この木は20mを超える高木
それがてっぺんまで藤に纏わりつかれて
何の木なのかわからなくなっている
この纏わりつき方を見てもわかるように
藤と言うのは綺麗だけど性悪な蔓科の木本
木のほうは光合成も出来ずに窒息して息絶えてしまうことも
山に行ったらこの季節どこにでも紫のふさふさが目に留まる
最近では白のやら、ピンクやら、八重さんやら
八重さんはもう藤には見えなかったり
まるで葡萄の房がぶら下がっているような感じ
今回は白を基調
綺麗にはちげぇねぇ
けどな、綺麗だけじゃ生きていけねぇよ
花が終わったら見るも無残な姿になったり
虫だらけになったりすることも
纏わりつかなけりゃ生きていけねぇ
ならばその木にお願いして
場所を貸してもらうつもりにならなくっちゃ
もっと謙虚な蔓にならなくっちゃ
これって人間界でも言えない?
と神の声が聞こえます。
Cobucim