医学ニュースの深層 -14ページ目

ノーベル経済学賞:日本人が初めて獲得するためには・・・

 今年もノーベル経済学賞が発表され、これで「ノーベルウイーク」は終了した。


 それにしても相変わらず経済学賞についてはシカゴ学派が強え~。

 つい先ほど京都大学の教授が日本経済新聞でコメントしていたようだが「経済学賞を日本人がとるのは10年先になるだろう」とのこと。

 ふ~ん。昔、京大名誉教授の矢野先生が「ノーベル生理学・医学賞を日本人が取るのは10年先になるだろう」といわれた直後に、利根川先生がノーベル生理学・医学賞を授与されたけどな(笑)。


 今、一番、有力な候補は「清滝先生」(プリンストン大学)だろう。
ただ、今年のように、まだまだシカゴ学派が幅をきかすようでは、ケインズ学派の先生としては「工夫」が必要だ。

 清滝ームーア理論が授賞するために、日本政府はアメリカ経済学会の重鎮らに対して、より一層のロビー活動と政治献金とオ・モ・テ・ナ・シを行うべし。


 まあ、このような政治力とか人種に左右される文学賞や経済学賞や平和賞は、どうでもいいけどね。そう考える人は結構多いが、とれたら喜ぶ人々も多いから、マッ、イイカ。文学賞の村上氏は、これだけ毎年候補にでてだめだから、もう数年間は静かにしておくのがご本人のためにいいのではないか?


 なお、今年、生理学・医学賞で授賞の呼び声が高かったスタチン開発者の遠藤先生には、あと2年は頑張って生きて貰いたい。彼は以前から言ってるように間違いなく最有力候補だ。iPS細胞の山中先生も昨年、そうコメントされていた。

 ブラウン先生とゴールドシュタイン先生が、スタチンに繋がる基礎研究(コレステロール代謝の調節に関する諸発見)で1985年に取ってるから、2015年ならば「30周年」でキリがいいし。

 遠藤先生が生理学・医学賞か化学賞で2~3年以内に授賞されることを期待している。

「南部博士の影響大」ノーベル賞・ヒッグス博士=事実上、ノーベル賞2つ分授賞の南部先生

先日、2013年のノーベル物理学賞の発表ライブを見ていた。

予定時刻を過ぎても、スタッフらが携帯で連絡を取り合っている光景が流されていた。これはもしかすると、授賞者との連絡が取れない、行方不明、ひょっとして最悪、数日前に死亡された方を選んじゃってて大慌てしてる?!・・・などと考えていた。
案の定「連絡が取れない」という理由だったが(前代未聞の理由だが)、その後も授賞者のヒッグス博士が一向に記者会見されなかったので、これは、もしや…という事も考えられなくは無かった。


最近では、授賞直前に亡くなったが異例で生理学・医学賞を授賞された方や、授賞式に体調不良で参加されず、その後、1年くらいで亡くなられた方もおられるし…。しかし、3日後に授賞会見が開かれ、お元気そうでおられたので良かった。

そのヒッグス博士は「南部陽一郎博士の研究から大きな影響を受けた」と明かした。これは南部先生が事実上、2個目の物理学賞を授与されたと同等だと思う。
南部先生は2008年にノーベル物理学賞を授与された。が、その際に同時授賞された小林・益川先生の業績も南部先生の理論がベースだったのだ。当時、益川先生は「南部先生の論文をしゃぶり尽くすまで読んだ!、一緒に授賞できて嬉しい!」と泣きながら言われていたのは記憶に新しい。こうしたことから、そのときと同じような状況なら、南部先生に今年「2個目」の授与でも良かったのに…と思う。


「2013年のノーベル物理学賞の授賞テーマに貢献しました!(微々たる「貢献」でしか無く、授賞者やノーベル財団が何らコメントすらしていないにも関わらず)」などと、わざわざ記者会見を開く神戸大学の先生らの報道をするよりも南部先生の凄さを改めて、もっと大きく報道したほうがいいのでは?今年は日本人授賞者がいなかったのだし。当分、このレベルの方は日本からは出てこないでしょうし…。


