IR協議会 大阪IR大会 | IR担当者のつぶやき

IR担当者のつぶやき

上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

ときどきIR担当者的株式投資の視点も。

7/4、日本IR協議会が大阪でIR大会を開催しました。


■日本IR協議会 大阪IR大会

 https://www.jira.or.jp/

場所:大阪証券取引所ビル3階「北浜フォーラム」

その模様が、7/5付 日本経済新聞や日経金融新聞で紹介されています。


テーマは「M&A(企業の合併・買収)時代に求められるIR」とされており、ヘッジファンドやプライベート・エクイティ・ファンドへの資金流入や三角合併の解禁、製鉄業界・金融業界・通信メディア業界などで世界的な買収や経営統合が進行中であることを背景に、こうした時代において、企業価値向上のためにいかに市場との対話を深めるかが意識されたものとなっているようです。


IR協議会HPの案内文によると、下記のとおりです。


基調講演: 堀場製作所 (2006年度優良企業特別賞受賞) 堀場厚 社長

 「堀場製作所の経営」

IR優良企業からの発表: 近鉄エクスプレス(2006年度優良企業奨励賞受賞) 

 「近鉄エクスプレスのIR活動」

特別講演:

 シブサワ・アンド・カンパニー 代表取締役 渋澤健氏 「ヘッジファンドの実像」

 GCA 代表取締役 佐山展生氏 「M&A時代の経営と情報開示」

パネルディスカッション: 「M&A時代に求められる優れたIR」

 現在求められている優れたIR活動や最近のヘッジファンドを含めた投資家のニーズなどについてディスカッション、IR活動の向上のための要因について認識を深める。


参加者は、企業のIR担当者など約180人


堀場社長の基調講演では、海外展開とM&Aの活用による業容拡大が進む中で、収益源として事業別、地域別のバランスを重視する事業運営を説明されたようです。IR活動では、「社風や企業文化といったブランド力を認知させることが重要」だと考えているとのこと。

近鉄エクスプレスのIR活動のお話では、IRの基本姿勢として、「開示義務の範囲を超える部分でも、投資家に役立つ情報であればできる限り開示する」などと説明したようです。


特別講演では、GCAの佐山氏は、阪急ホールディングスと阪神電気鉄道の経営統合にかかわった体験を織り交ぜながら、企業価値の算出方法について解説するとともに、投資ファンドの実情についても話されたとのこと。
シブサワ・アンド・カンパニーの渋沢氏は、独自に企業価値を算定し投資するヘッジファンドの手法に触れ、「人的資産や顧客など、見えない資産の価値をどう投資家に伝えるかが重要」と説明したもよう。

パネルディスカッションでは、IR現場の状況などを巡って議論し、「IR担当者は情報を開示するだけでなく、逆に投資家から情報収集するようになるなど、IRが高度になっている」などの意見が出たといいます。

また、多様化する投資家への対応については、「どういう投資家なのか会う前に知っておく必要性が高まっている」との指摘もあったようです。


いいなぁ。

GCAの佐山さんのお話しを聞きたかったなぁ・・・。


ただ、日本IR協議会の会員でHPへログインできるのなら、しばらく経ってから、動画配信がなされています。

直近の動画配信は、私も参加した4/18の東京IRセミナーになってます。


■IR協議会セミナー「三角合併とIR」をリポート!
 (http://ameblo.jp/ir-man/entry-10031163615.html


 IR協議会のHPにアップされるのを楽しみに待ちたいと思います。


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