第8部 悲しみの雨 第14章 最後の審判 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
「まぁ、いろいろあるんで、またご報告よろしくお願いしますね。あとあの子のこともね」誠一はそういうと電話を切った。電話を切ると窓の向こうを眺めた。

「・・・あいつらに幸せなんてある訳ないだろ」誠一は吐き捨てるようにいった。


愛歩は小洒落た大きな家にゴールデンリトリバーと戯れていた。

愛歩は歩いていると花屋で花を買いにいた。どこかヨーロピアン風の小洒落た可愛いお店だった。愛歩は花屋で買い物を終えるとトコトコと歩いていた。愛歩は歩道を歩いていると、丸い螺旋状の階段の大きな公園があった。愛歩は気がついたら公園の中の噴水をみていた。ゴーン、ゴーン、ゴーン・・・大きな時計台を愛歩は恐る恐る振り返ると午後2時を指していた。そして螺旋階段をみているとそこには誰もいなかった。そのことが愛歩には鳥肌がたつような怖い感覚だった。近くに公衆電話があったかそこには勿論誰もいなかった。愛歩は再び時計台をみつめた。さっき花屋から帰ってくる時の弾むような気持ちからこんな怖い感覚になっていて、愛歩の気持ちは晴れている空とは反対になんとも言えない気持ちになった。

ゴーン、ゴーン、ゴーン、時計は無情な音を鳴らしていた。愛歩の目の前には噴水の水が流れていた。愛歩はただ、噴水の水をみつめていた。


愛歩は思わず目を覚ました。布団から起き上がると西陽がカーテン越しに差し込んでいた。

目覚まし時計をみると、午後3時を回っていた。

(よかった2時じゃなくて・・)愛歩の脳裏には2時が不吉な時刻のような気がしてならなかった。4:20の時刻より、何故か2時の時計の秒針が不吉なものに囚われた。愛歩は布団の隣に無造作に置いてあるテーブルの下に<悲しみの雨>の本が転がっていた。

愛歩は慌てて本を取り出すとハードカバーの埃を手で払い落とし、本をペラペラめくっていると巻末には真広が生前撮影していたと書かれていた、花屋の写真が出ていた。

(何だろう?初めてみた感じがしない。今日みた花屋にどこか似ている。青っぽい感じの外観や雰囲気とか・・)

花屋の夢をみて、起きてみた本の中には似たような花屋が出てきている。これは果たして偶然なのか?シンクロニシティーなのか?何のために?どうして?愛歩は西陽が差し込む雑然とした部屋の中で、今朝みた家は昔、愛歩が夢で思い描いていた可愛いくて、花壇に花がいっぱいあって、プードルがいて、絵にかいたような家の様相だった。私の小さい頃の夢は素敵なお家に住むことが潜在意識の中に潜んでいる夢だった。何故かマンションに住む自分というものは意識の中にはなくて、こじんまりしているけれど、大きな囲炉裏があってソファーがあって、大きくて大人しい犬とプードルのような可愛い犬が身を潜めるように寝ているようなインテリアは愛歩が理想すると空間だった。そうか、自分は理想する家に住んでいる想いが潜在意識の中に潜んでいたのだ。自分の夢は住むインテリアなどをデザインすることなのではないか?ふと、そんな想いが過ぎった。暖かな囲炉裏があって、プードルがソファーにいて、のんびり暮らすことが今はかけ離れたものではあったけれど、愛歩のぼやけたイメージは暖かな家だった。

愛歩は誠一にメールをしてみた。

<一つ教えていただきたいのですがあの本の後ろに出ている花屋の場所はどこの花屋ですか?>愛歩は勇気をもって送信ボタンを押した。

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p.s

もうじき、悲しみの雨は終わる訳なんですが、不思議なほど次の作品のアイデアや構想が次々と浮かんできていて、不思議だなぁーって思うんですよ!まるで、タイミングをはかるように最近、すごい言葉が降ってくるんですよてんとうむしてんとうむしたぶん、タイトルが若干変わりますっ!難しいよ。タイトルとストーリーが結びつかない!!

今朝、起きて、ボッーとしていたらこう、言葉が降ってくるんですよ。毎朝、いろんな意味でしんどいんですけれど、今日は頭が冴えていて、ボッーとしていた時、神様の声なのか守護しているものの言葉なのか?ふとね、人間なんのために生きているかといったらメンタルトレーニングをするために生まれきているんだよって言葉が降ってきたの。メンタルトレーニングの場なの。精神力向上を一番の目的にしていて、つらいのは当たり前なの。。と。生まれてきた理由は稼ぐことでもないし、結婚することでもないし、一番の理由はメンタルを鍛えるために生まれきている、誰もが。ってそんな内容の言葉がフワァって降ってきたんですよ。苦しいのは当たり前よって。一番のメンタルトレーニングは鬱なんですよって。鬱は最大のメンタルトレーニング、運動でいうと重量あげみたいなもので、人間は一度くらいは鬱になって、自力で克服できればなんでも出来るよ。あれは最大のメンタルトレーニングだよって。一番重要なのは体力トレーニングより、メンタルトレーニングが一番重要なものだよって。体力トレーニングも結局はメンタルトレーニングにつながっているけれど。

降ってきたんですよ!言葉が。次の作品にも少し気が周り始めたら不思議なほど、言葉が降ってくる。ずっと悲しみの雨のストーリー展開に悩んでいたらあまり言葉は少なで降ってこなかったのに、、まぁ、次の作品にも気をかけるようになったら心機一転、言葉が降ってくる!最近。

人生はメンタルトレーニングをするために人は生きている。今、自分に言い聞かせているんですよっ!

生きている本当の目的はメンタルトレーニングなんだと!人生とはメンタルトレーニング!!

口ぐせのように、しんどい、しんどいって言ってたのが聞こえていたのかも!(笑)そう考えると、今までいろんな人にメンタルを鍛えて貰ったのかも!
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時には癒しも必要!