番外編Ⅱ 秋夕(2004年9月28日)のお話~あたしもしかして… | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
「宮」~Love in palace~のYouTube自動再生を止めたい方は
画面右側サイドバーに貼っています 停止して下さい

こんにちは

本日は定休日ですが 今年は9月19日が韓国のお盆に当たる秋夕(チュソク)です
それにまつわる かおり流もうひとつの『宮』のサイドストーリーを一話書いてみました
(テーマの選択を間違ってたので 訂正しました)

「宮 ~Love in palace~」は2006年に高校三年生だったので
かおり流はなんと まだ2004年ですね~
一応 その年のチュソクの連休9月25日(土)~29(水)になぞらえて書きましたプププッ

先日から検討の結果 更新を月 水 金 日 にして 今までの土曜日に加え 火曜と木曜もしばらく お休みにします
そういいながら 定休日に番外編をUPしたりするかもです(笑



★


「おはようオンマ」寝ぼけ眼を擦りながらリビングへ入ると 今日は休みのはずのオンマはキチッと身支度を済ませて何かをポジャギ(風呂敷)に包んでいた

「何がおはようよ遅いわよ!チェギョン早く支度なさい!」
「え?なんで?」アッパは珍しくスーツを着込んでいる…あれれ?
「なんでじゃないわよ今日から秋夕(チュソク)の連休よ?!おじいちゃんのお墓詣りやお母さんの実家にも行かなきゃならないって話したでしょう?」
ああ~!そうだ 忘れてた~!
「ごめん!忘れてた~」

今までも毎年 チュソクビムかソルビムで 新しい洋服を買ってもらってたんだけど 今年はなんと韓服を着るんだった
韓服なんて着慣れないのに 今年は「あの方の奥さま」から立派な韓服を頂いたんだった!

それにしてもすっごく綺麗な濃いピンクのチマでね遠目には解らないんだけど同色系の濃い糸で花模様がびっしり織り込まれてて 淡いピンクのチョゴリは 袖がムジゲ(虹)になっていて 袖口にはとても綺麗な花の刺繍が施されているの

あたしは芸高で目が肥えたおかげで 一目見てこれが機械じゃなく手で刺繍されたものだとわかった…

こんなのどうしてあたしに下さるんだろう… オンマはやっぱり何も言わない…
こんなの受け取ってホントに大丈夫なのかな?ただより高いものは無いって言うじゃない?


今年の秋夕の連休は 土曜から始まって28日の陰暦8月15日をはさみ29日の水曜まで
だから まずは前半でアッパの実家の墓参り
といってもアッパは釜山に弟が居るものの叔父さんは旅行会社に勤めてて 秋夕も休めないから すでにお参りは済ませているらしく お墓は伐草(ポルチョ)も済んでいて綺麗なものだったから お供えを揚げてお参りをするだけだった

小さい頃から中学に上がるまで住んでいた郊外の家 それが父方のおじいちゃんの家だったんだけど 今はもう手放して よその家族が住んでいる

早くに亡くなったおばあちゃんとおじいちゃんを あたしもあまり覚えていなくて… チェジュンは 全く覚えていなかった
確か広いお屋敷で毎日遊んでいた記憶があるんだけど… おじいちゃんの家自体はそう大きな家じゃなかったんだよね… あれはあの男の子の家だったのかなぁ…?


あたしが中学に上がる時 ソウル市内に移り住んでから アッパは大きなレストランで働いていて 秋夕に連休が採れるのも久しぶりだった そのかわり年明けのソルラル(旧正月)は休めないらしい

28日のチュソク当日はオンマの方の おじいちゃんの大きなお屋敷で まず出迎えてくれたのはスヒョン叔父さん

「やあ 良く来たねチェギョン チェジュン 義姉さんも 義兄さんも もっと遊びに来てくれればいいのに… こんなに近くに住んでいるのに」

祭壇の用意された部屋へあたし達を案内しながら話すスヒョンさんは オンマの妹スジさんの旦那様なんだけどね 背筋がピンと伸びてて 背も高く 何よりすっごく若くてイケメン!

だいたい スジさんがオンマより10歳も年下でまだ30歳 しかも叔母さんと呼ぶのもはばかられるくらい若くて可愛いのに 叔父さんはさらに5歳も年下で まだ大学院生だから オンマとアッパより私との方が年が近いの!

「ちっとも遊びに来てくれないから 俺も早くチェギョンとチェジュンみたいな子供が欲しいよ」 
いやんっスヒョンさんってば 乙女の前で爆弾発言~!

