今回行ったパルボ治療に関してのご報告 | 言葉を話せない動物たちからのSOS ~殺処分される命を救うために~

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3本の脚を虐待できられてしまった育生(なるみ)ちゃんをきっかけに始まったブログででしたが、
チョコママの猫レスキューをしている日常の様子をご紹介してます。素敵なご縁探しもしています。

タミフル使用は始めからは行っていません。

6月28日日からの使用です。

質問形式で・・・


★それまでの間は、どうしてたの?

パルボといった診断が出るまでに10匹近くの猫が他界しました。

病院では、風邪、または発育不良。

風も鼻気管炎とカリシの混合感染を疑っていたので、

抗生剤の投与

必要に応じて、点鼻点眼。

眼洗浄。皮下補液。

あまりにも元気のない子は、

病院の開いている9-9時で静脈からの点滴。


★亡くなった猫でパルボ以外でどんな病気があったの?

・子猫同士での引っ掻きあいで目を傷つけて目薬をさしていた子もいます。

・呼吸困難の子がいて1匹胸水がたまっていた子もいました。

保護当時から目があかず飢餓状態の子猫は、治療をしても目が開くことはなく、

歯も生えて生後4週で190グラムといった飢餓状態から亡くなるときは、460グラムまで大きくなっていましたが、目の状態がひどく感染症をおこし他界しました。

・120グラム以下の子猫の保護で亡くなったのは、

猫風邪でミルクが飲めない子が多かったです。

カテーテル授乳も行いましたし、1時間おきの1ミリづつのミルクをあげたり・・・

最終的に大きくなれなかった子は、そのままなくなる子もいました。

・大きくなれず心配をしていた子猫はにゅうび胸水で呼吸不全で亡くなりました。

原因は不明です。

・カリシウイルスによる関節炎

舌炎とかできる前に急に足をビッコにしたり、食欲不振。

預かり宅で4匹舌潰瘍と、カリシからくる角膜潰瘍で出戻り組みさんは、

懸命に治療をして、体重も増え始め、少しずつ体調を戻し始めていましたが、

肺炎や、パルボ感染で亡くなりました。

・保護して、1,2日で、背中や腹などに膿瘍がみつかって治療をしましたが

体重はまだ100グラムちょっとで敗血症でなくなった子猫あり。

たぶん、外にいる時に母猫以外の誰かにかまれたのが原因だろうとのこと。


※この猫たちは、パルボがわかる以前の死亡原因ですが、

11日の子猫からパルボ感染を疑うには濃厚です。


★タミフルについて

・どうやってしったの?

以前記事を読んだことがあります。でもすっかり忘れていて、

ライフキャッツの猫ボラさんのお一人より、ご連絡をいただき調べました。


・使用に踏み切った理由は?

今回のパルボはある意味下痢嘔吐などが見られず異種のパルボのようにおもえました。

下痢やおう吐の症状があればそれに対しての治療を行いますが、

それ以前に突然死をしていて、ただなくなるのを黙ってみているばかりではと調べました。


・調べた件数は?

 ライフキャッツさんに問い合わせをしたところ、とても丁寧にご返答をいただきました。

 

 里親さんに情報提供したところ、獣医師が調べて手ぐすねひくよりはと大学にタミフル入手をかけあうまでに

 して下さったこともああり、有効性があると判断。 


 足切断危機のなっちゃんを救った獣医師に相談。タミフルについて、学術論文や海外の資料を取り寄せ調べて      くださって、オフラベルユースではあるが有効であると思われることを調べてもらった。


 とある獣医大学にタミフルについての問い合わせをして、まだ、研究段階ではあるので使った方がいいとはいえないが、結果も出ているので、何もしないよりは試してみる価値があるというお返事をいただいたこと。


★タミフル入手にかんして

獣医師関係でも今は新型インフルエンザに備えなければいけないのでなかなか入手できないということです

(欠品扱い)

娘のかかりつけにきいたら1カプセルでも万日に備え蓄えなければいけないから分けられない。

ライフボードさんも、今いる保護犬猫の分しかない。

個人輸入で行っているとのこと。


そこで、知り合いのドクターに頼んで、個人輸入をお願いしました。

ですが、これも輸入制限があるらしく、規定内なので、ただいま苦戦中です。

でも今いる猫の分はぎりぎりどうにかなるかもですが、今後の保護の際に使用する分は

ないので困っています。


★タミフルに使用に関して、

獣医師より、粉で分けるのは無理があるので水溶液にするとのこと。

いまどこの文献も600グラムああたり、2、2ミリ・・・


お~い

どうやってそんなことが…

そこでチョコママはない頭で考えました。

100グラムあたりに換算すればいい。

そして、その体重1キロ当たりの子猫に使用する場合0,5ccの水で溶いたものをあげるのにはどうするか?

