大人将棋入門 終盤”何となく” 相手玉の逃走経路を予想して塞ぐ | アイデス山口 iラヴ将棋「下手の中飛車→風見鶏β」

大人将棋入門 終盤”何となく” 相手玉の逃走経路を予想して塞ぐ

まず相手の王様に自由に動かれてしまったんでは捕まりません。
盤面の中央に向かって来られると、上下左右、どこにでも逃げることが可能になります。
こうなったら当然やっかいなので、まずはどこに追い込むか考えましょう。

一番追い詰めやすいのは相手陣の両端です。桂馬とか香車のいるところです。
普通に囲っていたら、どちらかの端に相手玉はいるはずなので、
そこから大きく動かれないようにすれば良い、と考えましょう。

相手玉はわざわざ戦場に近い方向に逃げることはマレです。
相手玉の上から突破した場合は、相手玉は横に逃げるでしょうし、
反対側から迫った場合は、上から逃げようとするもんです。
そういったところから逃走経路を予測し、何とか道を塞ぐために持ち駒を打ち込みましょう。
出来れば金や銀はとどめにとっておきたいので、出来れば価値の低い駒がいいですね。
大駒を遠くから利かすのも有効でしょう。
あと敵駒を利用するのも1つの手。相手駒にわざと取らせて道を塞ぐのも手です。
そのためには歩の1枚や2枚はくれてやりましょう。

相手玉の周りが広く、どうしても防ぐ方法が思いつかない場合は、相手陣から出させないために、
下から銀あたりをタダ捨てするのも考えてみましょう。
これが俗に言う「玉は下段に落とせ」というやつで、それを取って玉が1段目にでも下がってくれれば、
あとは上から押さえるだけですし、逃げられても新たな拠点が出来ると思えば良いでしょう。


これで仕掛ける準備が出来たかと思いますが、
先に自分の玉の安全を確認しましょう。とにかく簡単に王手がかからないようにだけはしてください。

相手を追い込む手は基本王手ではないので、相手は自由な手を指すことができます。
実は王手の連続で詰む状態だった、ってこともありえます。
そうじゃなくても初心者は正しく逃げられませんので、王手をかけられているうちに詰まされてしまう、なんてこともよくある話ですので、王手をかけられそうなら、先に自玉を逃がすことを考えましょう。まずは安全第一です。