138-見せる、隠す、の気配り 1 | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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   「見せる、隠す、の気配り」  





 この頃、台所の流しのシンクの右横の籠の中から

割り箸がなくなる。

洗った鍋、皿、茶碗、包丁、杓子、しゃもじ、ヘラ、箸などを

分けて入れるように大中小と三つに区切られている

プラスティック製の便利な籠である。

ナイフ、フォーク、箸は中サイズの区切りに入れてある。

箸は小豆色の漆塗りの4本の箸と、あと、6本か8本は

割り箸が混ざって入っている。


 割り箸は1回だけ使って捨てるには惜しいから、何回も洗って使う。

アメリカの山の中で生活する私達には割り箸は使い捨てではない。

この割り箸を手に入れようと思ったら、車で2時間のサンノゼの町の

日本食料品店まで行かなければならない。

割り箸は塗りの箸よりも私には使いやすい。

モノを挟んでも滑り落ちにくいので割り箸を使う毎日である。

でも、割り箸は使い込むと色が汚れた色になり、

綺麗に洗ってあっても見た目は汚らしい。 


 この割り箸がこの頃よく姿を消す。朝、姿を消した割り箸は

夜には元の所に戻っている。もちろん犯人は嫁はんだが、

このフリムン徳さんは、その姿を消す理由が初めは理解

できなかったが、判った時には、嫁はんの気配りに「賢い」と

感心する瞬間でもあった。フリムンの私はそこまでは

気が付かなかった。

使い捨ての割り箸をケチって何回も使うと、

こんな苦労もしなければならない。


続く