宮城旅行記3 松島散策(後編) | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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晴れのち曇り時々Ameブロ-松島湾

旅行のもう一つの楽しみといえば・・・“地元の食材を味わう”ですよね。
前編は、史跡・名所を訪ねて歩きましたが、この後編では、私のセレクトしたお薦めのお店を幾つか紹介したいと思います。


++++ 1日目 松島名物を味わう ++++


晴れのち曇り時々Ameブロ-伊達海鮮料理「旬海」

松島といえば、まず思い浮かべるのがカキ料理です。
そこで、表通りから少し奥に入った伊達海鮮料理の店、「旬海」に立ち寄ってみることにしました。
女性が好みそうな清潔感のある店構え、店内もスッキリとしていて、とても落ち着けました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-かきご膳

そして、頼んだのはこちらの料理。
ちょっと贅沢して、2100円のかきご膳。(^_^;)
せっかくの旅行ですから、たまには贅沢もOKです。
見ての通り、カキ尽くしですね。
カキというと、あの独特の癖のある味が嫌だという人も多いかと思いますが、松島で食べたカキは癖がなく、クリーミーで本当に美味しかったです。
焼き牡蠣もフライも美味しかったのですが、個人的には小鉢に入ったカキの酢漬けがネギの香りがよく好きでした。

全体的に美味しいく、どなたにもお薦めできる安心感はあるのですが、欲を言えばもう少し意外性が欲しかったです。
例えば、漬物が自家製でやけに美味しかったとか、そんな感じの意外性です。
後は、ちょっとしたデザートを付けると、女性のお客様には喜ばれると思いますよ。
ひとことで、地元の名物を正当に味わう、そんな雰囲気がするお店でした。

晴れのち曇り時々Ameブロ-松島玉手箱館

時刻は3時ちょうどをお知らせし、(笑)歩き疲れて小腹が空いたので、こちらのお店「松島玉手箱館」で一服することにしました。
名物は、黄色い看板が目印の牡蠣カレーパン300円、店内でお茶をしながらいただくことができます。

晴れのち曇り時々Ameブロ-牡蠣カレーパン

ということで、さっそくコーヒーと一緒に。
牡蠣カレーパン→ふわふわサクサク牡蠣いっぱい!カレーの味は、まあまあという感じでした。
すみません、わたくしカレー好きなものですから、評価はかなり厳しいです。
手作り茶碗で飲むコーヒーも、風情があってなかなかよかったですよ。
味は、普通な感じでした。←コーヒー好きなので、こちらも評価は厳しめです。


++++ 2日目 三陸の海の幸を味わう ++++


晴れのち曇り時々Ameブロ-寿司幸

三陸といえば海の幸。
ということで、次に紹介するのは「寿司幸」です。
路地裏のさらにその奥、ちょっと隠れ家的なお鮨屋さん。
びみょ~に、お高いのではないかと不安になったのですが、勇気を出して入ってみることにしました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-特上海鮮丼

そして、頼んだのはこちらの特上海鮮丼2600円。
かなり贅沢なお昼ごはんになってしまいましたが、内容を見れば納得です。
極上の大トロ、ウニ、カズノコなどなど・・・こちらのご主人、かなりの目利きです。
というのは、シャコが凄く美味しかった!
生まれてこの方、シャコなんて美味しいと思って食べたことはなかったのですが、初めてシャコが美味しいと実感することができました。
大トロにしてもそう、マグロの種類によっては筋張っていたりするのですが、明らかに本マグロで、それも大間か戸井あたりで水揚げされたやつではないかと。。。
カウンター越しに見えるガラスケースを覗いただけで、これは凄いなと思うようなネタ揃えでした。

ただ、シャリが少し硬めの炊き加減、たまたまかもしれませんが、個人的には普通に炊き上げたもののほうが好きです。
値段もちょっと高めですが、恐らくこのあたりが松島の上限価格ともいえますので、逆に松島という町に安心感を持てたのではないでしょうか?
「高くてもこのぐらい」という目安になって。(笑
他にも焼き牡蠣や、メニューには載せてませんでしたが、松島名物のカキ丼も置いてあるようでした。

晴れのち曇り時々Ameブロ-松華堂菓子店

今日は、五大堂前にある「松華堂菓子店」で休憩することにしました。
2階にあるカフェでは、自家製の手作りカステラと一緒にお茶を飲みながらゆっくりと過ごすことができます。

晴れのち曇り時々Ameブロ-自家製の手作りカステラ

ということで、オーダーしたのは650円のカステラと珈琲のセット。
こちらの自家製カステラは、蜂谷養鶏場の新鮮な卵と、藤原養蜂場のアカシア蜂蜜を使用しているとのこと。
藤原養蜂場?どこかで聞いた名称かと思いきや、以前わたくしが盛岡で立ち寄ったお店じゃないですかー!(笑
あの時食べたアイスクリームや蜂蜜飴も、爽やかな甘さがあってとても美味しかったのですが、このカステラもしっとりしている中に爽やかな甘さがあり、とても美味しい逸品でした。
また、時折感じる砂糖の粒々感がイイですよね!

