年金運用法人が中小型株運用枠1,000億円 | IR担当者のつぶやき

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上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

ときどきIR担当者的株式投資の視点も。

年金運用法人が、2008年初めにも、中小型株に特化して投資する新しい資金枠を作ると伝えられています。


「公的年金運用、中小型株に拡大、中長期保有、資金枠1000億円」(10/19付 日本経済新聞)


今朝の新聞を見て、小躍りしてしまいました。


いやぁ~、嬉しいなぁ。

中小型株は2007年はずっと売られ続けてきて、ここもと、やっと反発していますが、ウチの会社もそうですが、いったいどこまで落ちていくんだ!? というぐらい、資金が新興市場から逃げていましたので、年金運用法人が中小型株の枠をとってくれるというのは、まさに恵みの雨、という気がします。



年金運用法人というのは、公的年金の積立金(厚生年金国民年金の給付の財源となる年金積立金)を運用するためのもので、年金積立金管理運用独立行政法人といいます。


■年金積立金管理運用独立行政法人のHP

 http://www.gpif.go.jp/index.html


所管は厚生労働省。もとは年金福祉事業団→年金資金運用基金へと管理運用事業が引き継がれ、2006年4月に年金運用法人としてスタートしています。


年金運用法人は、150兆円!!の公的年金積立金のうち、90兆円を国内・国外の株式や債券で運用しています。

国内株式に振り向けられている額は約20兆円で、ここから今回話題に上がった中小型株向けに1,000億円の枠を確保するとのことです。


対象となる企業は、東証上場の中型株、JASDAQ、東証マザーズ、大証ヘラクレスなどの新興市場の株式まで、幅広く考えていくとのこと。

バックが年金ですから、当然、中長期での保有・運用となるといいます。


現在、運用の中心は、時価総額の大きな大型株が大半らしいとのことですから、今年の相場付きのように大型株がすいすい上がるトレンドの片棒をかついでいたと言っても良いのでは(^^;


中小型株専用の運用枠を作ることで、大型株偏重の投資を見直すと、日経では伝えています。


いや~、ありがたや、ありがたや。

ようやく思い腰を上げてくれましたか ~(^^)~


IR担当者の立場としても、気合いが入るってもんです。

がんばるぞービックリマーク


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