罰と赦しを同じものだと思ってないかい?(「ファミリー・レストラン」 東山彰良) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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ファミリー・レストラン 東山影良


皆さんこんばんは。


私にとっての一週間が終わりました。


恒例の夜中の本紹介。


「ファミリー・レストラン」 東山彰良


このミス大賞出身で最近勢いのある作者。


持ち味はハードボイルスタイルを保ちながら、何処か映画的な作風。


今作はどうでしょう。


金持ち整形外科医とキャバクラに勤める女性は、山奥の知る人ぞ知るレストランに向かっています。


それぞれバツイチで、女性のほうには子供も居ます。


レストランに付き入ると、年配のカップルとカウンターに一人の女性が。


シェフの挨拶もすみ、後は美味しいワインと料理を食べるだけ。


と思っていたら、突如シェフが自分で自分の首を切り自殺します。


そこからが物語のスタート。


どうやらこのレストランに来た人間は、偶然ではなく誰かに巧妙に集められた事が分かります。


それぞれが過去に秘密をもつようで、その過去が何か関係しているらしい。


犯人から出された不思議な質問の答え次第で、助かるかどうか決まります。


果たしてそれぞれが出す答えは?


という内容。


久々にこれは駄目ですね。


というか映画で見せられたらもっと面白く感じたと思う。


東山さんの持つ映像的な小説が裏目に出た感じです。


映像ならもっとドキドキ&ワクワク感が伝わった気がします。


上手な監督が映像化したら、逆に凄い作品なるかもですね。


印象に残った言葉があるので書いておきます。


(ふたつの正しさが衝突したとき、最後に物を言うのは、どちらがより正しいかということではなく、その正しさを貫きとおすためにどれだけ間違った事をする覚悟があるかということなのかもしれない。もしこの世に正しい事があるとすれば、それは、その覚悟だけじゃないんじゃないかしら)


要は覚悟の問題。


自分の正しいと思う事を貫ける人間が最後は強い。


その覚悟がちゃんとできた人間は、先に物凄い事をやってのけるんですね。


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