それにしても「南部博士」といえば、実物のノーベル賞授賞者というよりも、むしろ「科学忍者隊ガッチャマン」の「南部博士」を連想する方のほうが多いのだろうな(笑)
あるいは「宇宙戦艦ヤマト」の「南部(古代進の部下)」とか・・・。

南部という苗字は、いかにも物理学が出来そうな苗字だなとつくづく思う。


第2回 東京オリンピック(2020)、原発汚染水のオ・モ・テ・ナ・シ

 
 第2回東京オリンピックの招致で、日本の安倍総理は自信を持って次のように述べられた。
 
 
 ”福島第一原発の放射能汚染は0.3平方キロメートル内に完全にブロックされている。”

 要は、福島第一原発の放射能汚染は、たった一辺が約547メートルの正方形に収まる区画でしかブロックできていないことを国際的に公言されたのだ。

 あれっ?、福島第1原発の敷地は、そんなに狭かったっけ???

 
 しかし、オリンピックの選考委員らは「日本の首相が、あそこまで言うんだから」という理由で、2020年のオリンピックを東京に投票しました。

 まあ、随分、ロビー活動に多額の血税が注がれた結果でしょうな。


 近年、国家挙げての招致事業(オリンピックやノーベル賞など)は概ね、血税による「ロビー活動」の成否が明暗を分ける。

 まあ、国家間の戦争(奪い合い)みたいなもんだから、ここで「青臭い」論は敢えて言うまい・・・。

 ビジネスあるいは仕事は「金とプレゼン力」が命だね。
 
 
 ただ、最近でも、福島第一原発から「250キロも離れた」(By 日本の招致委員ら)東京湾の魚からは、2万5千ベクレル/kgが検出されているとの報道もあり、いまだに憂慮すべき環境である。 
 
 原発汚染水での「オ・モ・テ・ナ・シ」は、極力避けられますように。。。

「オ・モ・テ・ナ・シ」の笑顔で放射線は逃げていかないから困ったもんだ。
 
 なお、今年のノーベル賞が東北大学出身者に与えられ、そして、楽天イーグルスが優勝するならば少しは、被災地の方々にとって良いかもしれないと思う、月見の頃。

とても寒いネタ :2013 降圧剤の臨床研究問題

 暑いですね。

 日本の医学界・生命科学界については、医薬・バイオ業界の人間(もちろん大学研究者を含む)による熱(捏)意溢れるデータ操作などの件で連日、マスコミが熱い報道を繰り返していますね。


 下記のような対立構図です(「日本のマスコミ」VS ノバルテイス社開発のバルタン星人(=問題の降圧剤バルサルタンの「別名」)(笑)



      ト、         /ヽ   /\        _
             /|\ | ヽ       〈三ヽ /三/|        / !    /!ヽ
             | l  ヽ |  ヽ      !\   / _|      /  |   ,' /  !
             | ヘ   !   ヽ    ( )){ }( ))     ,'   !_/ /  j   ジャンケンしようぜ
             ',  ヽ |    l      トイ`|i|⌒ Y=}     !    ', /   /      
             ',  ヽ!≡   l      { ヽ || r‐'リ -i    !  ≡ !     /
              ヽ    ≡  !     | ミ )!!= 彡-ノ_   l  ≡ !   ,.'
               \   ≡ |   ,.-ノ / ! ト、トく   `メ、_',  = / /
                \ ≡ !  /てノしイ_人人ノ、    ヽ  /
                  \― |/ヽ ,イ- 、ヽ /   イ´ ̄ ̄ヽ_/
                   \ ヽ/  l  ヽi / ̄`!
                      ̄     〉―く ァ―‐‐j
 \ ̄\                 / ̄/
/l  \  \             /  / lヽ 
| ヽ  ヽ   |             |   /  / |
\ ` ‐ヽ  ヽ   ●      ●  /  / ‐  /
  \ __ l  |  ||___|| /  l __ /
     \  \/       \  /
      /\|          |/\ かかってこいや
    //\|          |/\\ 
    //\|          |/\\  





