肘-膝-首のアトピー性皮膚炎の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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肘-膝-首のアトピー性皮膚炎の整体治療
患者Sさん=17才-女性/高校生の症例


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①    Sさんの病歴・・・
患者Sさんは、2才の頃からアトピー性皮膚炎になり、顔を始め肘や背中など多数の部位に皮膚炎を生じていました。その後、色々治療を試み最悪の状態は脱していましたが、小学4年生の時に再発-悪化したそうです。その時の検査では、重症のアレルギー患者よりさらに10倍多いアレルギー値(☚Ig-E値)という、とてつもなく重篤な状態だったそうです。今では首と背中、両肘の内側および両膝の裏側にアトピーがずっと残ったままだそうです(☚特に肘が一番痒いそうです)。今回は、
他の数々の愁訴の治療の為に来院されましたが、このアトピー症状も併せて治療をする事になりました。

 



②    Sさんの診察
・血液検査では特段の異常所見は無いそうですが、アレルギー検査ではダニやハウスダストそしていくつかの花粉などがアレルゲンだそうです。
・首前面、肘内側などにアトピー特有の皮膚所見がありました。特に顔面はやや赤紫色に変色し、色つやは無い状態でした。また、両頬部から下顎体にかけての広範囲に赤い膿疱様の挫創(にきび)が多数ありました。
・(入浴や歯磨きはしていても)体臭と口臭が強くて気になるそうです。
・血圧は不明です。脈拍は70台/分でした。めまいや立ちくらみはほとんど感じないそうです。両手と足に冷え性があるそうです。
・歯磨き時、歯肉出血がよくあるそうです。口腔粘膜や舌に炎症がよく生じるそうです。
・鼻汁や後鼻漏などは無いそうです。
・眼瞼結膜はピンク色で、眼球結膜は白色でした。眼脂はありませんでした。
・難聴や耳鳴りは無く、耳漏もありませんでした。
・身長は161cmですが体重は41kgだそうです。今までの最高は中学2年生時の48kgだそうです。細くてガリガリの状態でしたが、頚部は太く見えました。甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。
・食欲は普通だそうですが、体調(☚腹痛、生理痛など)により全く食べられない日があるそうです。
・やや便秘気味だそうです。便は軟便が多いそうです。また、ガスも多いそうです。
・胸部聴診上、呼吸音や血管音・心音に異常はありませんでした。
・胸部打診上、清音が全般的に聴取出来ました。    
・腹部聴診上、血管雑音-ハム音は無く、グル音は少し弱く聴取出来ました。
・腹部触診上、平坦でしたが左右ASISは突出して触れ、腰椎を容易に触診できるくらいのるい痩状態でした。腹部消化管全般にトーヌスが無く、所どころに緊張と圧痛がありました。右季肋部、十二指腸空腸曲部、臍下部、回盲部は特に著明な緊張と圧痛がありました。腫瘤感、抵抗感はありませんでした。肝脾腫はありませんでした。

 



③    治療目標と整体治療
   ⑴    各皮膚炎部位の上皮細胞のターンオーバーを回復・促進させて表皮の厚みを回復させる
   ⑵    ⑵表皮のバリア機能を復活させて外部からの刺激を減少させ、掻痒感を軽減する
   ⑶    頸部交感神経幹の緊張を解放して肥満細胞の遊離を減少させる
   ⑷    バイエル板機能の機能を安定させる

・表皮細胞ターンオーバー回復テクニック
・頸部交感神経解放テクニック
・小腸-平滑筋テクニック
・食生活指導(蛋白質と脂肪分の適量摂取)

 





④    経過と結果・・・
・2回目来院時、「いつもよりにきびと肘のかゆみがましです」と仰っていました。
・5診目来院後、Sさんのお母様から「首のアトピーは完全に消えて、肘や背中などのアトピーも劇的に良くなっています!!」と連絡があり、大変喜んでおられました。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・一般的なアトピー性皮膚炎=Ⅰ型アレルギーは以下の三つがそろう事で発症すると言われています。
   ❶…アレルゲンの存在
   ❷…そのアレルゲンに対応する抗体(Ig-E)の過剰分泌
   ➌…肥満細胞の組織への遊離

 


そこに、
   ❹…皮膚のバリア機能の破綻 (☚下記 注1参照)
が加わって皮膚での炎症反応が持続-悪化する事で、さらにアトピー性皮膚炎は悪循環に陥っていきます。ですから、上記❶~➌のどれかを阻止する事がアトピー治療の基本となる訳です。

 


 

 

