「安部譲二」「阿部錦吾」を語る(その2) | なんでも書いちゃってます

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「礼を言うのが先だろう」・・・と「安部譲二」は

「安藤組」の連中に大見得を切った

我ながら筋の通ったいいセリフと思ったが
大爆笑を誘ってしまった・・・

しかし その笑いを制するように「阿部錦吾」が言った

「坊や ありがとう、お前 ヤクザ好きか」

「きらいじゃねえ」

「しばらく修行してみるか」

「うん」

「それじゃー若い衆にしてやろう」

「舎弟でなきゃ嫌だ」・・・

「舎弟だと、生意気ぬかすんじゃねえ」
とたんに灰皿が飛んできて

頭といわず顔といわず、ボコボコに殴られた、

喧嘩の本職の殴りだからたまったもんじゃない、

顔の形が変わっちまうんじゃねえか
と思ったとき一人の男が店に入ってきた

「安藤昇」の知恵袋といわれた
「島田久住露呂」だった

お陰で助かった!

「この小僧ちょっとのぼせやがって
舎弟でなきゃ嫌だと、ほざくんですは」

「まぁー錦ちゃんいいじゃないか、
お前さんはとかくうるさく言うから
下がいないんだよ

若い衆だろうが舎弟だろうが呼び名に
こだわるこたーねえ、

ご褒美に舎弟にしてやんなよ」

「島田の兄いがそう言うんなら舎弟でもかまいません・・

・おい!小僧うちは仕込みきついからな、

逃げ出してから俺は阿部錦吾の舎弟だった、
などと俺に恥をかかせるような真似すんじゃねえぞ」

「はい」

これで目出度し一件落着・・・と思われた矢先

「ところでお前はいくつだ」

「14」

「なに?十四?このドアホ!中学生じゃねえか!

親の元へ連れて行くから来い

!家はどこだ」・・・何を今更・・・と押し問答が続いている時、

「安藤昇」が現れた


一瞬誰もが緊張感に包まれ直立して出迎えた

全てが説明された

「十四?なんとかいう法律に
触れて
みんなパクられるぞ家に帰せ」

「安藤昇」の鶴の一声で決まった

阿部錦吾も「やっぱり家に連れて帰りましょう
14のガキのくせしてヤクザになりてえなんて
抜かす親の面見てやる・・・ついでに
親からけじめ料とってやる
サー言えお前の家はどっちだ」

譲二はだんまりを決め込んだ、

全員が中学生の譲二のイキガリを面白おかしく
はやしたて

わいわいがやがや  とりなしてくれ

結局譲二の言い分が通ってしまった!

「安部直也・本名」14歳晴れて渋谷
「安藤組」安部錦吾の舎弟として部屋住みとなった・・・

この時の譲二は<ヤクザになりたい一心で
阿部錦吾がどんな性格の持ち主か
小指の先ほども考えなかったのは・・・

酔っ払って立小便した男よりも
油断だったのかも知れません>

と譲二風の阿部錦吾の分析が面白おかしく語られてゆく

続く 
 


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