会計大学院、5校で定員割れ | IR担当者のつぶやき

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上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

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7/19付 日経産業新聞 「会計大学院 今春は5校が定員割れ、人気校と二極分化進む」との記事がありました。


春入学に関する集計結果のようですが、13校のうち5校で定員割れ(会計大学院協会による)。

(中央大学は情報を公開せず)

定員割れは、千葉商科大学(45/70)、愛知大学(29/35)、愛知淑徳大(3/30)、LEC大(25/60)、大原大学院大(14/30)の5校です(入学者/定員)。


■会計大学院協会

 http://www.zeikei.co.jp/kaikei/top.htm


■各大学院はこちら

 http://www.zeikei.co.jp/kaikei/kaiin.html


■平成19年度入試・入学状況

 http://www.zeikei.co.jp/kaikei/tokei.htm


一方で、会計の世界で著名な大学の会計大学院は、人気が集まっているようです。


早大は定員100人に対して118人が入学。

青山学院大、明治大は両校とも定員80人に対し、81人が入学したとのこと。

会計大学院は2005年に制度がスタートし、現在制度開始から3年目を迎えたところ。

今春は兵庫県立大学と愛知淑徳大学の2校が新たに会計大学院を設立しました。

現在は国立、私立合わせて全国で17校


愛知淑徳大は、定員の1割程度しか入学者がいなかったとされています。

同様に、新規設立の兵庫県立大は6月入試予定となっていますが、定員40人に対して入学者(予定?)42名となってまして、健闘しています。

同じく6月予定の甲南大学は、定員30人に対して21人予定で、ヤバそう・・・。


上記のLEC大、千葉商科大は、開設以来、一度も定員を満たしていないのだそうです。

大原も2006年(初年度)は定員を満たしたとされていましたが、実際は多くの学校職員が入学していたことが判明。後に問題化したのは記憶に新しいところです。

したがって、実質的には2年連続の定員割れといえるでしょう。


■学生の半分以上が教職員、大原大学院大学がお詫び(J-CASTニュース)

 http://www.j-cast.com/2007/03/02005928.html


なお、会計大学院ではありませんが、LEC大では全国のキャンパスでのビデオ授業が多すぎるとして、文部科学省から改善勧告を受け、ビデオ授業の縮小の方針とされています。


■「ビデオ授業多すぎ」文科省勧告受けLEC大縮小へ

 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/40565/



話を戻すと、会計大学院の世界も優勝劣敗が徐々につきつつあるような気がします。

記事では、「各校は魅力や存在価値を高める取り組みが求められている」としていますが、会計大学院でどんなことを教えてもらえるのかよく分からない、というのが一般人の感覚ではないでしょうか。


ネットにサンプル授業とか垂れ流してくれたらいいのに・・・。


会計大学院の実情については、こなんさんのブログが詳しくてためになります。

私もときどき拝見させていただいてます。


■会計大学院1期生こなんの日記  そして会計士へ

 http://ameblo.jp/k-konan/



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