パニック障害の原因は敏感体質? | パニック障害ですが何か?

パニック障害ですが何か?

パニック障害になって10年以上。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しつつも
前向きにパニック障害と生きて行く方法を地味に模索しています。

これは私の1番の友人であり

また、心理学カウンセラーの資格を持つ桜ちゃん(仮名)の説である。




私自身、まだ実感としてハッキリと

これがパニック障害の原因だと感じて居ないので

言葉で上手く説明出来るかど~か不安も残るのだけど


自分の頭を整理する為にも

もう一度自分の中で消化吸収するためにも

ブログ上で文章として書き記してみたいと思う。




そもそも友人の桜がこの説と出合ったのは

彼女が10代の頃に重度の鬱状態になった時の事だそうだ。




高校を中退し

なにもかもが嫌になって引きこもっていた桜ちゃん。




ご両親は大変心配をし

彼女を心療内科はもちろんのこと

お寺、ヒプノセラピー、お払い、などなど


いわゆる正統派と言われるものから

マユツバの怪しいと思われる人達まで

ありとあらゆる人達の元へと藁にも縋る思いで連れて行ったそうだ。




が、当時の彼女は全てを受け入れず

どんな人と会っても心を開こうとはしなかったそうだ。




正直、ほって置いて欲しいと思っていたが

母親があまりにもしつこく誘うので断る方がパワーが居る状態。


だったら言う事を聞いて、ドクターにでも、和尚さんにでも会おう。

それで、相手が望むよ~な事を言えば、母親も、世間も納得するんでしょ?

そんなスタンスで居たらしい。




そんなある日

母親がまたどこかから噂を聞きつけて

あるカウンセラーの予約を取ってきたと言う。



仮にそのカウンセラーさんを美智子さんとしておこう。




美智子さんの元へ行く時も

友人の桜ちゃんは「面倒臭いなぁ~」と言った気持ちで

何の期待もしていなかったそうだ。




でも、美智子さんは他の人とは全く違ったと言う。




「上手く言えないし、どうしてなのか分からないんだけど

美智子さんは嘘をつかないし、私の気持ちを分かってくれるって思ったの。」と桜ちゃん。




美智子さんとの出会いで桜ちゃんの人生は変わった。




まだ普通であれば高校生の歳だった桜ちゃんは

家族の了承を得て家族と離れ東京に住む美智子さんと暮らし始めた。




少しの間、両親と距離を取ったほうが良いと言う美智子さんの提案だった。




美智子さんのカウンセリングを受けながら

助手と言う形で沢山の心の病を持つ人々と出会った桜ちゃん。




基本的に美智子さんと言う人は

「あれをしなさい、これをしなさい」や

逆に「あれをしてはダメ、これをしてはダメ」と言う事はしない人だったそうだ。




最初の頃はカウンセリングの時間など

決められた時間以外は遊び歩いてばかりいたそうだ。




プライベートを干渉しない美智子さんだから

夜遊びをする事をとがめるよーな事は無かったという。




でも、不思議と美智子さんには全て見破られてしまう。




「この人は他の大人と違う」

美智子さんの事をそう思っていたそうだ。




が、美智子さんと暮らす内に

彼女から何かを提案された訳でもないのに


桜ちゃんは自発的に大検受けて合格し

海外留学と言う形で大学、そして大学院へと進学した。




カウンセラーになるために。




美智子さんと桜ちゃんの最初の出会いから

10年以上の月日が流れた今でも2人は深い交流がある。















・・・・と桜ちゃんの話が長くなってしまったが

桜ちゃんがカウンセラーを目指したきっかけは美智子さんとの出会いで


こちらで本場の心理学をジックリと勉強し終えた今でも

桜ちゃんのカウンセリングの基本スタンスは美智子さんの方法なのだ。




桜ちゃん曰く

パニック障害も含む心の病気は

ハッキリとした原因が分かっていないものが多い。




遺伝的な要素もデータとしてはあるし

ストレスなどとの因果関係も言われているが

まだまだ、分かっていない部分が多いのが現状なのだそうだ。




薬を飲むなどして

症状を抑えることは可能だが

その反面、薬依存の心配もあるし

薬を飲むと言う事は根本的な治療にはならない

・・・と言うのが桜ちゃんの見解(あくまでも個人の価値観です)。





なので、美智子さんも、桜ちゃんも

どんな治療にも投薬と言うのは一切行わない。




カウンセリングのみの治療をするのだ。









桜ちゃんや美智子さんの考えでは

パニック障害になる人と言うのは敏感体質の人なのだそ~だ。




人間誰でも、自分の中に多少のストレスがある。

でも、パニック障害になる人とならない人が居るのは何故か?


沢山のストレスに晒されている人でもパニック障害にならない人も居る。

逆に、人生が順風満帆で、大きな悩みも無い筈なのにパニック障害になる人も居る。




何故、耐えられない程のストレスがないのにパニック障害になるのか?




それは




周りの人々の心配や不安をキャッチして

自分の心配や不安として取り入れてしまうからだ。




普通の人・・・つまり敏感体質で無い人は

自分の悩みやストレスは自分のものとしてあるけれど

他者の悩みやストレスは「他者のもの」、つまり自分のものでないと認識できる。




が、敏感体質の人々は

無意識の内に他者の不安を自分の中に取り込んでしまうのだと言う。




それは、例えば・・・

悲しみに暮れる友人の話(愚痴)を聞いていたら

こっちまで悲しい気持ちになってしまった・・・と言う

直接、他者との接点があって、それでこちらまで釣られて・・・と言うレベルの話だけじゃなく


例えば、遠く離れた家族や友人が

人間関係のストレスで凄く辛い思いをしていたとする(でもそれを私は知らない)


で、その家族や友人が

「由香ちゃんは今頃どうしているだろう?」などと私の事を思ったとする。




すると



私が相手の不安やストレスをキャッチして

自分の私生活では何の不安もストレスも無いはずなのに

漠然と不安になってしまう、これが「敏感体質」の人間なのだそーだ。




ちょっと、この辺の話は

正直オカルト~な感じがして

私は最初に聞いた時に「マユツバ!」と思ってしまったんだよね。




だって、ストレスやら不安な気持ちが

時空を超えてこっちに飛んでくるなんて・・・って思うじゃない?



