マイクロソフトは侮れないぜぃ?! | 仕事の覚書き

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メモメモ

なかなか 「パッ」 とした動きが見られない、スマホ・タブレットなどの モバイル市場におけるマイクロソフト ですが…

やはりスタート時期を逸してしまい、後発であることが否めないマイクロソフト。
既に、IBM AT/PC の時期の MS-DOS や Windows 3.1 なんて頃の振興企業の殻は脱ぎ捨てて、既に計算機業界の巨人 IBM と肩を並べる巨大企業であるとは言え、勝負の相手は Apple や Google など資本に掛けては引けを取らない強豪揃い。

資本力で無理を通せば道理が引っ込む相手でもない ので、かなりアプローチ設定に難航しているようです。何故なら 「出したは良いが泣かず飛ばず」 をやったら最後、ビジネスチャンスは永久に失われるためです。

しかし、ちょっとした「動き」が報告されています・・・

Microsoft、Apple iPad に対抗して自社製タブレット端末を製造か?

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若い企業とは言え既に30年選手にもなるマイクロソフトは、何と言っても、ビジネス市場を中心に、今までに利用者が築いた莫大なソフトウェア資産を有しています。
iPhone や iPad で動作するソフトウェアは厳格に AppleStore で統制されていますが、これは一般の個人向けの消費者市場であり、特定の企業内での利用を前提とするようなビジネス市場とは必ずしも一致しません。
ではもう一方の Android をベースとする Google 陣営はどうか?
オープンソースをベースにしており、比較的企業などのビジネスユースには適しているものの、Android で動作するアプリケーションはパソコンとシェア出来るものではなく、モバイル専用となってしまうためか、いまいち企業受けが悪いように感じます。

このため、マイクロソフトはビジネス市場向けにすることで、スマホと言うよりはタブレット市場に穴を開けれると考えています。

しかし、タブレットで動作する開発環境の導入以上に難関なのが タブレットの普及策 です。

Apple は停滞気味にある BlackBerry を抑え、創業者利益とも言える利益を創出することに成功しました。従来の Apple の戦略でもありますが、自社ソフトと自社のハードを高度に融合させることで付加価値を極度に高め、ハードウェアについては委託生産とすることでリスクを極力低減すると共に利益を最大化するアプローチです。
もう一方の Google 陣営はいち早くオープン化戦略を取り、普及に弾みを付けました。

ではマイクロソフトは?

以前のようにマイクロソフトの号令ひとつで各国のITベンダーが呼応する時代は過ぎ去りました。また、世界的な不況もそれを難しくさせています。

技術的には、タブレット上でアプリが動作しないまでも、社外などの移動先ではネット経由で WWW が使えてしまうのも普及を難しくさせています。この不景気もあって、余程のメリットがない限り、消費者は纏まったIT投資をしようとはしないのです。

タブレットがどのようなビジネスユースを想定しているかも興味のあるところです

車載のタブレットを見ながら配送みたいな使い方もあるでしょうし、顧客先でのプレゼンみたいな使い方もあるでしょう。基本的な利用方法が幾つかに限定出来ないのもいやらしいところです。

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と言うことで、マイクロソフトからタブレットが出たとしても、そこにソフトウェアライセンス料ががっぽりの上乗せされているようであれば、市場は振り向きさえしませんし…

主にタブレットをビジネスシーンで利用しようとしている消費者や企業などが Android ではなく Windows を選ぶくらいのものでしょう。しかし、Android の方は値段もピンからキリまでありますので、懐の状況があまり芳しくないユーザーの多くは Android に残留する可能性も高いように思いますのでその意味では結構微妙です。

そもそもは、Apple も Android を抱える Google 陣営も、そして Android に乗った Amazon もそうですが、これらのデバイスはあくまでもエントリーであって、商売(利益)はマーケットで稼ごうとしている 訳です。

そういう意味においては、マイクロソフトがタブレットなどのモバイル市場に適したビジネスモデルを確立することが出来るか?そして既存のパソコンやサーバーをベースとしたビジネス市場と XBox を中心としたアミューズメント市場とシームレスな連携を確立し、その結果としてシナジーを発揮できるか?

要は技術力以上に、マーケティング力が求められているわけです(苦笑)

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いやいや、もし自分が担当だったら・・・と思うと冷や汗が止らない厄介な問題ですあせる

こんな記事もありましたが・・・

Windows 8 は、PC ハードウェアのあり方を大きく変えるかもしれない

Notebook ひとつにしても、車での移動が中心の米国と、電車などの公共機関による移動が中心の日本とでは市場は大きく異なるわけでして・・・なかなかコアとなる利用モデル(ユースケース)を絞ることが困難なことは、想像に難くありません(苦笑)

ということで…

マイクロソフトは侮れないが・・・、市場に大きなインパクトが与えられるかというとまだまだ微妙・・・と言ったところでしょうか(苦笑)

尻切れになってしまい・・・、スンマソン ショック!