外に出ないという選択 | パニック障害ですが何か?

パニック障害ですが何か?

パニック障害になって10年以上。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しつつも
前向きにパニック障害と生きて行く方法を地味に模索しています。

昨日、心理カウンセラーの資格を持つ友人に

「そんなに辛い、怖いって思うなら

今は外に出ないで家に居てみたら?」と言われた。








これ、私にとっては

目からウロコの発想だった。







パニック障害を煩って以来

辛くても、苦しくても、怖くても

とにかく「負けるもんか」と立ち向かおうとして来た私。







パニック障害・初期 の頃は

自分がパニック障害だと知らなかった。

(パニック障害という病気がある事も知らなかったし・・・)



それでも「仕事を休む訳には行かない」と

「怖いと思うのは気のせいだ」と頑張って毎日バスに乗り続けた。








その後(この時期の事はまた改めて書く予定)

自分がパニック障害という病気だと知ってからも

ずっと調子が悪い時でも、とにかく外に出るように頑張り続けた。







私の場合、調子が悪い時期はとにかく外出が怖い。







どんなに調子が悪い時でも家に居れば安心するし

外出先で予期不安に襲われた時は、一刻も早く家に帰らなければと思う。





家から近ければ近いほど安心感があるし

逆に家から遠い所に行く時は「パニックを起こしても直ぐに帰って来れない」と思うと不安になる。







そんな私なので調子が悪い時期に

「家の方が楽だから」「外に出るのは辛いから」

と言う理由で家に居てしまったらそのまま引き篭もりになってしまうのではないかと心配なのだ。







引き篭もり続けて

もう2度と外に出られなくなるのではないか?




それが怖い。











今までもずっと

自分の体調と相談をして

体調が悪い時は比較的近い場所。



ちょっと調子が良いなと思ったら

少しだけ池から遠い場所へ出かけるよーにしていた。







用事がなくても

リハビリだと自分に言い聞かせて

とにかく少しでも外に出るよ~に頑張ってきた。











これをするよ~になったのは

多分パニック障害・初期 の頃に


自分がパニック障害だと知らずに

毎日頑張ってバスにのり、仕事に向かい

日常生活を普通に送るよう頑張り続けた結果



いつの間にか症状がスッカリ治まって

普通の生活が送れるよーになったと言う経験から来ていると思う。







だから自分がパニック障害だと知った後も

「あの時だって無理してでも出続けていたらその内大丈夫になった。

だから、今も辛いけど、苦しいけど、怖いけど、頑張って日常生活を送るよーにしよう。

そうすればきっと、また大丈夫な日が来る筈!」と思っているからだ。







実際、今までも何度か

調子の悪い時期が続いた事があったが

私は今まで全てこの方法で乗り切って来た。







私の場合

調子が良く、パニック障害の事を忘れ

普通に、平和に、楽しく毎日を送れる時期に

ある日、突然パニック発作が起こる。







で、1度発作を起こしてしまうと

それからしばらくの間、辛い時期が続くのだ。





辛い時期は今までの経験んだと数ヶ月から1年続く。







経験上、そのパターンが見えるので

元気だった時期にパニック発作が起きると

「また1から自信を付けるためのリハビリをしなきゃならないのか・・・」ともの凄く凹む。







関連性なんてない。


これは私の思い込みなんだ。





私はパニック障害を持っているから

たまたま今日、パニック発作を起こした。



でもそれは今日だけの事。

これを引きずらないで今日だけの事で終わりにしよう。



そう自分に言い聞かせようとする。


でも、どーしても怖くなって、元の状態に戻るのに時間がかかってしまう。








この辛い時期に

外に出る練習(リハビリ?)を繰り返し


少しずつ、少しずつ、自分の中に「大丈夫」と言う自信を付けて

その内またパニック障害の事を忘れちゃうくらい元気な時期が来る。







それを信じて頑張り続けて来た。







今までのパターンだと

頑張って出続けて、自信回復~と思う日もあれば

出先でまた新たなパニック発作に見舞われて自信喪失する日もある。





そう言ったアップダウンを繰り返しながら

それでもチータの3歩進んで2歩下がる・・・って感じで

少しずつ、少しずつ元気を取り戻して、パニック障害を忘れて過ごせる日に近づいて行く。







ただ、この数ヶ月から1年は、本当~~~~に辛い。







特に「大丈夫になって来てるなぁ~」と思ってた矢先に

急にまた別のパニック発作に襲われた日なんてもう・・・




「あぁ、また振り出しに戻ってしまった。」と思うと泣けてくる。





また1から自信を取り戻すために

どれだけの勇気を振り絞らなけりゃならないんだろう。。。

そう思うと、何もかもが嫌になって投げ出したくなってしまう事もしばしばだ。








それでも、これが私の唯一無二の

パニックと一緒に生きて行く方法だと思っていたのだ。



















凄く長くなっちゃったケド・・・


そんな状況だったので友人から

「家が楽なら家に居てみたら?」と言われたのは目からウロコだったのだ。







「でも、そんな事したらさぁ~

次に外に出る時、益々怖くなっちゃいそうなんだよ。

そうなったら、もう2度と外に出れなくなっちゃうかも・・・って思うと怖い。」と答えた。







「だったら次の日も、その次の日も家に居ればいーじゃん。

今まで由香は辛くても、怖くても、勇気を出して外に出続けてた。

外に出る事で少しずつ自信をつけるって方法は正しいとは思うんだよ。



でも、これって結構辛くて、しかも時間がかかるじゃん。

時間がかかるって事は、その時間はずっと苦しい訳でしょ?」と友人。







そうなんだよ(T_T)







「でも、由香は今まで辛いものから逃げるって事

家が楽なら家に居続けるって事をまだ試した事がないじゃん。」







まぁ・・・そうだけど







「だったら試してみる価値あると思うよ。」と友人。








確かに、今までの私だったら

ビザだったり、お金だったりの都合もあるし

引き篭もりたいからと言って引き篭もれる状況ではなかった。





でも、今の状況は幸い

引き篭もろうと思えばそれが出来る状況だ。





今私が外出をするのは

パニック障害のリハビリの為なのだ。







「こんなチャンスめったにないよ。」と友人。







「でも、そのまま外に出るのが怖くなっちゃったら?」と私。







「その時は私が助けてあげるから。

今辛いんだから、もう失うものなんてないんだよ。

もしも引き篭もった結果、近所ですら出るのが怖くなっちゃったら

私が由香の家に行って、最初の一歩から一緒に外に出てあげるから。」







ほんとに?(。>0<。)







「うん、でもこれは最悪のケースだよ。

もしかすると、気の済むまで家に居たら飽きるかもしれない。

自分から『外に出たい~』って思うよーに気持ちが変わるかもしれない。

今の『外に出なきゃ、頑張らなきゃ』じゃなくて、『外に出たい』って思うかもしれないって事だよ。」







今まで考えた事も無かった。

でも、まだ試した事のない甘える勇気。



もしかしたら、これが私に有効かもしれない。

でも、逆に益々外に出るってハードルが上がるかもしれない。







わからない、わからないけど、確かに試してみる価値はあるのかもしれない。