりに
剣淵に来てくださいました。
今日は、このように町内外のたくさんの方が来てくださいました。
中には前回の上映会も観に来てくださって、
今日は2回目、という方も多いと聞いております。

おかげさまで『じんじん』は全国で公開がはじまり、
全国の皆さんからの賞賛の声をいただいています。
この映画を観た方から、ぜひ剣淵に行ってみたいという声が
たくさんあがっているとききます。
ツアーを組んで何十人かで来てくださっている方、
個人で来てくださっている方もおおぜいいらっしゃいます。

映画は来年にかけて全国各地での上映がピークを迎えます。
再来年頃から、観光客が本格的に増えてくるのではないかと
思われます。私は、この町が、25年前に絵本の里づくりを
はじめ、それがいま町民の心に優しい心となって育まれてきた
成果が、この映画だと思っております。

私は、この映画は剣淵だけのものと思っておりません。
剣淵に来られた方を、周辺やさらに北の観光地へ送って、
足を運んでいただくことで、この上川北部全体の振興に大きく
役立てていきたいと思います。また、上川管内だけでなく、
さらに北海道全体の振興につなげていきたいと思っております。

どうぞ皆さんも多くの友人知人の方に広げていってくださいますよう
お願いします。」


剣淵町のイベントといえば司会はこの方!
剣淵町役場経済課商工観光室長の酒井さん
映画『じんじん』の中でも、本人役!?で出演しています。

今年2月に誕生した剣淵町のキャラクター、ぷっちーなも
初めて大地さんをお出迎えです。

酒井さんの音頭で、観客の皆さんの「銀ちゃーん」コール。
大地康雄さんが登場!
「剣淵町出身の立石銀三郎です。」の最初のひとことで、
場内は一気に、再会を喜び合う同窓会モードに突入です。


「ちょうど1年前になりますね。
剣淵の皆さんにお世話になって、映画を撮影させていただきました。
今日は、久しぶりに見る、澄みきった晴天の中を、
空港から車で移動してきました。
景色を見ながら、懐かしいなぁ、と、心が癒されて、
故郷へ帰ってきたなぁ~という
何ともいえない喜びがわいてきました。
やはり剣淵へ帰ってくるときは、
映画の中のように二日酔いじゃなく
しらふで帰ってくるほうが、よっぽどいいですね(笑)。
あらためて、剣淵町の皆さんへ心よりお礼を申し上げます。」



まず、剣淵町民を代表して大地さんに花束贈呈。
プレゼンターは、
皆さんの前でお名前も呼ばれていましたが、
11月の剣淵ツアーのときはお名前&写真NGでしたので
雰囲気のわかる写真だけ。
あの、元祖じんじんブログ
じんじん盛りあげ隊!」を書いていらっしゃる方です!


「この映画には剣淵町の皆さんが多数エキストラで参加しています。
町民の皆さんの演技はどうでしたか?」と
酒井さんから大地さんに質問。

「正直、私も他人の演技を見る余裕はなかったんですが(笑)
剣淵では、300人くらいの方にエキストラをお願いしたと思うんですが、
撮影の日が運動会と重なったりして、
なかなか大変だったと聞いています。
出演していただける方に、事前に説明会を開いたとき、
『何か質問はありますか?』とスタッフが訊いたところ、
農家の女性の方が手を挙げて
「私達はメイクはどこですればいいのでしょうか」と。
そのままで結構ですよとお答えしたんですが(笑)。

特に絵本コンクールのシーンでは、
剣淵の方が、撮影を盛り上げよう、と思ってくださる気持ちが
そのまま画面にあらわれていて、大変嬉しく思いました。」

「実は1年前の今日は、クランクアップの日だったんですよね。」と
酒井さん。

「いちばんクライマックスのシーンで、夕陽の中での撮影でした。
今年と違って、去年はこの時期、雨が続いて、
ずっと撮影が延期になっていたんです。
この日を逃したらもう後がない、という日程で、
ようやくこの日に撮影ができました。
小松美咲さんが夕陽の中で何度も演技をして、
夕陽が落ちる寸前でようやく監督のOKが出て、
思わず小松さんと監督のもとへ走っていきました。
ああやっとこれで無事に終わった、と、
ほっとした記憶がよみがえります。



この映画は、運が良い映画です。いろいろなラッキーが
積み重なってできたと思います。
私が北海道で会ったある人に半ば強引に剣淵に連れられ(笑)
絵本の読み聞かせを聴く子供たちに出会ったこと、
そして深津プロデューサーや多くのスタッフとの出会い、
坂上かつえさんのすばらしい脚本。
私は種を蒔いただけです。志のあるいい出会いの積み重ねで
人智を超えた大きな力に助けられて出来上がりました。」



