（マザー・テレサ）
この言葉は、僕が聞いたのはマザー・テレサが言ったということだったが、調べてみるとチャップリンの母親が言った言葉だとか、リザ・ベイカーという人の著書のタイトルだったりもする。他の人が言った言葉だという話もある。
ありふれた日常の中で、どこかの恋人同士が、あるいは親が、自分の恋人に、子供に言った言葉であってもおかしくない、シンプルな言葉。
言われたことがあることがあるようで、なかなかなさそうな言葉でもある。
マックス･ルケードという人が書いた「そのままのきみがすき」という本がある。
王様に愛されるためには、才能や能力が必要だと思い込んでいた少女が、「そのままの君が好きだよ」と言われ、自分を取り戻していくという物語だ。
けれど、もし「いいよ、いいよ、そのままで」と言ってばかりいたら、甘やかしていることになる気もする。
少女には上に四人の兄姉がいて、兄姉達は自分の持つ能力を一生懸命磨いて、王様に気に入られようと頑張っていたのに、と思ってしまったものだ。
だから、本当は言葉どおり“何もしなくていい”ということではなく、胸の中でがんばることを求めながらも、
どのような結果であれ、肯定することが「そのままの君が好き」っていうことなんじゃないかと思う。
立ち止まっても、失敗しても、その愛に変わりがないこと。
それは、おそらく、ホントは難しいことじゃない。
愛する人を誰かと比べるまでは。
しかし、比べ始めると、そのままで愛する気持ちが消えかかってしまう・・・。
愛する人をそのままで愛する、ということは、比べないこと。
今、自分に愛する人がいるなら、
今、自分が誰かに愛されているなら、
それを忘れちゃいけないのかもしれないと、思った。
そして、やっぱり、僕は世界でたった一人の僕になりたいと、
心から願うんだ。
「あなたのままでいい」と、言って欲しいから。
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2015/4/19（日）
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