岩手旅行記1 盛岡散策(前編) | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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晴れのち曇り時々Ameブロ-盛岡の「さんさ踊り」

街の中心を北上川が流れ、石川啄木や宮沢賢治を輩出した自然豊かな盛岡市を、「パワースポット」「歴史的建造物」「街で見つけた素敵なお店」という3つのテーマで今回は歩いてみたいと思います。

晴れのち曇り時々Ameブロ-三ツ石神社にある鬼の手形モチーフ

それでは、これから盛岡市内の散策を始めますが、皆さんは岩手という地名の謂れをご存知でしょうか?
その伝説を求めて、まずは街の中心部から少し外れた場所にある三ツ石神社に足を進めてみることにしました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-三ツ石神社

この大きな石、見ているだけでパワーを感じませんか?
昔、羅刹という鬼が住民や旅人を悩ませていたことから、三ツ石の神様が鬼を捕らえてこの大きな岩に縛り、二度と悪さをしない証として、この石に手形を押させたことが岩手県の名前の由来とされています。
別名「鬼の手形」と呼ばれているこの巨石、岩手山の噴火でこの場所に飛んできたみたいですね。
まさに、大自然の荒々しいパワーを感じずにはいられませんでした。

晴れのち曇り時々Ameブロ-石割桜

石繋がりということで、次のパワースポットは有名な石割桜を紹介したいと思います。
まるで、巨石を割って天に向かって咲き誇っている様子からその名が付けられたようですが、実際は岩手山の噴石が落ちた衝撃で二つに割れ、その狭い隙間から幹を大きく伸ばしていました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-石割桜

近くから見るとこんな感じです。
人間には真似できないほどの凄まじい生命力。
感動しました!ぜひ桜の咲く頃にもう一度訪れてみたいです。
こちらの桜は、樹齢360年とも伝えられ、国の重要文化財にも指定されています。
因みに、咲いているのはお寺とかではなく、裁判所の敷地内というのにもびっくりな、見事なエドヒガンの名木でした。

晴れのち曇り時々Ameブロ-桜山神社本殿

盛岡のパワースポット最後に紹介するのが、こちらの桜山神社です。
参拝者に若い女性が多かったので、恋愛成就か安産祈願の神様でしょうかね?
こちらにも、烏帽子岩という大きな石があるのですが、今回注目したのはこちら!

晴れのち曇り時々Ameブロ-茅の輪くぐり

日本各地の神社で行なわれている茅の輪くぐりです。
疫病から身を守るために行なわれる夏越のお祓いなのですが、いつ頃から始まった風習でなぜ輪をくぐるのか、今ひとつ由来がわからない謎めいた神事です。
そんな日本の伝統行事からも、不思議なパワーを感じずにはいられませんでした。
桜の名所でもある岩手公園に隣接しているので、桜の開花時期に合わせて訪れるのがオススメです。
ちょうどその頃には、あの石割桜も咲いていることですし。。。

わたくしの旅行記といえば、歴史的建造物は外せません。
それではこれから、歴史的建造物めぐりを中心街の紺屋町からスタートしてみたいと思います。

晴れのち曇り時々Ameブロ-岩手銀行旧本店本館

まず最初に紹介するのが、岩手銀行旧本店本館(現中ノ橋支店)です。
旧盛岡銀行として明治44年に建てられました。
「どこかで見たような建物だな?」と思ったら、設計者があの東京駅を手がけた辰野金吾氏とのこと。

残念ながら、建物内まで見学することはできませんでしたが、岩手銀行中ノ橋支店ということは、平日に来れば普通に入ることができるのかもしれませんね。(謎
創業時の目的で、今も使われ続けている建物としては、全国で最初に重要文化財の指定を受けたようです。

晴れのち曇り時々Ameブロ-盛岡信用金庫本店

岩手銀行旧本店本館から目と鼻の先にあるのが、こちらの盛岡信用金庫本店です。
岩手銀行本店とは少し趣きが異なり、花崗岩を貼った外壁に石彫装飾、昭和初期のモダンな建築様式を採り入れています。
昭和2年に旧盛岡貯蓄銀行の店舗として建てられました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-旧第九十銀行

もう一箇所、銀行繋がりで同じ町内にある旧第九十銀行を紹介したいと思います。
こちらは、明治43年に建てられたもので、現在は石川啄木・宮沢賢治資料館として一般に開放されています。
元は銀行だったということもあり、建物内はかなり豪華な造りになっていました。
1階には喫茶店もありますので、休憩がてら寄ってみるのも良いかもしれません。
平成16年7月6日、国の重要文化財に指定されました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-旧第九十銀行