そうです、この日は
『じんじん』にとって大切なスタッフが来場していました。

“この方がいなければじんじんは誕生しなかった”坂上かつえさん、
“この方がいなければじんじんは完成しなかった”
プロデューサーの中山賢一さんに、
剣淵地域おこし協力隊の田中紘子さん、高村匠子さんから
花束が贈呈されました。


大地さんのご挨拶が続きます。

「シネマート新宿についで有楽町スバル座での公開も
始まったのですが、先日支配人の方からお手紙をいただきました。
“すばらしい映画でした”と、
直接観客の方から声をかけていただいている、と。
そんな映画は何年ぶりかのことだそうです。」

全国配給委員会の鳥居明夫プロデューサーから
大地さんへのお手紙も、大地さんが自ら一部を
読んで紹介してくださいました。


「今まで私は、映画は観る側の感性によって
十人十色の受けとめ方があるものだと思っていました。
しかし『じんじん』は、観た方のほとんどが、
熱い熱い感動を語る希有な作品となりました。
毎年500本にもおよぶ日本映画が公開され、そのほとんどは
現在の大量消費文明を象徴するかのように
たちまちのうちに使い捨てられているのが現状です。
『じんじん』は、地域と子供たちの幸せを願う
多くの人に支えられながら
全国公開という幸せな旅をはじめました。
この映画をご覧になった方の熱いお声が
心やさしいこだまとなって剣淵に響き渡る日が来ると思います。」

また、大地康雄さんは、
広島平和記念資料館の志賀賢治館長からの手紙を披露しました。
志賀館長も『じんじん』をご覧くださったそうで、
その中で志賀さんは映画の中の
「名前を知ったら特別な存在なんだ」の台詞に触れ、

「原爆を投下した搭乗員や米国の指導者が、
広島に住む一人の市民の名前を知っていたら、
あんな原爆を落としたろうか。思わずそう考えてしまいました。
これから、大学など、若い人たちへ話す機会がありますので、
この台詞を使わせていただこうと思っております。」


そして志賀館長が大地さんに贈呈された
『さがしています』という本絵本。
広島平和記念資料館に保管される遺品から数点を選び、
写真と、詩人のアーサー・ビナードさんの詩で綴ったこの絵本を、
大地さんが絵本の館に寄贈されました。


つづいて、酒井さんから、
剣淵の玄関口である「道の駅 絵本の里けんぶち」の利用者が
6月分で前年度の13%増となり、売上も20%増、
絵本の館については入館者数が30%アップになったという
報告がありました。


そこで、道の駅より感謝の気持ちをこめて
道の駅名物のパンで作った「パン束」がプレゼントされました!

名物の美味しいパンがぎっしりです~

そして、2回目の上映会では、
東日本大震災で被災した福島県須賀川市から、
須賀川西バスケットボール少年団の皆さん約30名が
映画を見に来てくださいました。
震災以来、毎夏、青空の下で練習ができるように
剣淵に合宿に来ているのです。


「震災といえば、この映画は宮城県の松島町が
サブロケ地になっています。松島も、震災で
大きな被害を受けましたが、
町の皆さんは元気に復興への歩みを進めています。
映像には松島の美しく重厚な風景と、
観光客が戻って来ている様子も収められています。
少年団のみなさんも、剣淵町の美味しいものをたくさん食べて、
映画を楽しんで帰ってください。」

と、大地さんが、客席の
バスケットボール少年団の皆さんにメッセージをおくると、

「今大地さんに差し上げたパン束ですが、バスケットボール少年団の
皆さんにプレゼントしていただくというのはどうでしょうか。」
と酒井さんから提案がありました。場内、大拍手。


大地さんは、ちょっぴり名残惜しそうでしたが(笑)
パン束をキャプテンの高崎はるなさんに贈呈。

最後に、大地さんから、
剣淵の皆さんへのメッセージが。

「剣淵町は現在観光客も増え、またこれから全国の自治体が
町づくりの勉強のために視察に訪れると伺っています。
映画を作ってこんなに忙しくなると思わなかった、
休みがなくなったと恨まれてないといいのですが(笑)、
こうして映画が地域づくりに貢献できているのでしたら、
うれしく思います。
剣淵の皆さんには絵本の館を作られたときの初心を忘れずに、
ますます絵本のすばらしさを生活の中で体感していただき、
これから町へ訪れるたくさんの方に、元気と希望を持っていただける
町づくりを続けていただければと思います。そうすることによって
『じんじん』も誇りを持って次の世代へ手渡していければと思います。」




映画を観終えた観客の皆さんは、
ロビーで佐々木町長や役場の皆さんと
あらためて『じんじん』完成の喜びを分かち合っていました!

              

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