ドラマ「隣の家族は青く見える」26
こんにちは、カウンセラーの神谷です。
前回からの続きです。
私
「そうですよね。きちんと相手を知ることって大切なんだと思います。
でも、私たちはそれをきちんと経験していないし、学んでもいないことがほとんど
なんですよね。
相手を知ることよりも、自分の経験、思ったことを通したい、認めて欲しいという
ことが先に立ってしまっていることが多いからだと思います。
それは、これまでに思ったことが通らず、認めてもらった経験もあまりないこと
が多いからなんです。
私もそうでした。
その時の私は、自分の思ったことが間違っているからなんだ・・・
認めてもらうような経験ではないんだ・・・・
と思っていました。
私のいた環境では、立場の強い人の思ったことが正しい環境であり、どれだけ
事実であっても、真実であっても、おおやけになったり、法律を犯していて、警察に
届けたり、誰かが通報しない限り、その立場が強い人の思ったことが正しいことは
変わることがありません。
そんな環境を無意識のうちにベースにしていた私は、もちろん相手のことを知ろうと
しないでいました。
実生活でいろいろ学んだ人にやさしくするとか、思いやりとか相手の話を聞くとかは
学んではいたんです。
特に心理学を学び、そういう知識はたくさん持っていたと思います。
そういう経験を基に人に接することができると、人間関係はうまくいくことが多かった
です。
でも、私のベースは立場の強い人の思ったことが正しいだったので、身近な人になり
近い人になり、その人が私のことを尊重してくれればしてくれるほど、それを立場が
強い人になったと勘違いをし、思ったことが正しいと無意識になってしまい、自分が
思ったことを通してしまい、うまくいかないことが多かったと思います。
ドラマ「きみが心に棲みついた」の吉崎さんも、同じような感じなんだと思います。
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吉崎
「ふぅ~・・そんなこと言われても俺はどう理解したらいいかわかんないよ。
今日子は星名さんがいなくなるのが嫌なんだよ。だからかばったんだろ。
それって依存なんじゃないかな?
もしこの先俺たちが付き合ったとしても、それは恋愛じゃなくて依存する相手が
俺に変わるだけなんだと思う。
だから・・・・ごめん・・・」
~~~
もう聞く耳をもっていないで、自分の考えたことを押し通そうとしていますよね。
あのやさしかった吉崎さんが・・・って思った人が多いでしょう。
こういうことがベースの怖さなんだと思います。
吉崎さんは、自分で自分をコントロールできない状態になってしまっているん
です。
こういうことも、そういう仕組みをわかっている人がいると、全く違う結果に
なります。
そういう学び、練習場所を提供させて頂いてきて、きちんと向き合う人が普通の
環境をいつも見ていますのでこういう場面って本当にもったいないと思います。
一つでもこういう場面がなくなるようにしていきたいですよね♪」
Aさん
「そうですよね。学ぶことはできても、その学んだことを生かせないと意味ない
んです。
私も、ここに来るまでもいろいろなところで学んできて、知識はたくさんありました。
でも、その知識をうまく使えなかったのです。
なぜかよくわかっていませんでしたが、ここで自分と向かい合ってようやくわかり
ました。
私には、常識とか、普通と思っていることがあり、それをベースに据え置き判断
したり、評価したりしていました。
その常識、普通を教わったのは、親なんです。
その親は悪い人ではないけど、自分の経験、知識でしか判断しようとしない人
でした。
それも悪いことではないのですが、それだといい結果がでないことが多いんです。
母のように、周りが悪くて間違っていて、母が思っていることが正しいんだとして
いたら、実際には変な人扱いされるのが世の常です。
私だって母みたいな人が職場にいたら、相手にしたくはないです。
でも私は、30年以上、その母のこと見て、話を聞いてきました。
そして、私がいた環境は、母の機嫌を損ねるとめんどくさくなるので、母の言うこと
をそのまま受け入れなければいけませんでした。
そうしないで、もし私の言葉で、母がすね始めたら、兄弟とか、父から大ブーイング
でした。
母は、機嫌が悪くなると、何もしなくなるので、家族みんなに迷惑がかかるんです。
それを見て私は学んでしまいベースにしていました。
そのベースがあると、私は気に入らないことがあると、何もしなくなってしまって
いましyた。
それでは、学んだことが生かせる訳がないんですよね。
ベースって怖いですね。
ドラマ「隣の家族は青く見える」でも、ベースが原因で訳のわからなことをしていた・・・
そんなことを話していましたね。
~~~
小宮山
「私は自分と違うものを排除することで自分を守っていた、でも、最近私が守って
きたものってなんだったんだろうって思うようになって、狭い世界に閉じこもって
生きてきたことを今更ながら後悔しているところです」
~~~
以前、小宮山さんのお母さんとのシーンがありましたが、自分の考えが中心で
押し付けるような感じのお母さんでした。
おそらく、お母さんの意見とちがうと排除されてきていたのだと思います。
その環境では、お母さんの意見と違うことを排除しないと自分が守れなかった
んだと思います。
それが無意識なので、それをそのまま環境が変わっても自分の感覚として
やってきてしまったのだと思います。
それで、自分の人生、パートナーの人生、子供の人生まで影響を与えて
たのだから、小さな問題ではありませんよね。
こんなことが、日常茶飯事に誰にでもあるんだと思います。
向き合えばどうにでもなることです。
そんな場所が増えていくと、悲しい思いをする人が減っていくと思います。
私もそんな場所を作っていきたいです♪」
このように話は続いていきますが、
この続きはまた次回させていただきます。
最後まで読んで頂きありがとうござました。
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