イタズラも突き抜けてしまうと感動できる、『jackass number two』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『jackass number two

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ジェフ・トレメイン

【主演】スパイク・ジョーンズ、ジョニー・ノックスビル

【製作年】2006年

【あらすじ】

 前作同様、ジャッカスのメンバーが過激でバカバカしい事に次々と挑戦していく。サメのいる海に飛び込んだり、アナコンダと戦ったり、馬糞を食べたり、馬の精子を飲んだりとハチャメチャでグロテスクなシーンが満載されている。

【感想】

 バカバカしく下品な事柄も、突き抜けてしまうと凄みを兼ね備えるのかもしれない。さすがに今回は笑えないだろうと思っていたが、前作同様、凄まじいまでのバカバカしさに何度も吹き出してしまった。ここまでやられてしまうと、もうさすがとしか言いえない。映画として公開するだけのことはやっている。

 オープニングの度胸試しは、目を背けたくなるものだった。チンポコにネズミのぬいぐるみを被せ、水槽に入っているヘビに噛み付かせようというもの。ぬいぐるみを暖めることで、ヘビが反応するらしい。途中からヘビが気の毒になってくる。他にも、サメのいる海にエサとして突き落とされたり、眼球にヒルをくっ付けたりと動物ネタは過激。

 下ネタも満載で、ゲロやクソもそのままスクリーンに映し出される。さすがに、食事前には観ない方が無難だと思う。映画館では念のためなのか、ゲロ袋が配られていた。利用した人はいないと思うけど。それからもちろん、良識のある人もこの映画は避けたほうがよさそう。いい大人が下らないイタズラに大爆笑する様は、きっと観ていて不愉快になるはず。

 まぁそれでも、よく出演者は死なないものだと思う。果たして「3」はあるのかな。そろそろマズイような気はするけど。このシリーズを観てしまうと、日本の芸人が挑戦する罰ゲームが至って安全なものに思えてしまう。弊害といえば、弊害なのかもしれない。