 ただ…


捏造の 熱(捏)意は水で 冷えません

 一般の方々にとっては、あまりにもマニアックな話題なので、時間の経過によって、今回の問題は冷えていくでしょう(下記の「法的措置」が講じられなければ)。

 まず、刑事告訴だなんだと騒いでいる「自称 正義の味方」たちがいますね。
やり方次第で「刑事告訴」も可能かもしれません。でも難しいでしょうね。
 しかし、彼らの論説をみているけれど、彼らは、この事件の最大の黒幕の存在(生データを管理している組織)に、なぜ、気づかないのかなあ?

 まあ、私と違って彼らは臨床研究・治験の専門家ではないので、それらを取り仕切る組織が最大のターゲットであるとまでは、わからないのでしょうが…


 (他の降圧剤と)降圧効果が同じならば、バルサルタンを服用させられたばかりに余計な副作用(皮膚障害など)が出て「医学的かつ医療経済的」に損失を被った患者さんが集団訴訟を起こせばいい。
 そうすれば司法の場での真相究明が可能でしょう。
さあ、弁護士さん、お金儲けの時間だあああ。


 それはそうとして、私のほうは…

カネ…Money(モウネイ)ヨ。。。


 ご覧になられた方々、寒くなられましたか?

それでいいのです!


 では、お元気で。

アベノミクス

お好み焼きには、ミックス焼きがある。
一方、大阪の天王寺には阿倍野という地域がある。
ノーベル賞授賞者の山中先生が「阿倍野の犬」のような論文は書くなとおっしゃる、あの「阿倍野」であり、ノーパン喫茶の発祥の地でもある。教育レベルも高いがネタレベルも高い地域である。

さて、近頃、アベノミクスという用語を耳に目にする。
が、最初にそれを聞いた時には、上記のこともあり、大阪・阿倍野発の新しいお好み焼きでもできたのか?と思った。

しかし、どうやら首相筋の経済記者が発した「新しい俗経済用語」のようだ。
ただ問題は、アベノミクスによって景気回復するか?である。

今は、言葉のアドバルン効果で、まあまあのスタートといったところだが、3月半ばが1つの節目になるだろう。

いつの時代も「景気とは人の心なり」だ。

あらゆる分野で陰湿な虐めや虐待が加速しているこの国の世情を考えると、どうやらこの国の人々には心の余裕がまだ無いように思う。

この分だと、まだまだ、社会経済的停滞は続きそうに思う。




茶番劇である増税「議論」に関しての1考察。ついでに国際幹細胞研究学会におけるヒトiPS細胞の研究

まずは、消費増税「議論」・・・。


 野田総理(民主党):「自民党さん、まずは、強い体当たりでお願いします!(「八百長相撲」かよ・・・笑)。その後は、適当に・・・」


 谷垣(自民党):「了解!」


 野田:「公明党さん、一応、最初はポーズだけ、各論で反対してくださって全然 かまいません。ただ、その後は、適当にしたほうが、党のためにはよいでしょうね。」


 公明党(創価学会):了解!


・・・ということで、とうとう民意に反した増税が決まる。


 まあ、これで、民主・自民・公明の議員は、全員、次の選挙で、たたき落とすべきだ。(・・・といっても、そこそこは、生き残るのでしょうね。。。)


 なお、民主党 小沢氏は、嫁にも去られ、己の(絶対立ち直ることはない)政治的・社会的敗北を胸に、自決すると人生最後の最後で、一矢報いることにができるでしょう。

 その際、心臓以外の臓器は「ご提供」くださいね。ちなみに鳩山さん(元 首相)は、まあ、簡単に「日和」るでしょうけどよ。


 まあ、むなしいが、私は「政権交代」の直前くらいから「民主党議員」とはどんな 「思考回路」を有しているかについては、以前、このブログでも書いた、(過去の私のブログ参照・・・政権交代前)。

 そのかなりの一部(というか、発想、Concept)は、今や、自称、評論家さんらが、パクッて本にしたのは、もはや、なにもかも懐かしい。。。


 さて、このブログを敢えて読んでくれている読者に問いたい。

以前、消費税が3%から5%になって、あなた方は、少しは、経済的・社会的に幸せになれたのか?

