大人将棋入門 中盤”何となく” 駒の交換を恐れない 戦力ダウンに気をつければ十分 | アイデス山口 iラヴ将棋「下手の中飛車→風見鶏β」

大人将棋入門 中盤”何となく” 駒の交換を恐れない 戦力ダウンに気をつければ十分

中盤は駒の交換をしていくわけですが、
初心者は駒をぶつけられたりすると、ビックリしてしまって逃げたくなってしまう、
何となくなく自信がなくてぶつけ損ねてしまう、ことも多いように思います。

そこで、駒交換に迷った際の指針をいくつか挙げておこうかと思います。

・歩にぶつけられたらとりあえず取る

歩で駒をタダで取られたら確実に駒損です。
明らかに「それを取ったらマズイ」を除いて取ってしまいましょう。
罠かもしれませんが罠じゃなかったら、ただ単に駒を損しただけでなく、そこを拠点にされてしまう場合もあります。

・同等の駒の交換ならよし

「これは交換になるな」という場面では、交換される駒が同等なら積極的に交換していきましょう。
駒を手持ちにしたら自由に使えますし、下手に躊躇して攻めをつなげられるよりもマシです。

歩をぶつけられたときもそうですが、交換から不利になったとしても、
その失敗をみるのも勉強ですし、相手がコンピュータなら待ったして交換前からやり直しても良いです。
そういう割り切りも初心者ならではですので、ビビるくらいなら「来い!」という気持ちで交換しましょう。

・相手の囲いの駒なら価値が同等の交換でも得です

相手の囲いに金銀とこちらの攻め駒が交換になるなら迷わず交換。

もし囲いの堅さを維持しようと思ったら、
相手は持ち駒を打つということに1手かけなければならないですし、
放っておけば終盤での攻めがラクになります。
同等以下の駒ならモチロン、場合によっては大駒を切ることもあるくらいメリットのある交換です。

さすがに初心者は大駒を切ることまで考えなくても良いですが、
相手の守りを交換で剥がせるなら得だと覚えておいてください。

・価値の低い駒で高い駒と交換できる場合

躊躇せずゴーです!!

例えば棒銀の定跡には銀香交換で一時損みたいな定跡もありますが、
駒得をする定跡と比べれば少ないですし、
後で取り返す手順があったとしても、初心者は考えられないんですから、
これも勉強だと割り切ってその先を見てしまいましょう。

・複数の駒の交換が起きる場合は価値の低い駒から飛び込め

数の攻めって話をしたかと思いますが、
その攻めを行った場合、複数の駒が交換されると思います。
いわゆる「同歩、同銀、同銀、同角、同角、同飛車成」みたいなことです。

その場合は、原則「価値の低い駒から飛び込む」のが良いです。

この理由はすごく単純で「読み間違えて交換出来なかった時、駒損が少なくて済む」ということ。
初心者なりに「数の攻め」をしたつもりでも、間違えてしまうのが当然です。
その時、歩を損した程度なら何とかなりますが、銀を損してしまった時はだいぶ不利になってしまいます。
よっぽどの時以外は、価値の低い駒から仕掛けて交換していくようにしましょう。

あと2枚換えとかの話もありますが、
だんだんと考え方が複雑になってくるので、初心者はまずこのくらいで大丈夫かと思います。

正直実戦を指したことがあれば、初心者でもそれほど難しい話ではないですし、
「原則交換できる時は交換」「相手の守備駒とは積極的に交換」「安い駒からぶつける」
と、それこそ”何となく”で覚えておけば、迷った時に役立つのではないでしょうか?