まだ、誰かに直接八つ当たりされて

釣られてこっちまで気分が悪くなってしまう・・・と言う話の方が信憑性がありそうだと感じる。






が、桜ちゃんも最初はピンと来なかったけれど

そ~ゆ~話を美智子さんから聞いて以来、注意深く観察してみると


なるほど、本当に自分が理由もなく落ち込んだりしてしまう時には

自分の身近な人間である、家族や仲の良い友達の身に必ず何かがあるのだそーだ。




信じられないよーな話だが

桜ちゃん自身は実際に自分が経験し実証済みなので

今では100%、そうなのだと思っているという。




正直、私はまだ話を聞いただけのレベルで

実感として「本当にそうだった!」と言った経験値がないので


「そうなのかもしれない・・・」と思う反面

「本当にそうなのかな?」と言った疑問もあるのだが


今後、自分のパニック障害の体調と

他者からの影響との関連性を視野に入れつつ見てみたいと思っている。





実際、カウンセラーの美智子さんの元では

この方法を用いてのカウンセリングをした結果

パニック障害をはじめとする、摂食障害、鬱などなど

沢山の(私よりもずっと重症だった)心の病を克服している人が居る(私も会った)。













先ほど「敏感体質」と書いたが

これは全ての人がキャッチするのではなく

普通の人は自分の中にあるストレスや不安のレベルで本人の精神状況が決まってくるのだ。


だから「会社に嫌な先輩が居るからストレス溜まる~」と言うように

自分の心の調子が悪い時には必ず思い当たる原因が見つかるのだ。





が、敏感体質の人は

本人に特に思い当たるストレスの原因がなくとも

ある日突然、心の調子を崩してしまうと言う事が多々あるのだと言う。





私の場合は

パニック障害・初期 でも書いたよ~に

確かに、1番最初にパニック発作を起こした時期は

思い返してみると、自分の中に沢山の心配事やストレスがあった。




が、2度目以降では

特にパニック発作を起こした時期に

極度のストレス状態にあったとは考え難い。




今まで何度も

自分のパニック発作の原因を知りたいと思って考えてきた。




もしかしたら(本人に自覚がなくとも)あれが辛かったのかなぁ~

いや、もしかしたらこっちかなぁ~と言うように自分の気持ちと向き合ってきた。




でも「これだ!」と言う決まったパターンが見当たらないのだ。




自分自身のストレスレベルに関係なく

パニック発作はある日突然に起きている。







現に、今の私は凄く満たされている状態で

なに1つ心配する事も、不安になる事も見当たらない。


ただ1つ、パニック障害の事を除いてストレスはゼロだ。




なのに、パニック発作を起こして悩んでいる。








美智子さんや桜ちゃんの説で考えると

私の今の生活には不安や心配はないのだが


周りの不安などを少しずつキャッチし続けた結果

不安の壷が満杯状態になり、あふれ出してしまっている。



この「壷から溢れている状態」がパニック発作なのだと言う事なのだそうだ。









じゃぁ、それが真実だったとして

パニック発作を起こさないようにするにはどうすれば良いのか?




それは




特に理由もないのに不安になったら

「あれ?もしかして誰か今不安なんじゃないかな?

でも、これは私のストレスでも不安でもないんだ。」と言う事を自覚する。




敏感体質ゆえ、今まで無意識の内に自分の中に取り入れてしまっていた

他者の不安を「これは私の不安ではない」と自分に言い聞かせると言うの?


そうする事で他者の不安と同化せずに

きちんと切り離して考える事が出来る・・・と言うのだ。




その結果「不安の壷」が満杯になる事もなくなり

根拠の無い不安が溢れ出してパニック発作を起こす事もなくなる・・・と。









桜ちゃん曰く

敏感体質と言うのは、もう「体質」なので生まれ持ったもの、変えられない。




だから、敏感体質な人は

自分が「敏感体質である」と言う事を自覚して

根拠の無い他者からのネガティブな感情を無意識にキャッチせず

「これは自分のものではない」としっかりと切り離して考える必要があるとのこと。








で、パニック障害と言うのは不安障害でしょ?

死ぬんじゃないかって凄い恐怖に襲われてパニック発作を起こしたり


以前パニック発作を起こした場所や状況に対して

「またパニックになったらどうしよう・・・」と怖くなる、不安になる症状。




敏感体質の人は色々居るけれど

その出方(症状)は様々なんだそ~だ。




私の場合は「不安」がたまたまツボだったから

他者の「不安」って言う部分をより敏感にキャッチして取り入れてしまう。


それで不安に飲み込まれてパニック発作を起こす。




でも、例えば友人の桜ちゃんのツボは「怒り」なので

他者の怒り部分を敏感にキャッチし、自分でも押さえられない怒りの感情に支配されてしまうのだそーだ。


でも、今では「これは自分の怒りじゃない」って分かるから

怒りに飲み込まれたり、また爆発させてしまう前に切り離して考えられるようになってきたとの事。










他者の不安を無意識にキャッチする事なく

きちんと切り離して考えられるよーになった時


その時はパニック発作を起こす事もなくなり

私のパニック障害と本当の意味で上手に付き合えるよーになるのかな?