 むしろ、悪くなったかたがたが、多いかもしれないね。良くなる様に「説明」されて、たとえ、大震災・大人災事故があったとはいえ、このざまだ。

今度、消費税が5%から、8%、10%になったなら・・・「予想」はつくよね?


どうせ、この国は霞ヶ関のキャリア官僚と財界のものだな。

むしろ、現在の「天皇・皇后陛下」のほうが民意を熟知しておられる。

(別に私は右翼ではないが、客観的にみて、そう思う。)


 もう、日本に政治家なんていらないし、天皇ー国民でも、いいではないか?

まあ、役人は、その間で、せいぜい定年まで「お役所」仕事すればOK。

一番、無駄なのは、国会議員だな。なにも「お前らの非常に高級な生活」維持のために、国民の血税が必要なのではないわ!



 ついでに、現在、横浜で開催されている国際幹細胞学会について。。。。

日本の多くの新聞でなどのMediaで報道されている、研究発表にフォーカスし、感想を述べますが・・。


まず、「立体臓器」(私の言わせれば「もどき」)ができただと。。。あの程度で、ふざけるな!あんなものは怖くて、移植外科的には全く無意味だ。


 どれもまだ、移植医療はおろか、リサーチ・ツールですら、まだまだ十分に使えないですね・・・特に、肝臓(笑)。リサーチ・ツールとしてなら、現存する、マウスの肝臓だけがヒト肝臓の「キメラマウス」のほうが、有望だよ。


どうなってんのう(天皇)?2・・・天皇陛下退院と東大の行方

 心臓の冠動脈バイパス手術を受けた天皇陛下が4日午後、入院から17日目に退院した。


(中略)
 ただ、胸に血液成分の血漿(けっしょう)がたまる「胸水貯留」や食欲不振があり、ご飯などの主食をあまり食べることができなかった。陛下自身、食欲のなさを心配していたという。
 皇后さまはほぼ1日おきに泊まりがけで付き添い、多くの人が記帳に訪れていることを伝えたり、世界的に再ヒットしている由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」を流すなど、心が和むよう工夫していたという。


 この日も皇后さまは午前中から訪れており、退院が決まり天皇陛下と共に午後2時半過ぎに玄関ホールへ。陛下はスーツ姿で花束を持ち、集まった人たちに笑顔で何度も手を振って応えた。

 玄関では執刀医の天野篤・順天堂大教授、小野稔・東大教授らが見送り、天野氏は記者団に「一日も早く陛下が日常を取り戻されて安堵(あんど)される日が来ることを待ち望んでいる。それまでは集中力を欠くことなく、医師団が協力して経過を見守らせていただきたい」と話した。

 78歳の陛下は、3本の冠動脈のうち2本に狭窄(きょうさく)がある狭心症と診断され、2月17日に入院、18日に別の血管を使って迂回(うかい)路を作る手術を受けた。

 4日夜、お住まいの皇居・御所では、秋篠宮ご夫妻と長男悠仁さま(5)、陛下の長女・黒田清子さん(42)らが出迎え、退院を祝ったという。 毎日新聞 2012年3月4日 21時26分



コメント:


 これまでの主な「病歴」は下記のとおり。


天皇陛下の前立腺癌は2002年に前立腺全摘 。

2004年にPSAが再燃し(再発)、以後、内分泌療法リュープリンを受ける。(もう8年ほど受けていることになる。)

