韓国弟子訓練の旅2016・その21(週報のコラムから) | いこいのみぎわ

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牧師であり家庭教師である摩周遍里の、ときにまじめに聖書的、ときに脱線して、飼い犬のユテコくんも笑い出す、つれづれブログです。

5月16日から20日まで、韓国ソウルで行われた「第五回主の弟子訓練コンベンション」に参加するため、私たち夫婦は韓国に行ってきました。啓と加奈の共同執筆で、その旅行記を書かせていただいています。

3日目の夜、サラン教会の祈祷会に出席させていただき、そのあと東大門市場を夫婦二人で探検したところまで書かせていただきました。

4日目、かねてから一度は行かなければならないと思っていたところに行きました。堤岩里教会と独立記念館です。コンベンション参加の有志の先生方のチームに私たちも加わらせていただき、行くことができました。ソウル日本人教会の吉田耕三先生・平島望先生御夫妻が案内してくださって、日本にいたのではわからない、貴重な経験をさせていただきました。

堤岩里教会は、1919年4月15日、旧日本軍が地元住民23人を閉じ込めて焼き打ち、虐殺したところです。……1910年に日本が韓国を併合して以来、日本は憲兵や警察によって韓国の人々を厳しく監視・統制していました。これに韓国の人々は反発し、1919年3月1日ソウルで「独立万歳」と叫んで大規模なデモ行進を行ないました。この運動(三一独立運動)は韓国全土に波及し、日本はこれを武力鎮圧で対処、韓国人約8000名の死者を出すに至りました。堤岩里教会焼き打ち事件は、こうした中で起こった事件です。

私たち夫婦の共通の恩師である尾山令仁先生は、こうした日本人がかつてアジアで行なってきた蛮行を謝罪する運動を早くからしておられ、焼失した堤岩里教会の礼拝堂再建をうったえて献金を募り、1970年に新しい教会堂と遺族会館が建設されました。教会のすぐ隣にある三一運動殉国記念館には、若き日の尾山先生と遺族の方が並んでいる写真が飾られていました。

 

 

帰国して、殉国記念館に飾られていた写真を撮影した写真を加奈が尾山先生にお見せしたところ、とても懐かしいという目をされて「この写真もらっていいですか?」とのこと。加奈はみんなに「若かりし頃の尾山先生どこにいる?」クイズを東京神学校の学生たちとしようと企画していましたが、クイズをする前に尾山先生の手帳の中にその写真は納まりました(笑)。(ちなみに、上の写真で右から2番目が、若かりし頃の尾山先生です。)(つづく)