第8部 悲しみの雨 第14章 最後の審判 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

「今日から新しい新入りのアルバイトの子が入ってきました。飯田くん、簡単でいいので自己紹介をしてもらえますか?」いきなり所長に言われて愛歩は狭いプレハブの中で10人くらいの従業員たちに自己紹介をうけた。

「よろしくお願いします」愛歩は深々と頭をさげた。涼太は後ろの隅っこで愛歩をじっーと見つめていた。

「女性なんで最初は慣れないと思うから最初は後ろで突っ立っている君と一緒に作業してもらえればって思っているんだ。松永、いいか?仕事を教えてやれ」所長はボッーとしている松永に無作為にふった。

「あっ、は、はい」涼太は慌てて頭を振った。

愛歩は夕方から涼太と一緒に同じポジションで働き始めた。愛歩は涼太に警備のノウハウを教わった。


愛歩は小休憩をしていると、テーブルの上に誰が置いたのかわからないけれど、会社の集まりの写真がおいてあった。どこか飲み屋みたいな所で30人くらいが集まっていた。愛歩はその写真を手にとりじっーと見つめていた。

一緒に働いている涼太は一番隅にいて顔を半分隠すようにして写っている。他の人たちはみんな顔を被ることなく写っているのに、松永涼太だけ、自ら顔を隠すようにして写っていた。

愛歩は少し不可解な写り方の涼太をみていて、どこか影のある人だという気持ちになると同時に何か棘のようにほんの少し引っかかるものを感じていた。愛歩が休んでいると、涼太が少しくたびれたように戻ってきた。

愛歩は慌てて写真を雑誌の下にそっと戻した。

「お疲れ様です」

「お疲れ。風が吹いてきて急に寒くなっちゃったよ。もう冬だよ」

「そうですね」愛歩が笑顔で頷くと休憩室の自販機で涼太は愛歩の分と2本買うと一本を愛歩に渡した。

「ありがとう」愛歩は作り笑顔を浮かべた。

「君もバイトだと思うけれど、僕もバイトだからそんなかしこまらないで」涼平は笑顔を愛歩に返した。

「もうこのお仕事は長いんですか?」

「全然。まだ半年くらい前からかな?でもこの仕事以外にも居酒屋でも働いているんだよね」涼平はコーヒーを飲みながらいった。

「えっー、どうしてそんなに働くんですか?体壊しますよ」

「いやいや、働くなくてはいけないんだよ」涼平は笑顔を浮かべながらいった。

「・・・そうなんですか?就職とかはしないんですか?」

「俺はまだ、大学生なんだよ。あと一年くらいしたら卒業なんだよ。そしたら勿論就職するつもりだよ」

「それにしてもえらいですよね。掛け持ちだなんて」愛歩はつくづく感心するようにいった。

「あぁ、それだけじゃないんだよ。彼女が妊娠しているから、まぁ、自慢出来たものじゃないんだけれどね」涼平は少し照れ臭そうにいった。

「ええっ、そうなんですか?じゃあ、パパになるんですか?」

「そうですね!」涼平は愛歩の問いかけに照れ臭そうに頷いた。

「おめでとうございます」

「い、いや、恥ずかしいんで、秘密にしておいて下さいね」

愛歩の携帯が鳴っている。愛歩はスマホをチェックすると見知らぬ人からメールが来ていた。

「よく知らない人からメールが来ている」愛歩はポツリと呟いた。

「あまりそういうのは関わらない方がいいよ」涼平は愛歩に

愛歩はメールを読んでいると君へのプレゼントと記されている。不信に思いながらも下のバナーをクリックすると、いきなり音楽が流れ始めた。


p.s

疲れて足が痛いよー⭐︎

これから夢についての不思議が出てきますっ!

最近、いくつかのブログで夢についていくかの見解を書いている人がいました。

悪夢をみる人は現実の行いがよっぽど悪い人だとか、地獄へいく人だとか、、、私はそう思わない。予知夢とかいろいろケースバイケースですが、一般的な悪夢は行いが悪いのではなくて、メンタルトレーニングだと思う。怖い夢をみても、それはメンタルを強くするための精神強化ではないかと思うんです。よく現実がよいと夢は怖い夢をみて、逆に現実がよくないと夢ではよい夢をみるみたいな、、、そこで何かバランスを図っているって何かで読んだ記憶がありますが、本当にそんな気がするんです。私は怖い夢もよい夢も予知夢もよく見ます。メンタルトレーニングですよ。きっと。人生、いいことばかりじゃない。夢も一緒で、、怖い夢をみた、、でも生きている。数年前に夢ですごく変わった名前の男性と話した夢をみたら、昭和の初めの時代に生きていた人で、生まれてくる前に亡くなっている著名人でびっくりした記憶がある。そんなことも、、ある。

不思議。

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こないだより、更に暗くなったバージョン⭐︎