イラン中央部のヤズドを訪れた話、もう少しだけ、お付き合いくださいm(__)m
きょうは、見たらきっと甘いモノが食べたくなる(?)、お菓子の話題です^^
イスラム教シーア派最大の行事、アーシュラーに合わせて訪れたため、
レストランを始め、商店は軒並みお休みでした。
が、お菓子屋だけはあちこちで開いていました。
ヤズドにはいくつも有名なお菓子があるので、
いろいろ試してみたい!と訪れました。
まず目立っていたのが、たまごボーロのような形をした、
「ハッジ・バダム」というお菓子です。
バダムは、アーモンドの意味。
大(↑左)、小(↑右)違いますが、どちらもハッジ・バダムです。
アーモンドの粒が入っているわけではなく、粉が使われたクッキーです。
「ヤズド」!と主張するビスケットも、いたるところで見かけました。
テヘランで食べるヤズドのお菓子で一番名前を聞くのは、
「ケイケ・ヤズディー」(ヤズドのケーキという意味)。
袋入りのもの全部、それです。
ヤズドのケーキと言っても特別なものではなく、
普通の、マドレーヌというか、小さめマフィンというか。
カルダモン風味なんかがするのが、日本のものと違うところ。
イランの定番菓子の一つです。
このセットを買って、ホテルで次々に試食しました!
(↓1ケース85000リアル・約285円、安いです)
おみやげ用なので、出来立ての美味しさは期待できませんが、
いろいろ試せるのでいいかと。
どれもかなり甘くて、中でも普通の甘さのものが、相当甘さ控えめに感じました。
まずは、ハッジ・バダムから。
これは、たまごボーロ型のきなこクッキーという感じ。
豆の粉が使われていることも多いようなので、そういう風味がするのかな?
がりっと硬めで、この中では一番気に入りました^^
次は、「ルーズ」。
手持ち(↓)の黄色がサフラン、
その2つ右隣の白(↓右上)がココナッツ味です。
これは、夫が一番気に入っていましたが、甘い、甘い!
落雁よりはしっとりしていて、クッキーよりは砂糖の塊に近いですが、
グラニュー糖のじゃりっとした感じはなく。
慣れてくると甘さをそんなに感じなくなってくるのが、怖いです(笑)
黄色のルーズと白のルーズの間にある(↑)
芥子の実が乗ったクッキーは、「ヌネ・べレンジ」。
べレンジはお米を意味するので、米粉が使われているのかと思います。
ものすごく軽いクッキーで、この中では一番甘さが控えめでした。
粉糖がたっぷりまぶされた丸いお菓子、ゴッタブ。
以前、「イランのお菓子 -ゴッタブ・バーミエ-」にも書きました。
ほろほろっとしていて、中はナッツの風味、カルダモンの香りも強かったです。
前に食べた時は甘いなと思いましたが、
今回は他のものが甘すぎて、控えめに感じました(笑)
店員さんは「バクラバ」と言っていましたが、パイ状ではなく。
どっしりしたクッキー生地が、しっかりシロップに浸かっていました。
夜に訪れたこの菓子店でも、手前の縦長の袋菓子は全部、
ハッジ・バダム!
迫力ある売り方です。
角砂糖(↓右)に、宝石かのような、黄色い砂糖キャンディの塊も(↓左)。
夜も、菓子店だけはどこも開いていました。
お客さんが集まっているな、と思うと、
やっぱりここにも、ハッジ・バダムあり!です。
バクラバはちゃんとしたパイ重ねのシロップ漬けで、美味しそう!
ケイケ・ヤズディーも欠かしません。
試食で渡された、「ナルギリー」というお菓子。
ココナッツのことをナルギールということから付けられた名前のようで、
しっかりココナッツ風味!
ブッセのように外が多少硬めで、中はしーーっとり。
さくっと噛むと、少しネチッとします。
マジパンか何かを使っているのかな?
作りたてっぽくて、美味しい!
このお店で、ほとんどの種類のお菓子をごそっと数個ずつ、袋に入れてもらって買いました。
これらのクッキーはどれもほろほろっとしていて、ちんすこう似の好みの食感^^
甘さ控えめです。
左(↑)のは、「ノホリー」という名で、ひよこ豆(ノホッド)の粉を使っているそうです。
豆の風味、します。
ノホリーにちょっとだけさくっと感を足すと、右(↑)の花型をした「べへシュト」になります。
ハッジ・バダム(↓左上)は、前のお店よりも硬めで、やっぱりきなこクッキーっぽい!
ナルギリー(↓右上)はご紹介済み、
左手前(↑)のは「ハイバイ」と言うらしく、さっくりクッキーの中に、
(おそらくヘーゼルナッツ風味の)チョコクリームが入っていました。
右手前(↑)は、デーツペーストの入った買った「ヌーン・ホルマイー」。
「タブリーズに行ってきました!」の冒頭にも、載せました。
これは、「クルチェ」だそうで、ゴラーブ(バラ水)の香りが芳醇な、
パン風のお菓子です。
「「イランのまんじゅう」、クルチェ。」に書いたように、
今までテヘランで食べたクルチェは中に餡のようなものが入っていましたが、
入っていなくても「クルチェ」なんですね。
それにしても、イランのお菓子って、
ホテルの朝食デザートもやっぱり、
ゴラーブ風味たっぷりの、サフラン色をした、ピスタチオが乗ったケーキ。
イラン人は、本当に好きなんだなぁ。
これとカルダモンで、最強の組み合わせです^^