オルファクトテラピー。
日本の方には聞き慣れない名称だと思います。
日本語に訳すと「芳香療法」。
なーんだ、精油を温めてにおいを嗅ぐやつね、と思うかもしれません。
メディカルアロマテラピーが一般的なフランスでは
たしかに精油の香りはあまり重要視されません。
芳香分子の薬理効果の方が重要です。
それにフランスはパルファン（香水）の国。
香りの分野は香水業界の専門なのです。
でもオルファクトテラピーが
日本で言う「香りを嗅いでリラックス」を指すかというと
ちょっと物足りない。
フランスでオルファクトテラピーというと
精油の芳香分子によって主に神経系疾患を治そうという「治療法」です。
「テラピー」というのはこちらでは医療用語になります。
私のオルファクトテラピーの師匠カトリーヌ・ベアーは
精神病患者の病棟でオルファクトテラピーによって
患者の痛みやトラウマを軽減してきました。
その豊富な経験談はとても興味深く
それだけの力のある精油なら
私たちが日常生活で感じる疲れ、イライラ、寝不足、心配、悲しみなどを
改善することができると確信できました。
彼女はその名も「オルファクトテラピーガイド」という本の著者でもあります。
その刺激的な授業の模様
またこんどお話ししたいと思います。
