●技術士二次試験対策における3つのステップ
技術士二次試験の記述式試験は、問題文を読んで、それに対する解答を所定の文字数で作成するものです。合格するためには勉強する必要がありますが、この勉強法を具体化したのが、「3つのステップ」です。
勉強における「3つのステップ」とは、具体的には、以下の3つです。
①情報の整理
②解答の作成
③解答の記憶
●情報の整理
「情報の整理」は、情報の分析と情報の体系化を行うことを意味します。勉強をする上で何が重要な情報なのか分析します。重要な情報の理解を深めた上で、アウトプットしやすいよう、現状・課題・対策というフォーマットや、マトリックス、WHY思想といったテクニックを使って、情報を体系化します。
情報の整理は、3つのステップの中で、特に重要な作業です。知識力、説明力、応用力、これら全てのベースを身に付けまる作業です。正直なところこの作業が一番重要です。これをちゃんとできるのであれば、試験に合格することができると思います。
●解答の作成
「解答の作成」は、過去問題や予想問題に対する解答を作成します。
まず、整理した情報を文章にします。さらに、読み手に解りやすい文章に編集します。できるだけ多くの解答、多くの文章を作成・編集することによって、説明力を身に付けます。
また、題意に答えることを意識して、重要な情報について詳述し、必要ない情報や文章を削除します。その上で、試験本番で文章同士を組み合わせたり、情報を追加したりして、新たな解答を再編できるよう、事前準備をしておくことになります。こうした練習を重ねることによって応用力を身に付けます。
解答の作成は、一発で完成形を目指すのではなく、70%のクオリティーで書き綴って、その後、100%の出来になるよう編集することが重要です。さらに、試験本番で臨機応変に対応できるよう、くっつける作業とひろげる作業を意識して解答を作成することが不可欠です。
解答の作成は、最も時間を要する作業になります。この作業に係る時間をちゃんと確保することが重要です。
●解答の記憶
「解答の記憶」は、体系化した情報、作成した解答を記憶します。
当然ですが、こうした記憶がなければ、試験本番で解答を作れません。
五感を使った記憶術を取り入れた上で、や繰り返し憶え直すことが重要になります。
解答の記憶は、試験前、時間的な余裕がない中で行うため、厳しい作業になります。
技術士試験に合格するためには、このように、3つのステップで勉強をする必要があります。
下図のようなイメージで、3つのステップで勉強して、試験本番を迎えれば、自ずと結果がついてきます。
次回から、3つのステップについて詳細を述べていきます。
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