「イランのまんじゅう」、クルチェ。 | 特派員ママ @イラン

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イランで、2人の子育てをするママのブログ。


お正月には、上質な饅頭が恋しくなります。

きょうは、饅頭つながりのお話です^^




タジリッシュバザールに一緒に行くとは、
イラン人の友人が必ず立ち寄る、このパン屋さん。      






基本は、ヌネ・ガンディーという、甘くて素朴なパンを売っているお店なのですが。
                        (→「ヌネ・ガンディー」ご参照ください)






お菓子も売っていて、特にこれが前から気になっていました。






お店の人に確認してみると、
やっぱりこれ、想像していた通り、
イランの饅頭と言われる「クルチェ」だそう^^!

5個入り、25000リアル(約83円)。

手作り感満載!

私の小さめの手のひらほどの大きさがあって、お値打ちです。




袋を開けるだけでもう、ジンジャーにも似た
カルダモンの風味が、ぶわーーーっと広がります。



割ると中には、確かに餡のような層。

まあ、饅頭というよりかは、
名古屋のしるこサンドのしるこくらいの割合ですが(ローカル!)、
確かに色も、あずきっぽいです。
(カルダモンを除けば風味も似ているかも…)


聞けばこれは、ハルヴァのようなものなんだとか。
   (→ごまのぽそっとしたハルヴァではなく、「ざらうま「ハルヴァ」」のほうです)


じゃりっとしたグラニュー糖の食感とともに、
色からもシナモンが入っているかな、と思いましたが、
なにせカルダモンの風味が強すぎて、よくわかりませんでした。



でもって肝心の生地ですが、まんじゅうというよりかは、パン!
(という意味では、クッキー生地のしるこサンドとは全然違います)

甘めのパンというほうが正確です。


しっとりからは程遠く、ぽそっと硬めでしたが、
おそらく出来たては、そのままでも美味しいんでしょう。

トーストするとさくっ&しっとりを取り戻して、美味しく食べられました^^





で、ふと思い出したのが、今年3月に
お菓子の物産展のようにたくさんテントが並んでいた場所にあった、これ。
   (→「ノウルーズのミラ・タワー[食べ物編]」もご参照ください)

今回買ったものよりかはちょっと小さめですが、
同じようなデザインと形をしています。





試食にあったものを見ると、中に餡のような層があるので、
これもクルチェだ!!

確か、生地ももっと甘くて、
パンよりもパウンドケーキに近かったような覚えがあります。


聞けばクルチェは、イラン北部のカスピ海地方の都市、
ラーヒージャーンのものが有名なんだとか。
上記ブース(↑)も、そこのものです。


ラーヒージャーンでは、ハルヴァのようなものが入っているのは同じですが、
それにチョコ、ココナッツ、くるみ、サフランなどさまざまな味が足されたものを
工場で作っているそうです。


またその近くにあるフーマンという街では、手作りのクルチェ、
「クルチェ・フーマーニィ」をたくさん作っていて、
私が今回買ったものは、(テヘラン製ですが)クルチェ・フーマーニィなんだそうです。




花をかたどっているのは同じですが、餡の量や生地、大きさなど
店によってさまざまだという、クルチェ。


南テヘランには専門店もあって、焼きたてが食べられるそうなので、
ぜひぜひ行ってみたいものです^^