南宋寺方丈と仏殿の紹介 | みどりの木のブログ

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1日おきに更新しています。

 仏殿 は1653年)建立で禅宗様仏殿です。一重裳階付き
(1階建てだが屋根は2層になっている)。内部は瓦敷きの土間
で、中央仏壇上に本尊釈迦三尊像を安置しています。堺の空襲
から守られたのは、お寺にとって本尊はもっとも大切なものだ
からと思います。多くのお寺の火事では本尊を守るために、他
の古文書とか檀家の記録が、二の次になり焼失する例が多いで
す。国の重要文化財に指定されています。

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仏殿内部写真で天井には八方睨みの龍が描かれている。
写真右下の白い張り紙は、中国はチベットの弾圧をやめ
ろというものでした。
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第2次大戦の戦災で焼けなかった仏殿です。

続いて横の方丈(本堂)は堺の空襲で焼けたのですが、戦後
になって再建されました。


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方丈と枯山水の庭です。庭は古田織部が作庭したとされてます。

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方丈内部の見学は特別拝観期間のみで、今回見れませんでした。

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古田織部はこの庭を造るとき、三好氏の故郷徳島を思い描いた
と言われ、白砂の丸い渦模様は鳴門の渦潮で、向こうは吉野川、
さらに遠景に四国の山々を想像しています。
おそらく、最初の
場所にあった夏の陣前の南宋寺の庭も、こんな感じだったと
いう話です。

次回は利休の茶室である実相庵の紹介です。