「ダメよスヒョン まだ早いわ せめて准教授になってからよ」スジさんが顎をひいて睨みを利かすと

「ね スジが厳しいんだ お父上がご存命の内に結婚を許してもらえたことが奇蹟だよ ははっ」スヒョンさんは気さくな笑い声を揚げる
「姉さん 本当にいつでも遊びに来てよ どうせ新婚だからって遠慮してるんでしょう?」

「そんなこと… あるわ」
オンマのジョークで 一斉にみんなの笑い声が響く
きっとおじいちゃんもおばあちゃんもにぎやかな家族の集合を喜んでる

「それにしてもチェギョン 今日はまた随分素敵な韓服を着てるのね 早速祭壇にご挨拶して頂戴」
「はい 叔母さま まずは叔父さまと叔母さまにご挨拶します」

いつもはスジさんって呼んでるんだけど 今日は厳かな雰囲気にのまれて言葉遣いまで変わっちゃう
「あら!私達にまで?!すっかりお姉さんらしくなったのね もう高校生だものね」
あたしとチェジュンのチョル(正式な挨拶)を受けて スジさんは感激していた

アッパとオンマに続いてあたしとチェジュンも祭壇に 膝を折って深々と挨拶をする
「丁寧なチョルをありがとう おじい様達も喜んでいるわね」

スジさんの上にもう一人叔母さんがいるんだけど ソニ叔母さんは親戚の多い家の長男の嫁だから チュソクやソルラルは大忙しで 帰って来れないの
うちは両親とも親戚が少ないけど 世間一般のチュソクとソルラルは大家族の嫁にとって殺人的な忙しさなんだって…

「さあ こんな広いお屋敷なのに お客様はこれだけなんだもの ご馳走を頂いて ユンノリでもしましょう」
やっほ~い!待ってました!

「でもチェギョン せっかくの韓服 汚さないうちに写真を撮って着替えましょう」
あはは そりゃそうだ

おじいちゃんの立派なお屋敷には 執事やメイドさんがいっぱい居たんだけど 今はその数も半分に減ったのね…

家族写真を撮った後 あたしひとり なんだか仰々しく メイドさんに淡いメイクを施され 綺麗なカウチに座らされて やれ背筋を伸ばせの顎を引けのとカメラマンに指示されて なんとか写真を撮って貰った

オンマ達が祭壇からダイニングへご馳走を並べ変えている間に あたしはスジさんに手伝ってもらってシンプルなワンピースに着替えた

「ねえチェギョン 本当に綺麗な韓服ね… お優しい方で 良かったわね…」
「え?スジさん あの方の奥さまを知ってるの?」
あたしの問いに スジさんは目を丸くして「あの方の奥さま?」と言ったきりしばらく絶句した様子だった

「そうね… そうよね… あの方の奥さまは すごく素敵な方よ チェギョン 本当に良かったわ 私はそう思う」そう言って笑った

「…ねぇスジさん なんなの? オンマはあたしに何か隠してるでしょう? スジさんは詳しい事を知ってるの?」
あたしはスジさんに思い切って聞いてみた だけどやっぱり答えはオンマと同じだった

「今はまだ言えないのよ だけど 絶対 幸せなことだから 心配しなくていいわ チェギョン もう少しだけ 話してもらえるまで待ちなさい」
はぁ~… ホント いったいどうゆう事なんだろう…

あたしもしかして… あの方の奥さまに養女にでもされるんだろうか…
そうだ…王立学校の高等部に行きなさいとか こんな高そうな韓服を頂いたり…
そうなのかも…どうして? どうしてなの?
あたしはすっかり不安になって せっかくのご馳走もなんだか喉を通らなかった

松餅を口に当てたままぼんやりしてたら
「おいブタ~?どうしちゃったの?」とチェジュンの不思議そうな声
「うるさいよ!ふんだっ!」あたしはパクリと松餅を口に入れた

★

今日のお話は韓国のお盆に当たる陰暦8月15日の秋夕(チュソク)に絡めて
番外編でお送り致しました ちょっぴり雰囲気を味わってみたくて…笑
(一か所誤りが有ったので訂正しました pm21:08)
ちなみに…プププッ
叔母のスジさんのモデルは MissAのスジちゃんです
彼女は実際にはまだ18歳ですが 大人になったスジちゃんで妄想~
叔父のスヒョンさんはもちろんキム・スヒョンくんで現在25歳
スジちゃんよりずっとお兄さんですが年下の旦那様役で妄想デス ははは
後々どこかでまたカメオ出演予定ですので うっすらと記憶しといてくださいませ(笑





今日もお読み頂き ありがとうございます。 
ブログ村ランキング ペタボタン 読者登録ボタン です
よろしければポチポチっとお願いします


にほんブログ村


ペタしてね
読者登録してね
お手伝いにきてね♪
アメンバー募集中
アメンバー申請は
・「宮」が好きなこと
・「宮二次小説」に理解があること
・成人している事
条件クリアの方のみメッセージ付きでお願いします