配給プロデューサーの『じんじん』ロケ日記(1) | 映画『じんじん』公式ブログ

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「絵本の里」北海道剣淵町を舞台に人の優しさと親子の絆を描く、
映画『じんじん』2013年春〜全国で上映。現在はオンデマンドサービス等で観ることができます。撮影記録や映画の最新情報をお届けしている公式ブログです。

日本ハムファイターズ、パリーグ優勝おめでとうございます
『じんじん』のメインロケ地、剣淵町のある北海道が、
来月の映画完成に向けて、ますます盛り上がって来ていますね

剣淵町にて。エゾシカの親子

さて、
『札幌映画サークル』という非営利の映画鑑賞団体があります。
設立は1963年(来年で50周年)!
サークルのホームページにも記載されているとおり、
映画に関わるさまざまな活動を続けています。
「映画を愛する方なら、
老若男女を問わずに誰でも入会することが出来ます。」
というサークルです。

このサークルでは月刊の会報を発行しています。
(今年の9月号で通算471号!)

最新号で、映画『じんじん』の配給プロデューサーである
野嶽次郎による「『じんじん』ロケ日記」が掲載されています。

札幌映画サークルからお許しをいただき、
当ブログでもこの記事をご紹介できることになりました。
(ありがとうございます!)

長いので少しずつの連載になりますが、
どうぞ気長におつきあいくださいね。
(会報のほうでも、来月に後編が掲載されるそうです)

※文章レイアウトはブログ用に再編集しています。



俳優大地康雄さんとの出会いは、今から5年ほど前。
13年の歳月をかけて企画・脚本・製作総指揮・主演の、
1人4役をこなして作った映画『恋するトマト』(南部英夫監督)の
札幌での試写会だった。

映画の内容もさることながら、
ご本人の飾らない人柄に“ひとめボレ”をしたのが始まりだった。
「この人となら、きっといい仕事が出来る」と、
道内30ヵ所の『恋するトマト』シネマ&トークショー行脚が
約3年にわたり行われたのだった。


時には猛吹雪の中を車で移動し、
ある時は目の前にエゾシカが飛び出し、急ブレーキ。
眠い目をこすりながらの運転に事故を起こすまいとする私に、
缶コーヒーを買って絶えず話しかけてくれたりといった気の使い方で、
こちらが恐縮していると、
映画の話題で緊張感をほぐしてくれる・・・といった具合。

そんな旅の中である時、「僕にはこんな夢があるんだよ」と、
次回作の構想を語ってくれたのが4年ほど前のことだった。


世の中はすべて金、金、金。
ひとりの男が家庭も顧みずガムシャラに働き、
気がつくと家庭はバラバラ。
ひとり娘は家出同然に家を出てしまい行方知れず。
疲れ果て、北海道の農村へと旅に出て、偶然そこで娘と再会し、
お金よりも大切なものがあることに気付かされる・・・、
というストーリーだった。

拝金主義、農業問題、親子の絆など、
様々なエピソードを織り交ぜながら、
根底には日本の農業の未来に一石を投じるような映画を作りたい・・・
と語る大地さん。
目を輝かせながら夢を語る横顔は、
普段、スクリーンやテレビ画面で見る表情とはまるで違い、
少年のように輝いていた。

2008年8月、旭川、当麻、東川、上川での
『恋するトマト』の上映会ツアーでの、ひとつの出会いが、
私をはじめ多くの人が大きなプロジェクトに
係わることになろうとは、この時はまだ誰も想像していなかった。

                  (つづく)     



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