50.お開きのあとで… ~ふふっ 頭の良い人だ… | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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かならず はじめまして を お読みください 

前のお話→49.クリスマス+ユルセンイル~まったく鈍いヤツだな…
このお話は44.ペントハウス~君こそシろよ!本当はシたいんだろ?に次ぐユル目線のお話です

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今日は此方
をお聴きになりながら読んでみてください

ユルくん(John-Hoonくん)ホント歌上手いですよね~

ジフジュン二股ペンの私ですが歌に関してユルくんに敵わないのは認めますwww



「あはは!あの顔見た!?」
「もちろんさ!見たよ!見た!」

ヘミョンさんと僕が 笑いながら話しているのは 勿論シンのコトだ
僕はヘミョンさんの部屋で クリスマスパーティーの策略の打ち上げ中だ
シンがチェギョンを本当に好きなのか確かめたくて 僕はヘミョンさんの指示通り わざとらしいまでにチェギョンと親しくした

僕らの思った通り シンは本当に 解りやすくヤキモチを妬いていた
そして僕らの思った通り シンはチェギョンに近づかなかった
今度こそ美術館での出会いを話題にして 二人の距離を縮めてやろうと思っていたのに…

僕たちは今 顔では笑っているけど 胸の中はめちゃくちゃ複雑な気持ちだ…

僕の誕生日会だっていうハナシは シンはもちろんヘミョンさんからも聞いていなかったから驚いたよ
みんなから贈り物を受け取って ありがとうと礼をいうと… チェギョンが一足遅れで 僕にコレを差し出した…
ラッピングされていたけれど 一目見てカンバスだと解った
何が描かれているんだろう?すごく気になったから すぐに開けてもいいか了承を得てからリボンをほどいた

一瞬言葉を失ったさ だって そっくりなんだもの
ナニって… シン! イ・シンそのままだよコレ!

え?なんで僕へのプレゼントなのにシンが描かれているのかって?
ふふっ 違うんだ
カンバスにはちゃんと 僕とシンの二人が描かれていたの
だけど僕 シンほどTVや写真には写らないからね…
鏡に写る顔には 似てないだろう?左右が逆だもの
だから シンに目を奪われたんだよね そっくりだ!ってね…

だけど みんなの反応を見れば 僕もそっくりに描かれていることが解った
けど…僕は自分が絵を描くからよく解るんだ 美術部のみんなも解らなかったのかな?
この絵…主役は僕じゃなくてシンだ…先に描かれたのも より丁寧に描かれているのもシンだ… もしかして…彼女もシンのことが…?

だけどそれは絵を見て感じた僕の直観に過ぎない
だから ヘミョンさんには言わずに心に留め置いた…

それにしてもだ 本当に… シンはチェギョンに全く近こうとはしなかった
だけど僕と話しているチェギョンを ジッと見ていることがすぐに解った
僕がわざと親しげに肩や頭に触れると あからさまに顔をしかめていた
あのシンがだよ?
冷静沈着 感情で物を言わないし 僕にも友達にも自分を隠してる皇太子殿下イ・シンが…


「シンってばあの子のこと 本当に好きなのね…」
ヘミョンさんが真剣な瞳でそう呟いた
うん…そうだ 今日のシンの鋭い視線には 射抜かれそうだと思ったほどだ…
「ああ…そうだね…」
「だけど… 無駄だと思ってる… だから近づかないんだわ」
「うん…」
「なんとかしてあげたい…」
「僕もね…それは前から思っているんだ…だけど…本当にそんなことしてもいいのか…迷っているんだ…結果的にシンを余計に傷付けることになりかねないし…チェギョンまで巻き込んじゃうわけだろう…?
でも今日シンがチェギョンと話せるようなら あの話で二人を少しでも近づけるつもりだったのに…」
「…」
へミョンさんはじっと何かを考えているようで キュッと唇を結んでいる…

そして思い切ったように口を開いた
「ユル…私に考えが有るの… 確信が持てないから今は何も話せないけど… もちろん簡単なことではないわ… 少し長くかかるかもしれない だけどユルは シンをからかい続けて?」
「え?そんな…」
「いいから!今日シンはコッチへって呼んでも聞こえないふりしたほど 彼女と関わらないことに決めてるみたいだったわ… 気持ちを整理してしまおうと思ってるのかも…」
確かに…それは考えられる…

シンは冷静だ…感情をコントロールする術も身についている…

「だけど簡単に整理できなければ それは本物でしょう?」
「うん…つまり…整理する邪魔をしろって事なの?」
「ユルに彼女の事でからかわれ続けても 簡単に整理できる程度の気持ちなら 私たちがどうこう言うこともないわ
でも 逆に恋ってどんどん膨らんでいくものじゃない? 駄目だ!無駄だ!忘れよう そう思っていても…」

そう言うヘミョンさんの横顔は どこか遠くを見つめていた…
もしかして…ヘミョンさんにもだれか 想う人が…?
「ヌナ…」
僕の声に はっ!と表情を引き締めるヘミョンさんの様子
僕は確信した… ヘミョンさんも恋をしている…それも…叶わぬ恋と諦めようとしているところだ…
「ヌナ… 僕は ヘミョンさんの弟で シンの兄で居られて 嬉しいよ 二人でシンを支えて行こう どうしたら一番いいのか… 解らないことだらけだけど…」

「ありがとう…ユル… 大好きよ私の弟」
ヘミョンさんは 僕が気付かないふりで何も聞かなかったことをちゃんと理解している
ふふっ 頭の良い人だ…  



今日も読んで下さって ありがとうございましたカムサハムニダ

おもやっぱりヘミョンさんにも想い人が…
アニアニ それは置いといて…
「考えが有るの」
どんな
プププッ

お姉さまどうぞよしなに~うふふ・・・



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