・ところで、一般的に幼少時からアトピー性皮膚炎になる方は、そのご家族の方(☚特に母親)が非常に気を使い、例えばアトピーに効果があると言われている食べるものやサプリの選別と変遷、そして様々な種類の投薬や治療法の変遷などを経て、相当なダメージを受けているケースが大半です。つまり言い方を変えれば、(家族の方に悪気はないとは言え)上記の食物、サプリ、薬物、種々治療法などによってそのアトピー性皮膚炎の患者さんの体内は「非常にかき回された状態」になって悪循環に陥っている可能性があります。さらに言えば、もつれた糸がさらにもつれて収拾がつかない状態になっているのかもしれないのです。それが、アトピー治癒を妨げているのかもしれないのです。


・ですから、その様なケースが考えられる場合は基本に戻り、そのかき混ぜられた状態を平静化させる事が「治癒への近道」だと思います。つまりそれは、
「何もしない事」
です。ですから今までの様にアトピーに良いと言われている食べ物やサプリにこだわるのではなく、ごく普通の家庭食でいいのです(但し、その患者さんのアレルギー物質では無い食べ物で、食材の種類を必要以上に増やさない事)。


・そしてもう一点、その家庭食のメニューの中に、皮膚の上皮細胞の原材料になる脂肪と蛋白質を「適量」入れて食べる事です。でないと、皮膚-上皮の再生はおぼつきません。


・そして最後にもう一つの基本事項である上記に記したアトピー性皮膚炎発症の3条件、つまり❶~➌の原因のどれが当該患者さんにあてはまるのか、を診る事です。当然、❹についても同様に対応する事、です。もしあれば、先ほどの「何もしない事」の例外として「脂肪と蛋白質の適量摂取」と「❶から❹の対応」をする事です。
・そこで今回のSさんの症例に関してみると、やはり
   ❷…そのアレルゲンに対応する抗体(Ig-E)の過剰分泌
   ➌…肥満細胞の組織への遊離
の両者が見て取れました。
つまり、小腸が極めて緊張状態でしたし(☚バイエル板の緊張=過剰Ig-Eが疑われる)、頚部が太く見えましたから(☚頚部交感神経幹の緊張⇒肥満細胞遊離が疑われる)

 

 

 

 


・またSさんは2才と小4からのアトピー歴がある歴戦の勇士(?)ですから、相当❹の「皮膚バリア機能の破綻」が著しくて悪循環に陥っているのでは、と考えられます。従って❹に対する治療も最優先事項になる、と思いました。
従って
   ・表皮細胞ターンオーバー回復テクニック
   ・頸部交感神経解放テクニック
   ・小腸-平滑筋テクニック

を施術し、❷、➌、❹の原因を取り除く事にしました。

 


   ・初診時、Sさんに連れ添ってお母様も来院されていましたので、
   ・食生活指導(蛋白質と脂肪分の適量摂取)

で、上記と同様の趣旨をお話しさせて頂きご理解を得ることが出来ました。ですから、徐々にではありますが、今まで控えてきた肉食や脂肪食をそのSさんの家庭食に乗せて頂いてきました。

 

・今回のSさんの症例では、5回目でほぼ完治の状態に近くなるほど極めて即効性があった訳ですが、それはこの様にご家族の方々との協力関係も相まったので、アトピーに対する整体治療が極めて著効を示したのでは、と考えます。



注1)-皮膚バリア機能の破綻
皮膚は
  1…表皮
  2…真皮
  3…皮下組織

の三層構造になっています。

 

 


3の皮下組織は皮下脂肪による「クッション機能とエネルギー貯蔵」が主な役割です。
2の真皮はコラーゲンやエラスチンなどの働きによる「皮膚の張りと柔軟性」に寄与します。

 

第一線の防御を担当するのが1の表皮で、表皮と真皮から分泌される酸性皮脂膜(☚汗、皮脂、天然保湿因子、表皮脂質の四つの成分からなる混合液)による「液状の防御ライン」と、瓦の様に幾層にも積み重ねられた上皮細胞による「物理的防御ライン」の、二重の防御機構から成っています。従って、この表皮の二重の防御機構が破綻すると空気中のチリ・雑菌や皮膚常在菌などの体内への侵入を防御できなくなり、蜂窩織炎などの重篤な病態に至ることがあります。

 

 


ちなみに皮膚は、上記エネルギー貯蔵や第一次防御機構以外にも
   ・寒冷、熱、日光からの保護
   ・圧迫・殴打・擦過など物理的刺激からの保護
   ・微生物からの保護と免疫
   ・化学的刺激からの保護
   ・体内の熱放散と水分喪失からの保護
   ・ある種の物質(例=VDなど)の吸収
   ・真皮血管層による循環調節と発汗(体温調節)
   ・触覚、痛覚、位置覚、温度覚などの感覚器
   ・外形の形成

などの構造-機能があります。

 

 

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