『クローンは故郷をめざす』(2008年)拝見:生命を想う | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

自分が生きる人生

 

中嶋莞爾監督作品、日本、110分

 

 

 

及川光博様、石田えり様、永作博美様、嶋田久作様、

品川徹様、矢島健一様、田村泰二郎様他

 

 

『THE CLONE RETURNS TO THE HOMELAND』(英題)

「ヴィム・ヴェンダースがエグゼクティブプロデューサーを務めたSF作品。

クローン技術が飛躍的に進歩した近未来の日本を舞台に、

ある男性の死から肉体再生への困難な道のりをつづる。

苦悩する主人公を見事に演じ切ったのは、これが映画初主演となる及川光博

 

 

 

その母役を石田えり、妻役を永作博美が演じている。

本作では生きることの意味家族のきずな

そして限りある命の尊さを再考させられる。」

 

 

 

「近未来、宇宙ステーションで働く耕平(及川光博)は、

大気圏外での作業中に事故に遭い命を落とす。

 

 

彼は亡くなる直前に合法クローン・プロジェクトに登録しており、

(永作博美)の強い反対にもかかわらず彼の体は再生される

 

 

しかし、なぜか耕平の記憶少年時代のままよみがえり、

一番つらい思い出である双子の弟の死の場面が繰り返され……。」

(Yahoo!映画より引用)

 

 

またまた、Yahoo!映画様に丸投げしちゃいました。

Wikipedia様のストーリーは詳しかったですが、

こちらが、この作品の本質に触れてらしたので。

 

 

ここのところずっと、パソコンさん不在だった時に、

拝見した作品について書いています。いやもう前にも書きましたが、

これだけ素晴らしい作品群を拝見しながら、

見事なほど、作品が受け止められ、記憶されてない

ストレスと記憶って、どこかに関連性あるのかと思うほどです。

 

 

 

本作も、拝見し始めたら、吸い寄せられるようになり、

目が離せないで、クローンに気持ちが同化するような作品でした。

幼い時に川遊びで亡くなった双子の一人。

無茶なことをしていた子が溺れたと思い、

川に入った聞き分けの良い大人しい子の死。

残された子は、かつての性格より亡くなった子のような性格長じ

宇宙飛行士となり、大気圏外での事故で死亡する。

地球母が命を落としたのと同じ時に。

遺体は宇宙を漂い続ける。

 

 

 

一人目のクローンは生き続けられず死亡。

二人目は兄弟の死に、記憶がめぐり続ける

 

 

 

 

安楽死の注射を打たれたそのクローンは姿を消し、

宇宙服をまとった自分を見つけ、背負って、

母も戻りたがっていた故郷へと向かい歩き続ける

 

 

 

成功した三人目のクローンも、事実を聞いた時、

足は自然と彼らの後を追っている

彼ら皆が、記憶の中の忘れられない時間に戻る。

 

 

双子と母で暮らした家で果てている二人目を埋葬し、

宇宙服を背負いさまよう三人目のクローン

故郷の風景の中に消えるというより溶け込んでいくようなエンディング。

一人の人間が背負う人生を、

再生された同一であり、同一でないクローン達が同じく抱え共鳴する。

 

 

である永作博美様の戸惑い

 

 

再生される夫は夫と言えるのか?

萩尾望都様の名作『A-A´』を想い出しました。

切ないと同時に、というものについて、

深く考え込まされる名作と思います。

 

 

最近の邦画の色より、どこか超えた国境のない作品のような。

風景は、懐かしい日本の情景そのものなのに。

 

 

嶋田久作様のご出演場面多く、

台詞もいっぱいで、ミーハー心も満たされました。

 

 

 

 

 

お顔の横顔アップの多いこと☆幸せ☆

 

 

 

 

 

 

写真探し、これ、嶋田様のブログのお写真だわ。