「女子」と名のつく学校は、女子大学の付属幼稚園や小学校ならともかく、女子しか入れないものではないか?
しかし、東京都調布市仙川にある「桐朋女子高校」の音楽科は、校名に「女子」とありながら、男子も入ることができるのです。
例えるならば、別学地獄(進学校の公立高校がみな男女別学)の群馬や栃木の「タカ」こと男子校でも、定時制課程は共学にしているようなものであります。
但し普通科についてはその名の通り、女子しか入れません。
普通科が女子校で、音楽科が共学という体制は、宮城県仙台市にある「常盤木学園」を連想させます。
なぜ、女子高校という校名でありながら、男子も入学できるのか・・・
桐朋女子高校音楽科の歴史:
http://www.tohomusic.ac.jp/highschool/profile/history.html
桐朋学園は男子部門、女子部門、音楽部門の3部(大学の応援団みたい!?)で構成されており、この学科は音楽部門の1つです。
著名な音楽家を多数輩出しており、小澤征爾さんをはじめ男性の卒業生も数多くいます。
この桐朋女子高校音楽科に入学した男子学生にとっては、通学の定期券を購入することが、初めての試練なのだそうです。
というのも、
校名に女子とあるので、恥ずかしいから
とのことです。
もし私がこの学校に入るなら、声楽コースがいいな。
→合唱や独唱が好き
女子高校でありながら音楽科は共学であるのは、先程の理由だけでなく、
特別な学科については性別関係なく門戸を開こう
という意味合いがあるのだろう、と解釈します。
何しろ、あの別学地獄群馬にあるキリタカ(群馬県立桐生高校・男子校)ですら、理数科について女子の入学を認めたのですから。