2008年に、内分泌療法の合併症である骨粗しょう症併発。・・・ちなみに、骨粗しょう症をコショウ・ショウショウ(胡椒少々)と言うと「カマないで言える」よ・・・某女子アナさん。


昨年暮れには、マイコプラズマ肺炎罹患、気管支炎併発など体力低下が著しい。
見ればわかるように、顔がムーンフェースのようになられ、 リュープリン不応、ステロイド使用されているのでは?と疑わせるご様子。この状況で「心臓バイパス術(CABG)」の侵襲か・・・。


 今回は「胸骨」を切るOpeをしておられ、普通の人でも骨がくっつくのに3ヶ月くらいはかかるが、陛下の場合、骨粗しょう症なので、余計にかかるだろう。ましてや無理させて、公務をこなされたら、ポキッと折れた「骨が」、胸に・・・。


 この「予測可能なリスク」を未然に回避しようと思えば、今回、順天堂大学の「神の手」天野先生の術式よりは、天野先生以上の「神の手」である金沢大学の渡辺先生の「アウェイク・オペ」がベストだと私は思っていたし、実際、金沢大学の渡辺先生は執刀医候補3人のうちの1人だった。

 ただし「アウェイク・オペ」は「自由診療」(保険が効かない)のいわゆる「高度先進医療」なので、「保険」のきく・・・公的医療で認められている・・・CABGでと、なったわけ。・・・というのは、豆知識な(笑)。


 まっ、いずれにせよ、東大は外から「助っ人」を呼ばないとだめだったわけ。

私が東大の小野教授なら、はっきり言って、恥ずかしくて引退しますわ(笑)。

なのに、しかも、ほとんどOpeに携わらなかったようなのに、Mediaのインタビューでは「異様に積極的」(笑)。彼は、ずいぶん東大の評価(原発事故以来、東大の「市民感覚」での社会的地位は落ちましたが)を、これでもかとばかりに落としてくださいました。

 東大は臨床よりも「研究」が主と言うのなら、N Engl J MedやLancet、Nature(姉妹誌含む)やScience(姉妹誌含む)に、(宗教活動が忙しい)小野先生には、このあたりに掲載された論文が無いが、これは、どういうことか?

 私の個人的見解(というか1流クラスなら、心の中で皆そう思ってるが、市民には、いちいち、いわないだけ)ですが、そのレベルで東大や京大の教官は「税金泥棒」でしょう。東大病院院長の門脇教授(内科医)や天皇陛下の主治医の永井教授(内科医)は、ちゃんと上記のクラスの学術誌に論文がある。

もちろん、私にもある。


 外科は内科よりも臨床優先だとでもいうのか?(笑)・・・だったら安易に助っ人に頼るなよ。

内科医が同じ病院の外科医に患者さんを安心して任せられないということが公になったことは、今後も後を引く問題なんだわ。一方、一般の患者さんなら、東大病院の内科は同じ病院の外科に原則、頼みますが、今後は今回の事態を知った患者さん側から「転院希望」が増えたりするかもな。。。



 なお、この調子だと、東大は、今後、(話題の)「秋入学」にしても、海外から2流の教官・学生しかきませんから、大学が異常に気にしている「大学世界ランキング」も益々、低下するでしょう。



 あとは、前の記事に書いたから、繰り返しません。

どうなってんのう(天皇)?・・・「平成」の黄昏ネタと「次の元号」

 宮内庁は12日午後、天皇陛下について「心臓の冠動脈のバイパス手術をお受け頂くことが適切」だと発表した。手術は18日を予定している。天皇陛下は11日に東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で、心臓の周りにある冠動脈の造影検査を受けていたが、医師団はその結果から手術が適切と判断した。

