08/29 柳本さん ISISシリーズvol5「真夏のロシア」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ソプラノ:柳本幸子さん
チェロ:渋谷陽子さん
ピアノ:石井朋子さん

油彩:猪爪彦一さん

副題として ~憂愁と白熱のロシア民謡とロシア芸術家たち~

いったん、感想を書き始めたのですが、
なんだかとっても印象に残る公演で(って、柳本さんの公演はいつもそうですけど)、
いろいろ書いていたらうまく文章がまとまらなかったので(汗)、

そういうときには無理せずに(汗)箇条書きにします。

■全体的に
公演時間は1時間強くらいでそんなに長くはないですが、
会場の雰囲気、演出、およびもちろん演奏も、
すごくレベルが高いですねぇ。

もちろん、柳本さんの公演なので、
すばらしい公演を期待していくのですが、
毎回、期待以上のものを観せてもらえます。

■衣装について
柳本さんは普通のドレスだけではなく、
髪飾り、ヴェールをかぶったり、
赤と青のリボンのようなものを着けたり、
観ていても楽しいというか「お~っ」となりますね。

ただ、髪飾りをした上にヴェールを着けた際には、
ちょいと「マトリョーシカ」を連想してしまった、
と言ったら、しかられるかな?

また、渋谷さんのドレスが鮮やかな赤だったのがちょっと新鮮。
渋谷さんというと、黒とか青~紺というイメージが強いので。

■石井さんソロ
ピアノソロ曲。最初は題名をよく見ておらず、
高音を多用するかわいらしい曲だな~、という印象だったのですが、
曲名を改めて確認して副題に~オルゴール~、とあり、納得。

■前半最後のラフマニノフのヴォカリーズ
柳本さんのヴォカリーズは過去にも聴いた事はあるのですが、
今日のヴォカリーズはなんだか切ない感じが、
いつも以上に伝わってきた感じがする。

元々の曲がそういう雰囲気の曲ではあるけれども、
きっと編曲というかアレンジもちょいと違ったと思うのですが、
そういうのが具体的に指摘できないのは個人的には残念。

■後半はロシア民謡
全体的に日本語訳歌詞での歌唱が多かった。
もちろん、何を言っているのかわかりやすい、というのは
あるけど、個人的には原詩のままのも聴きたいな~、と
思っていたら、最後の「ともしび」では私の希望がかなったかのように、
後半がロシア語で歌ってくれてうれしかった。

■黒い瞳×2
プログラムで「黒い瞳の」と「黒い瞳」と似たような曲名だけど、
雰囲気はまったく異なる曲を続けて演奏、というのも
ちょいと面白かった。

ただ、2曲目の「黒い瞳」は柳本さんの定番曲ともいえる曲ですが、
やっぱり盛り上がりがすごい。ブラボーです。

■アンコール
アンコールは「カリンカ」で観客との拍手で盛り上がり、
「懐かしきヴォルガ」では、ものすごく長く発声されて、
これまた「お~っ」とどよめき、

最後の最後は、オープニングでも演奏した「白鳥の湖」で終了となりました。

アンコールがすべて本公演でも使われた曲ではあるのですが、
これだけ盛り上がるアンコールもなかなかないと思います。

■猪爪さんの絵画
会場にはこれまたISISシリーズにはなくてはならない猪爪さんの絵画が展示。
赤をベースにした絵、、青い絵、黒い絵(という表現をすると変な感じですが)、
なかなか印象的です。

今回は個人的には月を題材にした風景画が印象に残りました。

月は直接にはそんなにはっきりと描かれているわけではないのですが、
方舟だったりたまごだったり、照らされたものの影がはっきりしていることにより、
見えないはずの月光が見えてくるというか、なんというか。

幻想的な感じでした。

■最後に
猪爪さんの絵画による会場の雰囲気、衣装、演出、
もちろん、皆さんの素晴らしい演奏。

コンチェルトさんのブログでも「ゴージャズ」という表現を使われていましたが、
本当に大人の雰囲気のゴージャズな公演でした。

10月は今度は尺八の鯨岡さん、ピアノは栄長さんで
「竹取物語 月に寄す」ということで和を題材にした公演が予定されています。

猪爪さんの絵画も含めて、これまた楽しみでございます。

(りゅ~とぴあ スタジオA 前売り 3000円)