できるビジネスパーソンとして身につけたい『7つの力』。
その筆頭に来るのが“思考力”でした。
それでは、“思考力”を高める具体的な方法としては、
どのようなものがあるのでしょう。
◎『7つの力』概要については、こちらをご覧ください。
◎「“思考力”がどのようなものか」については、こちらをご覧ください。
“思考力”とは、可能な限り自ら考え抜こうとする力。
言葉にするのは簡単ですが、
考え続けることほど大変なものはありません。
例えば将来のことなど、
テーマが大きくなればなるほどに、不確定要素が増し、
どこまで考えるべきか途方に暮れてしまうことも。
ですから、ここでしっかり確認しておきたいのは、
考える行為は決して楽ではない、という実態です。
考えている最中に投げ出したくなったとしても、それはごくごく普通。
自分を責めてはいけないんですね。
そうはいっても考えなければ、一定の答えに辿り着けません。
さて、どうするか。
以下手順を試してみませんか。
途中で疲れてしまったら、無理せず、
日を改めて続きを行うのがよろしいかと思います。
「千里の道も一歩から」ではありませんか。
では、具体的に見ていきましょう。
1)テーマを決める。
慣れない内は、身近なものから手をつけるのが無難。
今年の計画がまだなら(仕事、あるいはプライベートの何れでも)、
年間/半期/四半期、あるいは今月のプランを練る。
既に何らかの目標を立てているなら、その方法論を深掘りするなど。
「やらなければいけないと思いつつ、
なかなか手につかないこと」に着手すると、
“思考力”強化につながりやすくなります。
2)パソコン、あるいは紙にペンを用意する。
3)右上に日付を入れ、その下に検討テーマを記入する。
日付は必ず入れてください。振り返りの際に役立ちます。
4)テーマの下に、思いつくことを全て記入する。
テーマに対し、考えなければいけないこと、
その際の不確定要素、関連の懸案事項、あるいは解決策など、
頭に浮かんだことを順番など気にせず、全て書き出します。
「これは関係ないかも」ということも、
頭に浮かんだことは全て文字にする、という行為こそが大切。
その際、箇条書きを意識すると、次ステップが楽になります。
5)内容を整理する。
何らかの分類基準を設け、書き出したことを整理します。
例えば、直ぐにできることか時間がかかることか、
単独(自分一人だけ)で解決できることか
他者の協力が必要なことか、
経済的負担が大きいか小さいか(お金がかかるか否か)、
優先順位が高いか低いか、といった線引きです。
(複数の基準をミックスすると、一層見やすくなります)
後から変更可能なので、とにかく自分なりにグルーピングを。
区分が難しいものは「その他」としても良いかもしれません。
6)適宜5)を見返し、必要に応じ加筆修正する。
ポイントはとにかく書き出すこと。
ここに抵抗を感ずる人が多いですが、
これほど、頭の整理に効果を発揮する方法はありません。
“思考力”を高める要諦とも言えます。
「深く考える」ということに慣れていないなら、一度お試しください。
“思考力”、きっと高まるはずです・・・。