英会話をなんとかしたい人の捨てる英語勉強法〈スピーキング編〉 | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

上の本のもとになった原稿です。



*添削をどうするか?



 



 こうしてアウトプットの勉強をしていると、恐らくほとんどの人は「自分のアウトプットした英語を添削してもらわなくていいのだろうか?」という疑問を抱くはずです。



 まず、大前提から言えば、もし自分の書いた英語を添削してもらえる人がいるならば、それに越したことはありません。その人に頼み込み、ぜひ添削をしてもらいましょう。



 問題は、添削してくれる人がいない場合です。その場合一番よくないのが、「間違った英語が身につくといけないから、アウトプットをするのをやめてしまおう」という考えです。



 確かに、添削を受けないまま、間違った英語を使い続けていると、その表現が身についてしまうこともあります。ですが、だからといって、アウトプットをやめてしまうと、アウトプットに必要な深い知識が身につかなくなってしまう可能性があるのも、また事実です。



 いったい、このジレンマをどう解消すればいいのでしょうか?



 私がオススメするのは、第4章で書いたインプット重視の勉強を十分に取るようにすることで、自分がどこを間違ったかを意識的に気づけるようにするということです。



 これは外国語学習に限りませんが、私たちが間違ったことを身につけるのは、けして間違ったことをしたからではありません。もしそうであるならば、できないことをできるようにするために練習すればするほど、下手になってしまうからです。



実は、私たちが間違ったことを身につけるのは、正しいやり方が存在することを忘れてしまうからなのです。正しいやり方を忘れ、自分が間違っていることを意識できなくなったとき、人は始めて間違ったやり方を身につけます。



ですから、インプットを十分にすること、および文法や単語といった形式に関する勉強をする時間をきちんと取ることで、正しい英語に触れる機会を十分にとるようにしましょう。そうすれば、自分の間違いに自然tp気づけるようになります1。



1 なお、だからといって、十分なインプットが出来るようになるまでは、アウトプットをしないという考えが正しくないのはすでに述べたとおりです。出来る範囲でアウトプットをすることで、自分の知識の精度が上がり、その結果インプットの理解度も上がるということを忘れないでください。