【もりおか啄木・賢治青春館】
入館料: 無料
開館時間: 10時~18時
休館日: 毎月第2火曜日・年末年始


晴れのち曇り時々Ameブロ-ござ九

街中を歩いていると、こんな風情ある建物を見つけました。
こちらは「ござ九」という商家で、ご主人の話によると200年近く前に最初の主が行商から始めたようです。
その後、現主人の先祖が170年前に譲り受け、増築を重ねながら今に至っているとのことでした。
現在は、竹ぼうきやタワシなどの生活用品の店を営んでます。

晴れのち曇り時々Ameブロ-旧井弥商店

さらに歩いていると、こちらにも土蔵造りの立派な商家がありました。
こちらの旧井弥商店は、明治末期に建てられたもので、創業当時は呉服問屋を営んでいたようです。
現在は、正食普及会の所有となり、1階の店舗では食料品などが売られていました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-紺屋町番屋

この建物、何だかわかりますか?
紺屋町番屋といって、大正2年に建てられた消防団の詰め所です。
ハイカラな洋風建築の外観が、大正ロマンを偲ばせています。
その時代って、これぐらいの高さがあれば町中見渡せたんですね。
今の東京だと600メートル以上はないと・・・
時代の流れを感じます。(^_^;)

晴れのち曇り時々Ameブロ-岩手県公会堂

続いては、盛岡を代表する歴史的建造物、岩手県公会堂を紹介したいと思います。
創建は昭和2年、昭和天皇のご成婚を祝い建てられたもので、平成18年に国の有形文化財に登録されました。
レンガ貼りの外壁、アーチ型に仕切られた廊下、外観もどっしりと安定した造りになっていることから、耐震性にも優れているように思われます。
廊下を歩いていると、足跡が館内全体に響くような感じが、いかにも昭和初期の建物であるということを実感しました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-岩手県公会堂

あの日比谷公会堂や早稲田大学大隈講堂を手がけた佐藤功一氏の設計とあって、やっぱりどことなく似てますよね。
二つを足して二で割ると、こんな感じなりました!という雰囲気で。(笑
現在も、県民のパブリックスペースとして活躍しています。

【岩手県公会堂】
見学: 無料
開館時間: 10時~17時
休館日: 毎月第3月曜日

晴れのち曇り時々Ameブロ-旧盛岡高等農林学校本館

そして、盛岡市の歴史的建造物最後に紹介するのが、こちらの「旧盛岡高等農林学校本館」です。
街の中心部からは、少し離れた岩手大学農学部の敷地内にあります。
こちらの建物は、明治35年に創立された盛岡高等農林学校の本館として、大正元年12月に建てられました。

館内は農業教育資料館になっていて・・・といってもわからない方が多いと思うので簡単に説明すると、上野にある国立科学博物館の小さくなったバージョンです。
トキをはじめとする、明治から大正にかけて作成された貴重な野鳥類の標本(101種233点)や、宮沢賢治が在学中に使っていた研究器具等の展示がされていて、大人だけではなく科学好きの子供でも楽しめそう!
大学の農学部って、実はこんな楽しいことを研究していたんですね。

もちろん、建物自体も素晴らしく、黄緑と白を基調にしたモダンな洋風建築で、2階は大きな講堂になっていました。
格子の窓から差し込む優しい光や時折聴こえる鳥のさえずり、昔の学校って本当に気持ちが落ち着きますよね。
今まで入った教育資料館の中では、正直一番面白かったです。

晴れのち曇り時々Ameブロ-岩手大学農学部の水生植物展示園

また、教育資料館周囲は、農学部の水生植物展示園ということで、近所の子供たちの絶好の遊び場になっていました。
大学というのは、学生だけではなく地域全体を育てていくという大切な役割も担っているようです。

【岩手大学農業教育資料館】
入館料: 一般140円 高校・大学生100円 小・中学生70円(団体割引有)
開館時間: 10時~15時
開館日: 4月下旬~11月3日 毎日(8月中旬の夏季休業日を除く)
     上記以外の日 月曜日~金曜日(祝日・年末年始は休館)


晴れのち曇り時々Ameブロ-高松の池

少し時間があったので、岩手大学から程近い場所にある高松の池へ行ってみることにしました。
日本さくらの名所100選にも名を連ね、冬は白鳥の越冬地としても知られています。
今の時期は緑が美しく、ゆっくりとした空気が湖畔を漂っていました。
さながら、癒しのパワースポットといったところでしょうかね?

今回、盛岡市を歩いてみてわかったことは、県庁所在地で地域の経済を担っているという一面だけではなく、史跡や名所をはじめ歴史的建造物など観光という一面でも見所が多く、かなり楽しめる街だなということを知りました。
まだまだ紹介しきれていない寺院なども沢山ありますので、ぜひ散策マップ片手に歩いてみてはいかがでしょうか?
旅行後編では、繁華街で見つけた素敵なお店を紹介したいと思います。(^_^)


【関連リンク】
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盛岡観光コンベンション協会
盛岡タウン情報
岩手県公会堂
岩手大学農業教育資料館
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