コンプガチャは違法?7 ~RMT~ | 仕事の覚書き

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メモメモ

Mobage や GREE がカードのトレードにいろいろと制約を掛けているようです:

GREEに続きMobageも異種トレード禁止 「出稼ぎ」不可がゲームに与える影響は

しかし、機能によらず「規則」だけ(苦笑)

機能的に譲渡が出来てしまう以上は幾ら規則で縛っても「実効性」がないことを分かってやっているような気がします(苦笑)

これは単なる組織防衛。

「規則で禁止している訳だから、私たち企業は悪くない!」

と主張したいだけの話(苦笑)

法的には、単なるデータに過ぎないカード自体には所有権は発生せず、使用権が認められているだけですから、その使用許諾に反する以上は上記の論理は成り立ちます。

一応「形式上は…」です(苦笑)

GREE にせよ Mobage にせよ、健全性を回復すべく新たなアプローチを取ったことは率直に評価致します。まあ、このまま SNS ゲーム業界全体が「悪」のレッテルを貼られることで、利用者の減少に歯止めが掛からず… みたいな自体に陥るのを恐れての施策であってもです(苦笑)

しかし、あまりにも形式的過ぎ(苦笑)

会社の顧問弁護士と相談して出た結論をそのまま実行しただけなのがミエミエです(苦笑)

この点が、どんな企業であっても、いつも法律の専門家と企業あるいは技術屋のギャップとして現れる部分なのですが、根本的に求められているのは

「その真剣さ」なのです♪

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■ 推奨アプローチ

問題となっていることはRMTです。また、今回のニュース記事などにもありますが、金銭にかかわらず物品・役務その他も供与を前提とする取引も禁止していることは意義があります。

次に求められることは、それを防止するための積極的な取り組みですが、まず着手すべき事柄は、反社会的勢力の関与を排除するというメッセージです。
このような組織が関与しているかどうかは不明であるにせよ「関わりを排除するために企業として積極的に努力する」という意味のメッセージを発信することです。

では具体的にどうすべきか?

【その壱】運営ポリシーの明確化
まずゲーム提供者との取引においても、反社会的組織との関わりが疑われる場合は、一定の手続きに乗っ取り契約を解除する可能性があることを明らかにすること。
これは暴対法も絡みますので、別に宣言したからといって非難される筋合いのものではありません。

【その弐】ログ取得およびトラッキング機能の実装と提供可能性の明確化
カードやアイテムの保有者をトラッキング出来るようにし、交換や譲渡のログを利用者のアクセスログと同様に取得保管するようにし、警察やその他の捜査機関からの問い合わせ要請に対して、提供する用意があることを利用者や協業者に周知すること。
これは詐欺もそうですし、反社会勢力が関わるRMT対策として、犯罪を立証する上で必要になる情報をきちんとログに出力することが求められるわけです。
これは技術的には厄介です。もしかしたら、サードパーティーが提供するアイテムについてはログ機能を標準化し、プラットフォームとして利用を義務付けるようなことも必要になるかも知れません(っつーか、なるでしょう♪)。ですから明日から実施…みたいなわけにはまいりません。そんなことは解かってます(苦笑)
重要なことは、その指針(ポリシー)を出来るだけ早くアナウンスし、デッドラインを切ることなのです。
例えば施行を12月1日と決めたら、それ以降、当該施策を実装していない(若しくは受入企業側の検査をパスしていない)ゲームについてはサービスを停止する旨をきちんとアナウンスすることなのです♪
当然、サードパーティーが提供のゲームであっても、このようなログについては運営者側のセキュリティ資産として移管され、勝手に削除されないような運用が必要であることは言うまでもありません。

【その参】運用セキュリティの強化
ゲームの管理運用に際しては、きちんとセキュリティ施策を施し、内部者によるデータ生成並びに横流しが出来ないような運用体制を整備すること。
これはRMTのように市場が出来上がっている世界では一番気を付けなければならないことです。内部者が反社会勢力と結びついている場合が一番厄介になります。「個人が勝手にやったこと」なんて子供みたいな屁理屈は通用しません。
上場企業ともなれば、内部者の中に反社会勢力への内通者が居たなんてことになれば、それだけで企業イメージは大きく毀損します。当然このような対策は為されているとは思いますが「1人でもそのような内部者が出たら会社は終わり…」くらいの認識でやるべきです!

【その四】警察関係者(経験者)の雇用
公務員の天下りはあまり個人的には推奨しないのですが、日常的なクレーム処理も含めて必要であれば警察との窓口になり得る経験者を採用してしまう…という手があります。もうとっくに採用されているかも知れませんが、本来は警備(物理的セキュリティ)・クレーム処理などとは別に、ホワイトカラー経験者が居た方が何かと便利です(苦笑)

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まあ、一番簡単なのは、譲渡機能を止めることです(苦笑)

パチンコ台も、パチンコ屋の台と、デパートの屋上にあるパチンコ台では出てくるものが違います。重要なのは「主たる対象となる顧客は誰か」を明確にし、それに沿ったサービスを提供することです。

あとは補足ですが…

不特定多数への譲渡を困難にする方法もあります。

そのぐらいは既に考えているものと思われますが(苦笑)


GREEに続きMobageも異種トレード禁止 「出稼ぎ」不可がゲームに与える影響は
 先日のGREEに続いて、Mobageも違うゲーム間でのアイテム取引、いわゆる「異種トレード」を禁止..........≪続きを読む≫