 宮内庁によると、今回の検査で、1年前の検査で見つかった左冠動脈の前下行枝と回旋枝のうち、約90%の狭窄(きょうさく)がみられた回旋枝について、やや進行している部分がみつかった。このため医師団は「何らかの新たな対応が必要」と判断。協議の結果、「従来の生活の維持と更なる向上を目指して」、手術が適切との結論に達した。手術は東大病院で、東大と順天堂大の合同チームで実施する方針。

 陛下は昨年2月、東大病院で受けた検査で冠動脈の血管が狭くなる狭窄が発覚。

この際は、血管に別の血管をつないで詰まった部分を迂回(うかい)するバイパス手術や、血管に細い管を通すカテーテル治療はせず、投薬による治療方針が採用。 合わせて、数カ月に1回、心電図をつけて24時間過ごす検査を実施してきた。その結果、軽い運動の際に時折、血液の流れが悪くなることを示す若干の変化が認められたため、前回の検査から1年となる11日に改めて東大病院で造影検査を受け、12日午後に退院して皇居に戻った。

 天皇陛下が受ける冠動脈のバイパス手術は、狭くなって血液が流れにくくなった冠動脈の先に別の血管をつないで、血液が別の経路(バイパス)から流れるようにするもの。
 全身麻酔をして、胸の正面を開く手術になる。人工心肺装置を使って心臓を止めて手術をする方法と、心臓が動いたまま手術する方法がある。つなぐ血管も動脈の場合と静脈の場合がある。入院期間は通常、2~4週間になる。

 心臓への血液の流れを十分改善でき効果が長持ちする治療法で、安全性も進歩している。

高齢者の場合は入院で体力が落ちやすく、運動によるリハビリも重要になる。

 手術は午前中に始まり、5時間程度かかる見通しという。

順調に回復すれば2週間程度で退院できるとする見通しを示した。



Newsソース:朝日新聞デジタルなどなど。



コメント:


 われわれの病院関係者は「慌しい」時期を過ごすことになる。

 どうなってんのう(天皇)~?・・・と「平成の黄昏」ギャクをかましている「余裕」は、実はあまりない。

 

 冠動脈造影検査は、実は、少々リスクを伴うので、実際に上記のような「狭窄程度」の中、「よくやれたものだ」と思う。(まあ今回は、本当は、やってないんだ=やれなかったという「うわさ」も、ちらほらあるが・・・。)


 まあ、いろんな「ご都合」があるのだろうが、「バイバス」をやるならなにも18日まで待たなくてもというのは「個人的意見」です。ちなみに「順天堂大学」は、このバイバス手術の「日本のパイオニア」的存在です。


 東大病院としては、患者のために「最善」をつくすということですが、ある意味「リスク分散する」ということでもある・・・。


 まあ、いちおう「今回の手術」は、うまくいくでしょう。

ただ、その後は年齢的なことや、その他「諸要因」のおかげで、そう「楽観的」には考えられません・・・。


 なるべく公務は減らさざるを得ないし、個人的には、はっきり言って、もう「お仕事(公務)は引退」されるのが良いと思います。天皇を辞し、「摂政」にでもなられて、まさに「亡くなってから」ではなく、存命中に皇太子に座を譲り、穏やかに余生をお過ごしいただきたいなと。


 そこで次の元号だが・・・。

「振り返ってみれば、日本の国民にとって、あまり碌なことが無かった」「平成」のように「中国なんぞの古典」から引っ張ってくるのではなく、「復興」とでもすればいい。


 今年(あるいは来年)が「復興元年」なら、日本にとって、ちょうど良いではないか!(実際の変更のタイミングは、まだ「福島原発」が事実上、冷温停止していないし、「(小規模の)再臨界」までしてそうに思うので少々難しいが。。。)


 こういうことでも「日本の景気」は意外なほど回復するんだぜ(今、この状況で消費税をあげるより、よっぽど効果あるわ!)・・・「国民の生活よりも、政治家・官僚の生活第1」がモットーの「民主党」および既成政党の皆さん。

夜食

今度、新しく出る論文のゲラ刷りチェックが先ほど、終わった。 


みなさん夜食をどーぞ!!

