大人将棋入門 中盤”何となく” 駒取り合戦開始 駒の交換から集中砲火で龍作り | アイデス山口 iラヴ将棋「下手の中飛車→風見鶏β」

大人将棋入門 中盤”何となく” 駒取り合戦開始 駒の交換から集中砲火で龍作り

中盤では駒得を考えて指していくのですが、
同時に1つの目標として、

「相手陣を突破して飛車が龍王になる」

ことを考えましょう。
駒得というと相手の駒を奪うことを想像するかと思いますが、
「成る」ことも立派な駒得と考えても良いと思います。
しかも龍王は最強の駒。これを作らない手はないでしょう。

序盤で、飛車側の歩や銀が前進してるはずなので準備はOK!
まずはどのラインを突破して飛車を成らせるか?

ベストは相手玉の近いラインです。
相手玉の近くから突破が成功すれば、そこから詰みまでは早いです。
自陣は無傷のまま、勝利を呼び込めるかもしれません。
精神的には一番良い勝ち方ですね。

しかし、そうは問屋がおろしてくれず、
相手も玉を囲っていると思いますので、金銀3枚以上がいる近くを突破するのは無理でしょう。

相手陣を見て、守りの薄い筋があれば
そこに飛車を移動させて狙っていくのも有効な作戦です。

しかし、それも相手も隙のないように駒組みしていくはずですから、
簡単に隙を見つけるのは難しい。

テクニックを使って隙を作る、という考え方もあるのですが、
初心者にそんなテクニックは持ち合わせていない。

そんなわけで、まずは
自分の攻撃陣の駒組みを見て攻めやすい場所から攻めていくことが多くなるかと思います。

いずれのパターンにしろ、最終目標は相手陣の突破をして飛車成りですので、
飛車成りを狙ったマスに向けて駒の利きを集めることになります。
攻めて行きやすい場所というのはその場所のことで、
歩や銀だけじゃなく、飛車側にいる桂馬や角も足して、飛車を成らせたいマスに集中砲火しましょう。

この攻めを将棋用語で言えば「数の攻め」といいますが、
「駒の利きが相手よりも多い場合は、単純に交換していけばそのマスまで自分の駒が進める」というような解釈で良いかと思います。
そして、これが局地戦に勝つということになります。

とは言っても、実際にやろうとするととても難しいと思うので、
そういうイメージだけ持っておければ、攻めに迷ったとき対局中にも良い方向に進んでいくと思いますよ。