ただ、コーヒーはこれだとちょっと・・・
これでは、せっかくの美味しいカステラが台無しです。
厳しい言い方をすると、香りが無いただ苦いだけのコーヒーという感じ。
ホテルにしても、こういった店舗にしても、自家焙煎というのは難しいので、どうしても専門業者に任せてしまうのは致し方ないことなのですが、あまり評判がよくないようでしたら業者を変えてしまったほうが良いと思います。
以前、勤めていたホテルの喫茶でも、業者を変えたことにより逆に評判が悪くなり、再び評判の良かった業者に戻すという経験があったものですから・・・
業者を変えるだけでも、結構変わりますよ。
このカステラには、香りの高い苦味を抑えたコーヒーのほうが合うと思います。


++++ 3日目 仙台名物牛タンを味わう ++++


晴れのち曇り時々Ameブロ-赤間精肉店

初日、2日目と魚関係が続いたので、最終日のお昼はお肉で!
松島海岸駅の目の前、地元のお肉やさんが経営するお店で、仙台名物の牛タンを食べてみることにしました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-牛タン定食

頼んだのは、看板メニューの牛タン定食1500円です。
備長炭で焼いてくれる上、この肉質と量で1500円とはさすがお肉屋さんの直営店、お値打ちだと思いました。
東京で同じものを出すとなれば、恐らく3割高ぐらいにはなるかと・・・
牛タンも、もちろん美味しかったのですが、一緒に出されたテールスープ、庶民的な味わいでとても美味しかったです。

後は、店内が少し暗めなので、ボトルキープ用の棚は、昼間は明るめのカーテンで目張りをするとか、服装も明るめのものに、エプロンも黒い腰巻のものよりベージュの肩掛けのものにしたほうが良いかと思います。
キーワードは、「昼と夜の顔を使い分ける」という感じで。
また、駅前で人通りが多いわりに、店内が見えずらく入りにくい雰囲気があるので、最初のお客さんが入るまでは、少しだけ扉を開けて置いたり、親近感のある白色の大きなのれんを掛けるのも一つの手ではないでしょうか?
全面改装となると、かなりお金が掛かりますし、ちょっとした工夫で店内の雰囲気はガラッと変えられますので、もしよかったら参考にしてみてください。
せっかっく、お肉の美味しい良いお店なのですからね。(^_^)

晴れのち曇り時々Ameブロ-ポポロ

そして、最終日に紹介するスィーツが、「ポポロ」の自家製イタリアンジィラートです。
洒落た外観もそうなのですが、地元車の出入りがやけに激しかったことから、食べてみることにしました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-ジャージー牛乳のジェラート

オーダーしたのは、ジャージー牛乳100%のジェラート300円。
これは、搾り立て独特のミルキーな味がして、かなり美味しかったです!
今まで食べたアイスクリームの中では、間違いなくナンバーワンでした。
松島の人って、こんなに美味しいアイスクリームを年がら年中食べてるんですか?
これが食べたれただけでも、松島に来てよかったと思えるぐらいの美味しさでした。
ぜひ、皆さんにもお薦めします。
場所は、ガラス美術館のすぐ近くにありました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-松島湾遊覧船

旅行最終日には、やはりお土産は欠かせないですよね。
そこで今回は、幾つか地元の名産品も紹介してみたいと思います。

晴れのち曇り時々Ameブロ-阿部蒲鉾店

まずは、こちらの「阿部蒲鉾店」、本店は仙台市の青葉区にあるようです。
松島には、もう一店舗「松島蒲鉾本舗」もありまして、そちらも良さそうでしたよ。

晴れのち曇り時々Ameブロ-蒲鉾の手焼き体験

両店舗とも、店内で手焼きの体験ができて、これがまた楽しかったです。
焼きあがるのを、じっと座って待っている・・・
のんびりと時間が流れて、これが旅行の醍醐味というやつですね。
この蒲鉾屋さん両店舗は、観光地松島にとっても重要な役割を果たしていると思う。
結構賑わってましたし、みんな楽しそうでした。
手焼き体験というのは、観光客にとっても良い思いでになります。
1本200円で、申し出ればその場で体験できるので、お立ち寄りの際には是非やってみてください。