                         、
                              ζ  ,
                               _ ノ
                             ( (   (. )
                            . -‐ ) ‐- .
                          .´,.::::;;:... . . _  `.
                          i ヾ<:;_   _,.・|
                          l      ̄...:;:彡|
                               }  . . ...::::;:;;;;;彡{
                          i   . . ...:::;;;;;彡|
           ,: ' " `丶        .    }   . .....:::;::;:;;;;彡{
          , :´  .   `、          !,    . .:.::;:;;;彡j:::::::::::::::.......
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今更かい!:ヨウ素剤家庭に事前配布を=原発5~30キロ圏「有効」―安全委分科会

 東京電力福島第1原発事故を受け、緊急被ばく医療の課題について議論する原子力安全委員会の被ばく医療分科会は12日、原発事故の際に放出される放射性ヨウ素が細胞に取り込まれるのを抑制するため、原発周辺の住民にヨウ素剤を事前配布するよう求める提言案を示した。原発の半径5~30キロ圏内で有効としており、分科会は3月までに意見を取りまとめる方針。
 提言案は、今回の原発事故を受けて全国の原発周辺に新たに設定される三つの防災対策区域ごとに、ヨウ素剤の配布検討を求めている。
 放射性物質の放出前に直ちに避難する原発5キロ圏の「予防的防護措置準備区域」(PAZ)では、事前に各家庭にヨウ素剤を配布し、指示に基づき服用させることが有効と明記。緊急時に避難や屋内退避ができるよう準備する30キロ圏の「緊急時防護措置準備区域」(UPZ)でも、屋外活動をする前の予防的服用が望ましいとした上で、事前配布の有効性をうたっている。 (時事通信)


コメント:

 ヨウ素剤の配布は、昨年の3月15日直後に第1弾として「たたちに」なされるべきであった。
特に、妊婦と子供に対して。そして、子供の「甲状腺がん」予防のために。
以前にも書いたように「避難」も同時に推奨すべきだった。

 これらは、医学的観点からも最優先事項だったはずだ。しかし、そのときは、なぜか躊躇された。
住民の健康維持および経済性の観点からは無駄かつ「巨大利権」を生む「(今のレベルの)「除染事業」の推進派の皆さんにとっては、上記の指摘は無視したかったのだろう。

 ただ、いまさらながら上記の「政府情報」が出てきたことは、まだまだ「放射性ヨウ素」が「絶賛排出中」だということが暗に公的に認知されたようなものだな。

 この期におよんで、まだ「除染」(現状では似非「除染」)というのか?

 なぜ、昨年の7月後半に「(国や国家議員に対する)満身の怒り」を国会で表明した東大 児玉教授(東大 アイソトープセンター長)は、昨年の3月15日から少なくとも昨年の3月末の時点で、まさに彼の専門である医学的観点から「たたちに」ヨウ素剤の配布を強く提言されなかったのだろう?子供と妊婦の命を守るためにと7月以降、かなり様々なMediaで力説されているが。。。不思議でならない。


 セシウム137にしても同じだ。このセシウム137を内部吸着して体外に排出する(40%前後)のに、「リンゴペクチン」の投与は有効である。・・・2本の(査読つきの)英文論文がある・・・しかも、医学的に最も信頼のおけるランダム化比較試験での結果である。こういう、ほぼ確実なエビデンスがあるのに、なぜ、その予防的投与を強く提言されないのか?

 
 「除染」作業員や原発事故処理作業員の内部被爆も避けて通れまい。
 私は再び、当該地域に居住する子供と妊婦及び原発事故処理作業員に対して[ヨウ素剤]と[リンゴペクチン]の投与を強く提言する。また同時に、当該地域に居住する子供と妊婦には「避難」を推奨する。

 まあ、私ごときの立場では、この種の提言は無視されますけどね・・・少なくとも政府関係者は上記の論文を科学的に検討し、その結果を早急に公表してもらいたい。