すると、75ミリのカプセルを17ccの水でとく。

そうすれば1キロ当たり、0,5ccの投与。

17ccの水の分量もあるのでそんなに苦くない。

また、0,5ccならば微量なので飲ませやすい。


計算もしやすいように1キロで計算をしていたチョコママ。

100グラム当たり、0,05cc


だから300グラムの子猫なら0,15ccでいいわけです。


一応理数系の主人に確かめをしてもらい合格をもらい、はぐれ獣医にも確認をしてもらうと、

あっているとのこと。

先生から「17ccって中途半端だね」といわれたが飲ませる量で逆算をしたらそうなったと言ったら

それは使いやすいね。とお言葉をいただいた。


いろいろ調べて下さった獣医師より最終的に使用用量がきまった。


すべて17ccの水量に対して1カプセル

・感染前の予防 100グラムあたり0.05ccを1日1回

・感染が認められる場合 100グラムあたり0.05ccを1日2回

・重篤な症状の場合 100グラムあたり0.1ccを1日2回

(MAX量としては通常の3倍量までだが、獣医師の判断が必要)


投与期間は5日間。


ただし、パルボであっても、白血球減少にはあまり期待は持てない。



★他に行った治療は?

血管確保。(留置)

病院で入院できないので、先生に留置を取ってもらい、輸液パックに必要な薬をそれぞにつくってもらい

自宅で点滴。

子猫の場合、とても微量なので輸液パックの1滴が何ccかを見てもらった上で

先生に1分間に何滴たらすかを聞いてその子猫に合わせて補液をしました。

リンゲル液に食べない子は5%リンゲル液を作ってもらう

でも、食べる子や吐き気の止まった子には、高血糖でぐったりするので要注意。

静脈から直接インターフェロン、抗生剤を投与。

皮下注射で吐き気止めのプリンぺラン。(胃腸の動きをよくするのでドクターによってはパルボのときに使用はしない。静脈にいれると、強いとうドクターもいます。)

胃を保護するためにファモチジンを皮下注射。

胃酸の分泌をおさえるお薬です。胃炎や胃潰瘍の治療に用います。

よく耳にするのはガスター10とかってやつといっしょです。


はいている子には飲ませられないから注射になります。


あえて、ここには、その容量は書きません。

なぜなら、薬を入手できる方だと、勝手に治療をしちゃうかもです。

タミフルに関しては、何度も言っているように、ドクターに相談をしてください。

そして、同様にくすりについてもドクターと相談をして進めて下さい。


以前、パルボでブスコパンという薬を使った先生がいましたが、

その当時お世話になった先生は、ずべて不可といいました。

ウイルスを体にとどめるだけ。

でも使用に踏み切った先生は下痢で死ぬよりといいました。

私個人は、使用にためらいもありましたが、その時パルボの猫を看ていたかたは使用を決意していました。

結果的には良かったようです。


ドクターにもいろんな考え方があるので

お話をきちんと進めて下さい。


今回、300グラム以下の子猫の場合、

いったん回復傾向が見られました。

でも、数日後に、急変して息を引き取りました。

先生の判断では、心臓や、脳に行ってしまったウイルスには勝てなかったのだろうとのこと。

ウイルスが心臓や、脳に行く前にといっても、見えるものでもなく

難しい判断です。


タミフルを使い始めてから亡くなった猫は6匹。

成猫で母猫がいましたが、出産後で体力もなかったので感染していたようですが

大きかったので油断をしていた部分もあります。

タミフルを飲ませ始めたその日になくなりました。


回復している猫は、11匹。

現在、パルボと闘っているのは2匹。

もう4日食事をたらないので危惧しています。でもやっと吐き気が止まってきたので、

強制給餌を少しずつ始めようと思います。

頑張ってくれたらいいなと思います。


また、回復した1匹は、パルボの症状がひどく、獣医師見立てで

助かる見込みは皆無といわれましたが

無理を言って留置をとっていただいて点滴をして、

今は、元気に走り回っています。


今回助かった猫は、

胃酸を抑える。

吐き気を止める。

タミフルでパルボの猛威を止める。

糖で低血糖をさける。

抗生剤で2次感染を防ぐ

インターフェロンで免疫をあげる。

その助かった子には貧血も輸血を必要とするほどだったので

ぺっとちにっく(鉄材とビタミン)を投与しました。

あらゆる方面からの治療を選択をしました。


今回タミフル使用について

黒猫なっちゃんを治療した獣医師である はぐれ獣医  が

ブログにわかりやすく記事をアップしていますのでぜひご覧ください。

http://ameblo.jp/vet/entry-10292105357.html