晴れのち曇り時々Ameブロ-松島こうれん本舗

もう一箇所、紹介したいのは、伝統和菓子の店「松島こうれん」です。
創業嘉暦二年(1327年)、六百七十年余の歴史がある一子相伝の伝統米菓です。

晴れのち曇り時々Ameブロ-松島こうれん

ササニシキを炭火で焼き上げたお煎餅なのですが、とても繊細な味がしました。
試食用で、上白糖と和三盆糖を含む三種類ほど食べてみたのですが、昔ながらの製法で作られている上白糖のものが、口の中で上品な甘さがスーッと残り、抜きん出て美味しかったです。
高級和菓子では、よく和三盆を使うことが多いのですが、ネームバリューにとらわれずにその素材にあったものを的確に使うことが、素材本来の持ち味を三倍にも四倍にも引き立てる・・・
先人が築き上げた技の一端、確かに見て取ることができました。
是非、静岡の一番茶と一緒に食べてみたい逸品です。


-被災地松島を歩いてみて-

今回、わたくしが選んだお店を何軒か紹介させていただきましたが、ちょっと厳しめの意見もあったかと思います。
正直、一般の人たちが入っても気にならないレベルかもしれません。
しかしながら、あえてハードルを高くしたのは、松島はこれから復興をしていかなくてはならないという理由からです。
東北の沿岸部に多大な被害を与えた東日本大震災、他の被災地がマイナスからのスタートなのに対し、“不幸中の幸い”松島はゼロからのスタートで済んだということもありますので、できれば他の被災地の模範になるような復興を遂げたいですよね。
「模範になる」というのは、どういうことかというと、松島に関していえば、震災以前より更に集客数を大きく伸ばすということ、それには客を待つだけではなく、積極的に何かテーマを決めて取り組んでいく必要があります。

もちろん、松島は日本有数の景勝地なので、いずれは観光客も以前のように戻ってきてはくれますが、今まで以上に集客をするためには、自然任せではなく人の力も必要ということです。
そこで、実感として一番わかりやすいテーマ、「食」を提案させていただきます。
自然の景観美だけではなく、自分たちの力でお客様を呼んだという意味では、一目瞭然わかりやすいテーマですよね。
今回は、“女性向けの旅”という題材でページを作りましたが、新たな客層に来ていただくということも、集客数を伸ばすためには必要不可欠になるかと思います。

「食」で集客するといっても、方法は主に二通りありまして、まず一つは最近ブームのB級グルメ的なやり方です。
ただ、この方法は当たれば全国的なブームに乗れますが、外すと殆どその効果無しというおまけ付、一般的には観光としての強みを持っていない地域に向いているかもしれません。
もう一つは、町全体として食事(味覚)のレベルを底上げするというやり方です。
地味ではありますが、着実に集客に繋げていく方法。
食事というのは、旅行をするにあたっては大きな部分を占めていて、食事が美味しい町には自然と人が集まり、リピーターも増えるはずです。
飲食店組合等で、講師を招いて定期的に講習会を開いたり、グルメマップを作成して個々に意識を持たせたり、同業者同士で集まり勉強会をするなど色々・・・

観光地としての強みがあり、一定の集客力が見込める上、食材には事欠かない松島の場合、個人的には後者の方法が良いのではと思いました。
町の未来図は、「観光+グルメの街」といった感じでしょうか?
安くて美味しい料理を提供するには、“お金を掛けずに手間を掛ける”これに尽きると思うのですよ。
ひと手間で、味が全然変わったりもしますからね。
松島の食事は、今でも十分評判は良いのですが、どうしても観光地特有のちょっと詰めの甘い部分があり、それさえ無くせばかなり集客に繋げられると思います。

ミシュランガイドで、見事に三ツ星を獲得した日本三景松島、もし星をつけるとしたら、わたくしはあえて今回二つ星にさせていただきます。
将来、「食」という部分に於いてさらに沢山の人を呼べるようになったら、その時には再び松島を訪れ、自信を持って三ツ星をつけさせてもらいますね。(^_^)
その日が来るのを、首を長くして待っていますよ。★★

晴れのち曇り時々Ameブロ-新富山展望台からの眺め



【関連リンク】
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松島観光協会
国宝瑞巌寺
円通院(数珠作り体験)
かきと海鮮料理「旬海」
松島玉手箱館(牡蠣カレーパン)
阿部蒲鉾店
松島こうれん本舗
マリンピア松島水族館
松島観光船企業組合
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