こんにちは。血液内科スタッフIです。やはり・・・久しぶりの更新です。

いよいよ明日から第110回医師国家試験がはじまります。今日は移動日の受験生も多いんでしょうね。気づいたら、もう国家試験から7年以上立つんですが、いまだに何で合格出来たのか謎です・・・

さて、昨年当ブログで行いました国家試験の出題予想(リンクはこちら。第1回第2回第3回)ですが、この記事でお伝えしておりますように、おかげさまで驚異の的中率を叩き出すことができました!

…低いという意味ですけどね。

今年は反省してこっそりと予想させていただこうかなと思います。

で、試験前日になって検索でこのブログに来た受験生の方には、「明日に備えて寝よう」と言いたいですが、それも何なので、一つだけ予想してみようと思います。

出題範囲か確認してないのですが、B型肝炎ウイルス再活性化はいかがでしょうか??

B型肝炎自体は出題範囲内のようです。

ステロイドや免疫抑制剤の長期連用・化学療法により体内に眠るHBVが再活性化しとんでもない肝炎を発症する。

これは、今回国家試験で役に立たないとしても今後の医師人生で必ず役に立つ場面があるのではないでしょうか?(ねーよ(笑)とかいうツッコミはなしで・・・)


まずはガイドラインをはります。
https://www.jsh.or.jp/files/uploads/HBV_GL_ver2.1_May11.pdf


 
  

このように、HBs抗原陽性の方は化学療法介入時より核酸アナログ(エンテカビル)を投与して開始。HBs抗原が仮に陰性であっても、HBs抗体およびHBc抗体をきっちりチェックしHBV‐DNA定量を行う。定量でHBV‐DNA陽性ならばエンテカビル。なくても、HBs抗体またはHBc抗体が陽性ならDNAの経過観察を行う。

こんな感じです。

意外に化学療法を行われている先生も
「あ!!HBV-DNA測るの忘れていた!!」とか冷や汗が出た経験がある方もいるのでは?
どうしても、、検査項目に抜けが出ますよね。

化学療法を行っているかたは、時間があればHBVウイルスの抗体パターンに
戻ってしっかりチェックし、必要な人はHBV-DNAの経過観察を行いましょう!!


では国家試験を受けられる皆様の検討を祈っております!!
週末は雪のようですね。こういう大きな試験、センター試験や大学の2次試験はなぜか雪が多い気がします。

転倒やけがに注意して最後まで戦ってください!!
そして合格したら、血液内科で一緒に働きましょう!!