実はこの時のグアムはひどい台風の影響を受けていて、
そのせいもあってか、いつものブーブーゲートが設置されなかったのだ。
毎年TVで見ていた、ウルトラクイズ序盤の名シーンともいえるものだけに、
タラップを降りて、ゲートをくぐるという経験をしてみたかったのだけど・・・。
空港で待っている間、有力者と思しき方々が先ほどのペーパーについて話してるのが目に入った。
FNSの予選に通った人やら、有名なクイズ研に所属している人やら。
あそこでは、すでに熾烈なトップ争いが繰り広げられていたに違いない。
間違いなく僕は、そこの戦線には絡んでなかったと思うけど(笑)
しばらくして、挑戦者は2台のバスに乗せられ宿泊する予定のホテルへと向かった。
窓の外を見ると、大きな木が倒れていたり、瓦礫が散乱していたりと
台風の爪あとは生々しいものだった。
ホテルが近づいてくると、玄関前に福澤さんたちスタッフさんの姿が見えてきた。
そして、バスが止まる。
「全員降りられるとは言ったけど、全員泊まれるとは言ってませんよー」
乗り込んできた福澤さんの言葉に車内が揺れた(笑)
そしてブーブーゲートのお友達、「ブーブーステップ」の登場。
バスを降りるときに、機内ペーパーの合否判定が行われることになり、
不合格なら、そのまま今乗ってきたバスにUターンということなのだ。
ホテルを目の前にして・・・。
一緒に乗っていたスタッフさんが「じゃあ、一番前に座ってる人からいきますので」と言った。
僕らが乗っているバスは1台目。
つまり、このバスから最初に降りるということは
必然的にブーブーステップトップバッターということになる。
僕は一番後ろに座っていたので、うらやましいようなホッとしたような気持ちで、
始まるのを悠然と構えて待っていた。
そして、バスのドアが開き、外で待機していたスタッフさんが乗り込んできて開口一番。
「じゃ、一番後ろの君から」
ということで、栄えあるブーブーステップ一番乗りを果たしたわけでした。
降りて早々福澤さんに体型をいじられ、オンエアを見たら体重が字幕になって流れ、
AKBに先駆けること20年、僕の体重は全国区になったのでした(笑)
ステップに足を置く瞬間は、それはもうドキドキした。
自信はあったけど、それとこれとは話は別だ。
合格のジングルが鳴った瞬間は、何とも言えない感動の瞬間だった。
機内TOPは東京大学の田中さん。
グアムで目にした有力者の方々の一人だ。
ウルトラクイズは好きだったが、およそクイズ研とかとは無縁の生活を送ってきた僕には、
クイズの強い人はそれだけでまぶしく見えた。
通過者で万歳三唱。ああ、これもウルトラで見てたシーンだ。
自分が毎年見ていたシーンの中に、自分がいるという感動はまだまだ薄れることはなかった。