英会話をなんとかしたい人の捨てる英語勉強法〈スピーキング編〉 | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

以上この本の全部の原稿公開終了です。次回は他の本で。





*勉強の時間配分をどうするか?





 さて、今まで偶発的な勉強と意図的な勉強を組み合わせつつ、インプットの量を増やすためのトレーニングについて説明してきました。で、当然ながら、これを毎日やっていたら、だれでも英語が出来るようになります。



 ですが、当然のことながらそんな時間はないわけです。なので、ある程度優先順位をつけつつ、勉強をしていかないと行けません。ですから、ここからは、どうやって優先順位をつけるかを説明していきましょう。



 さて、まず家にいるときに一番優先させるべき勉強、それはやはり音読でしょう。



中国語や韓国語やフランス語といった新しい外国語を勉強する場合と異なり、英語の場合少なくとも基本的な文法と単語は身に付いています。問題はそれが瞬時に口をついて出てこないことなのです。ですから、まずは音読をすることで、知っている英語が口から出てくるようにしてください。



といっても、音読をする時間を確実に取るのは、それはそれで大変です。ですから、家で勉強する時間が出来たときは、まずは音読をするという優先順位をつけるようにしましょう。



つぎに、多読や多聴といったインプットの勉強ですが、それ以外の勉強の時間を取るためにも、こちらは家では勉強しないと決めてしまい、代わりに通勤時間や移動時間といった隙間時間1に行うようにするといいでしょう。例えば、カバンの中に一冊薄い本を潜ませておく、またはipodの中に英語の教材を入れておく、そうすることで隙間時間に英語に触れることが可能になります。



もっとも、そうした隙間時間に根気よく英語に触れるためには、難しい物を使ってはいけません。気楽に読める教材を選ぶようにしてください。もっとも、いくら簡単でも、英語に触れることがつまらなくなる様な教材ではいけません。



なので、どうしても読みたい本やテープがあるなら、レベルに関係なくそれを使うといいでしょう。大切なのは、難しいほうが勉強になるという考えを持たないことです。簡単な教材でも学べることはたくさんあります。それを頭において、自分なりに教材を選んでみてください。



さて、文法と単語ですが、これは音読が終わったけど、それでも時間があると言うときに、勉強をするのでかまいません。週1回か2回も出来れば、それで十分ですし、逆に毎日やる必要はありません。ほかのことにエネルギーを使いましょう。



最後に、海外ドラマや洋画ですが、海外ドラマや洋画が大好きという人でない限り、こちらも文法と単語と同じくらいか、それより低い頻度でかまいません。



 むしろ、頻度を開けた方が、「ああ、これこういう意味か」という気づきが起こりやすいので、見ている方も楽しいのではないでしょうか?



 これはアウトプットの訓練に関しても同じです。もちろん、自分ひとりで書いたり話したりするというのが好きな人であれば、毎日先ほど説明したアウトプットの訓練をするのもいいでしょう。



 ですが、ほとんどの人はそんなに毎日にアウトプットすることはないのではないでしょうか?だったら、無理して毎日アウトプットをすることはありません。純粋なアウトプットの訓練は週一程度で抑えておき、変わりにそれ以外の勉強に時間を割いてください。



言いたいことが出てくれば、自然とアウトプットの勉強に使う時間も増えてくるので、心配無用です。



 こんな感じで、どういうことをしないかというのをはっきりさせておくと、英語の勉強が続けやすいので、あなたもまずは「これはしない」という捨てることを決めることから勉強計画を立てていってください。





1 ちなみに、リスニングに関しては、ウォーキングやランニングといった運動の時や、掃除や洗濯といった家事の時間にやるのもお薦めです。もちろん、いつもやってると気が滅入ってくるので、気が向いたときに10分だけ聞いてみるという様な形でリスニングを取り入れる程度でかまいません。